ないちょの雑記帳

日々心に浮かぶこと、世の中のことをそこはかとなく書き綴ってます

最近の思うところ。

2005-11-05 | 主張
 最近、小泉首相の活躍(?)によって”日本”という国について考えることが多い。小生も、ゆっくりではあるが日本の歴史、特に第二次大戦前後の歴史的変遷やそれに関連する資料などを読み始めている。
 そうしている中で強く思うことは、歴史に対する評価というものは簡単に下せるものではない。というのは、後世の人間がそれまでの歴史を評価する場合、後付の知識で判断することが多い。そこで問題になるのは、当時の状況を現在の価値観で全て評価しうるものなのかということである。

 例えば、日本は先の戦争で中国や東南アジア方面へ武力侵攻した。それは西欧列強の植民地支配の排除という側面と日本が自活する上で必要な市場と資源の確保とという側面があった。

 当時の日本の行動を侵略と断言し、断罪することは容易い。しかし、当時の日本にアジアへの武力侵攻以外の選択肢がどれほどあったのだろう?その吟味なしに日本の行動を断罪することは歴史から何も学ばないと思う。その傍証として、日本を占領したGHQの総司令官であったマッカーサーが占領終了後、昭和26年5月3日にアメリカ合衆国議会上院の軍事外交合同委員会において日本の起こした戦争は自衛目的であったと証言している。(マッカーサー証言

 もちろん、このマッカーサー証言だけで日本の戦争が完全な自衛戦争と証明することは難しいかもしれない。ただ、この証言がある限り、完全な侵略戦争と断罪することも首を傾げざるを得ない。

 だからこそ、もっとその当時の日本の状況を吟味し、政策としてどのような選択肢があったのか再検討し、それを元にこれからの日本の政策に反映しない限り、歴史から何かを学んだとはいえない。

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