
それが、今年、160㎜のショートクランクを導入したら、最初の踏み込み時にパワーがかかり辛くなり、ギアを3枚落とすことが多くなりました。走り始めると、ショートクランクの方がケイデンスを維持し易く、楽に走ることが出来るのですが、この3段の変速を繰り返すのがだんだん面倒に感じ始めているのです。長距離を走ることを考えれば、細目に変速をするのは理想的なのです。そのための変速機なのですから。

ロードバイクに乗り始めた頃からつい最近までは電動コンポーネントは一生使わなくてもいいかなあと考えていたのですが、自分の老い先も考え、走りを楽にすることは積極的にやって行こうと決めました。棺桶の中までお金は持っていけないので、生きている間に上手く使おうと考えられる年齢になったということでしょう。

ということで、第4世代のSupersix EVOを105のDi2にすることにしました。クラックセットとブレーキキャリパーは機械式のものが流用できるので、交換は左右のSTIレバーと前後のディレイラーだけになります。ただ、Di2はセミワイヤレスの電動なので、バッテリーは当然として、エレクトリックワイヤー2本と充電ケーブルも必要で工賃を含め174,096円という見積でした。今年の当初の目標は軽量カーボンホイールの購入を考えていたので、その予算をこちらへ回すことにしました。決して少ない金額ではありませんが、これで変速のストレスが軽減されることを考えれば、走りがもっと楽しくなるという期待が膨らみます。

ロードバイクの最大の敵はストレスです。強い風やキツイ勾配の坂等々、ロードバイクに乗って感じるストレスは沢山あります。ですから、ストレスフリーはロードバイク乗りの悲願でもあるのです。それに対し、ロードバイクはエアロ化が進み、空気抵抗というストレスを削減してくれているのです。フレームは勿論ですが、ディープリムホイールやエアロフレアハンドルも空気抵抗の削減に効果を発揮してくれています。厳しい勾配に関しては12枚のワイドレシオギア(11-36T)で、インナー・ローが34-36Tでギア比が1を切る組み合わせが可能なので、速くはなくてもほとんどの坂は登り切れると思っています。