ジロ・デ・イタリア第2ステージが行なわれ、アグリジェントの上りゴールスプリントを制したリカルド・リッコ(イタリア、サウニエルドゥバル・スコット)が自身2度目のジロステージ優勝を飾った。
今大会初の山岳ポイントである2級山岳グラッテリ(26.5km地点)と3級山岳ポリツェッロ(112.6km地点)が登場する中級山岳ステージだった。
ツール・ド・フランスなら間違いなく序盤からアタック合戦が繰り広げられるコース設定だったが、ジロ・デ・イタリアは厳しい山岳コースが多いこともあってか、無理なアタックはみられなかった。
ゆったりとスタートし最初の2級山岳を越えたところから二人の逃げが始まった。
集団はマリアローザを抱えるスリップストリームが終始コントロールしていたが、途中不運にもザブリスキーが落車でリタイアとなってしまった。
ゴール50km手前で先頭2名を吸収した後も、スリップストリームが集団先頭をコントロールを続けた。マニュス・バクステッド(スウェーデン、スリップストリーム)らの威圧的な集団牽引が功を奏してか、集団は一つのままアグリジェントの上りに突入。そしてゴール地点通過が近づくと牽引役はスリップストリームからLPRブレーキにバトンタッチ。
ゴール前13.2kmの周回コースはディルーカを擁するLPRブレーキが5名を揃えて牽き続け、勝負は予想通り最後の上りで繰り広げられることになった。
ラスト4kmから始まる緩斜面を集団はハイスピードで駆け上がり、LPRブレーキ先頭でラスト2kmへ。
集団の前方にはディルーカやパオロ・ベッティーニ(イタリア、クイックステップ)、ダヴィデ・レベッリン(イタリア、ゲロルシュタイナー)ら有力選手が上がって来る。
ラスト200mで集団はスプリント体勢に入り、リッコが先頭でロドリゲスを追い上げ、そしてラスト75mでロドリゲスをパス。
後方からディルーカやレベッリンが追い上げたが届かず、勢いを最後まで保ったリッコがそのまま先頭でゴールに飛び込んだ。
昨年の傾向そのままに若干24歳の若者が早くもステージ優勝を飾った。
リカルド・リッコといえば昨年のジャパンカップでトップに立ちながら下りで落車し、優勝を逃している。
若さ故のポカもあるので総合優勝には?が付くが、山岳も得意なので上位に食い込んでくることは間違いはないだろう。
急遽参戦が決まったアスタナは、調整遅れのせいか、クレーデンがやっと10位と結果に終わってしまった。
チームTTで遅れそうになるなど体調の悪さを見せていたコンタドールはリッコと10秒差の18位でレースを無事に終えている。
このまま前半は無理せず体調の調整に努めて欲しい。これも自分に課せられた試練のひとつだと・・・ジロ・デ・イタリアに参加できた喜びは誰よりもコンタドール自身が一番良く分かっているだろうから・・・
ツール・ド・フランスも何とかならないものだろうか・・・
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