国宝 三井寺展/サントリー美術館
3月7日(土) HP 「国宝 三井寺展」
天台寺門宗総本山・三井寺(園城寺)では、開祖・智証大師円珍の入唐求法帰朝1150年を記念した国宝三井寺展が六本木のサントリー美術館で行われています。
サントリー美術館はレギュラー会員になっているので1年間開催される全ての展覧会に入場でき、イヤホンガイドも無料です。 4月入会だったのでほぼ1年になりますが、その間、おつりがたっぷりもらえるほど、利用頻度は高かったです(笑)
しばらく足の完治まではこういう展覧(展示)会にはほとんど行っていなかったのですが、会期が限られているので見ておかないとと出かけました 朝10時半頃だったのですが、ミッドタウンは一部の店舗を除き朝11時オープンなので、サントリー美術館へのエレベーターは一箇所しかないのでお気をつけ下さい。 やはり展示内容柄、結構年配の方が多く、会場は思いのほか混んでいました。 年配の方は朝早いのは苦じゃないですからね(笑)
今回は、日本三不動として高名な金色不動明王(黄不動)をはじめ、門外不出の秘仏、智証大師ゆかりの国宝、重文などが多数展示され、合わせて没後400年を迎える狩野光信の代表作として知られる国宝・勧学院の障壁画(重文)も展示され、さらに三井寺の法明院墓地に眠るアーネスト・フェノロサの没後100年にも当たり、その足跡をも振り返っています。 その数、国宝・重要文化財約60件を含むおよそ180件が公開されています。
<展示構成>
秘仏開扉
第1章 智証大師円珍
第2章 円珍ゆかりの仏たち
第3章 不死鳥の寺の歴史と遺宝
第4章 信仰の広がり
第5章 勧学院障壁画と狩野光信
第6章 フェノロサの愛した三井寺
<秘仏>
・国宝・智証大師坐像(御骨大師像)・・・大師の遺骨を胎内納めた霊像
・国宝・智証大師坐像(中尊大師像)・・・唐院大師堂の中尊にまつられる秘仏
・重文・黄不動尊立像・・・黄不動尊の木像で、唐院大師堂に安置される秘仏
・国宝・金色不動明王立像(黄不動尊)・・・日本三不動として高名な不動像
・国宝・新羅明神坐像・・・大師と三井寺の守護神としてまつられる神像
・重文・如意輪観音坐像・・・33年に一度ご開帳される西国観音霊場第14番札所のご本尊
<初公開>
・阿弥陀如来立像
・不動明王坐像
神社仏閣を訪ねても、なかなか国宝クラスをゆっくりと間近で見る機会はないのですが、こういう展示会などでは目の前で貴重な作品が見れること、特に今回は仏像を360度どの方向からも見れるようになっており、その技術の高さや歴史の流れ、当時の文化等に触れることができます。 日本人であるからには疑似体験ではあるけれど、歴史を遡ることは大切なことだと感じています。
京都や奈良、鎌倉などを巡るとき、しっかりその歴史的背景を予習していくことが深い感銘を受けることに繋がりますが、その歴史の生き証人たちをこういった大都市東京で見れることに不思議な“関わり合い”を感じます。
3月31日からは上野の東京国立博物館で興福寺創建1300年記念「国宝 阿修羅展」 が開催されます。 前売券の販売状況はいいそうなので、入館時間の延長も決まったようです。 是非これも行ってみたいと思います。 早い時期に行くと花見客とバッティングしそうですが(笑)
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