
スペインで開催されたグラベルのワンデーレース・クラシカ・ハエン。2023年にはタディ・ポガチャルも勝っているレースですが、今年で4度目の開催となる新しい大会です。

UAEチーム・エミュレーツはブランドン・マクナルティを逃げに乗せ、アイザック・デルトロは追走集団にいたのですが、マクナルティのパンクを受け、急遽追撃を開始したのですが、勝ったクフィアトコウスキーとのタイム差があり過ぎました。それでも懸命に走り切り、31秒差の2位という成果をもぎ取りました。
ロード復帰戦となったワウト・ファンアールトは調子が悪そうでした。シクロクロス世界選手権で2位と結果からファンの期待が高かったのですが、残念な結果に終わっています。

UAEは前日のアントニオ・モルガドの勝利に続くことは出来ませんでしたが、マクナルティのパンクという不慮の事態がありながらも、デルトロの2位という結果は悪くないと考えているはずです。ただ、この日はUAEツアーでフアン・モラノの落車リタイヤもあり、不運続きなのは少し気になります。

ロードレースの世界では運も必要です。どんなに強い選手でも不運なパンクはありますし、落車に巻き込まれるリスクは常にあるのです。勿論、万全な準備と警戒はしているはずなのですが、運の女神に見放されてしまった選手やチームがいるのも事実なのです。
昨年のチーム・ヴィスマ・リアースバイクはそんな感じのチームでした。前年は全グランツールを征したチームも、春先にヴィンゲゴーとファンアールトという主力選手を落車骨折という不運が襲います。ファンアールトはブエルタでも落車しシーズンを終えているのです。世界最強の怪物タディ・ポガチャルといえども例外ではないのです。

ポスト・ポガチャルを巡る争いは既に始まっているのです。フアン・アユソもその一人ですが、今季のUAEチーム・エミュレーツは若手が好調でヤン・クリステンとアントニオ・モルガドが既に勝利を挙げています。昨年のツアー・ダウンアンダーでプロ初勝利を挙げて世界中をあっといわせたデルトロですが、この21歳トリオが良きライバルとして躍動するとツアーはもっと盛り上がると思っています。
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