地理の部屋と佐渡島

2009年4月よりの佐渡単身赴任があけ、2014年4月より長岡へ。別れが絆をより深めた。今後ともよろしくお願いします。

稲鯨(いなくじら)

2005年01月09日 08時53分44秒 | 佐渡地理
「やっさかさー、よーいとなーれー、よーいとなー...」。記憶に残る稲鯨の祭り。

 台ケ鼻を過ぎてからは佐渡の観光スポットの一つである七浦海岸となる。荒波に削り出された海食崖の荒々しい景観が美しい。

 余談になるが、「君の名は」の舞台ともなったところと記憶している。話題の「冬のソナタ」はヨン様のマフラーの巻き方、「君の名は」はスカーフ(ストールというの?)真知子巻きが話題となったと聞いている。自分はその流行がわかるような世代ではないので何とも言えないが...。

 さて、稲鯨は趣味であったオートバイが縁で懇意にしてくれる方がいる村である。しばしば彼の自宅に呼んでもらい、飲み明かした事を思い出す。ある時、その彼が村の祭りがあるので来いという。仕事を早めに切り上げた友人宅に上がり込み、夕方から大宴会が始まった。しかし、日が暮れると程なくまつり衣装に着替えた彼に促され外に出た。すでに御輿が村の細い道を練り始めている。

 当然のように友人は御輿を担ぎはじめ御輿行列と一体となった。「やっさかさ-..。」村の若い衆のかけ声も勇ましい。やがて自分も彼の言うがままに担ぎ手の一人となった。楽しかった。「オメ.だれだや-っ。」と最初は村の人たちに聞かれたが、十分酒のまわっている村の人たちは、何の嫌みもなく担ぎ手の一人に加えてくれた。

 稲鯨にはそんな楽しい思い出がある。小さかった漁港もしだいに整備され、今では写真のように立派な港となっている。いつ訪れてもこの思い出があるので、村の姿が変わっていても思い入れのある稲鯨だ。

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