■監督・脚本 宮崎駿
■原作 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ(「魔法使いハウルと火の悪魔」)
■音楽 久石譲
■キャスト(声) 倍賞千恵子、木村拓哉、美輪明宏、我修院達也、神木隆之介
魔法と科学が混在するどこかの世界。父が遺した帽子店で働く18歳の少女ソフィーは、
ある日、悪名高き魔法使いのハウルに出会う。ハウルの正体はハンサムで心優しい青年だった。
だがその晩ソフィーは、ハウルを目の敵にする荒地の魔女に呪いをかけられ、90歳の老婆の
姿にされてしまう。家を出たソフィーは、荒地を歩くうちに一軒の家に迷い込む。
実はそこは、人々が恐れる“ハウルの動く城”だったのだ。ソフィーは住み込みの家政婦となり、
ハウルや弟子のマルクル、城の動力源である炎のカルシファーたちと奇妙な共同生活を始めるが…。
おススメ度⇒★★★(5★満点、☆は0.5)
『千と千尋の神隠し』以来の宮崎監督作品で、早期に予約をして楽しみにして劇場に足を運びました。
早朝7時から上映が始まっていたそうで、この日3回目の上映で観ましたが、思ったより客の入りは
少なく7割程度でした。 一貫して宮崎監督の描く世界は、その姿・形・世界・時代背景こそ違っても、
統一したカラーは崩していない。 ただ崩していないが故に、キャラクターの設定、映画自体のトーンは
変化がなくあくまで直球勝負だと思う。 それはいいことではあるのだが、何となくマンネリ観からは
脱出できていないと感じる。 一般的にいえば、満足のいく作品ではあるのだけど、ハウル・ソフィー・
荒地の魔女・カルシファー・マルクルのキャラクターは、過去の宮崎ワールドのキャラクターとほとんど
変わらない。 ただ今回、声優としての倍賞千恵子、美輪明宏は適役だったかもしれない。
倍賞千恵子が演じるソフィーは、18歳~90歳の変化を出さなければならなくその難しさもあったかも
しれない。 決してメイクでは誤魔化せない部分も大きいが、流石倍賞千恵子はそのキャリアを生かして
この役を見事に演じている。 美輪明宏は宮崎監督が描いても描いても荒地の魔女は美輪明宏の
顔になる(笑) と言ったくらい、本人そのものである。 話は少しずれるが、僕自身はこの
ハウル=キムタクという事前の固定観念とイメージとで逆に作品のクォリティを少し落としているのでは
ないかと思った。 『2046』にしても本人が出てるシーンは僅かで、日本ではいかにもキムタクが
主演映画のように謳い、ある意味観客動員を狙う意図がそこにあったように思う。 この作品でも、
余計な固定概念が、本来の意図するハウルのキャラクターをダメにしてしまっているような気がした。
無謀な話かもしれないが、宮崎作品だと人は必ず入る。 だが今までの作品以上のものを作り上げること、
今までの観客動員数を上回ることを、大きな課題をクリアするには、そこにやはり何か強い“キーワード”が
必要だったように思う。 それがキムタクだったのかなぁ・・・ 普通の映画ならば大満足なのだろうが、
宮崎作品ゆえに消化不良な感じがした。
敢闘したのは、というよりもよくやったなぁと思うのは、ソフィーになつく謎の犬ヒンの声を原田大二郎が
担当していたが、犬はしゃべらない(笑)?! うなるだけの彼の声に、またその出演を断らなかった
彼に拍手(笑) を贈りたい~♪
僕にとっては『カリオストロの城』や『となりのトトロ』がやっぱり好きだなぁ(笑)
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こちらからもTBさせて頂きますm(._.*)m
僕も原田大二郎さんに(^-^)//""ぱちぱち
by 操 ▽・w・▽
マルクルがおじいさんに変身するシーン大好きです☆
by いず o(^・x・^)o
けれど、ほかの作品なら『宮崎作品』というブランドで入る客のなかでも、彼がハウルだと知って見に行かないという方も多少いらっしゃるようで、彼が演じたからと言って必ず観客動員数が上がるとは思えないのですが……
それに評価とコメント、大変参考に勉強になりました。ありがとうございました。
ちなみに・・私も宮崎アニメでは、「ルパン三世・カリオストロの城」と「天空の城ラピュタ」がお気に入りの作品です。(^^)
マルクルの『しばし待たれよ・・・』が特に(笑)
>操さん
何かこれを引き受けた彼に少し好感が湧きました^^
>いずさん
それは顎鬚ですか、鼻の下からすべて髭でしたね(笑) ?
ヒンのふてぶてしさが似てますよね(笑) ?!
って言うと原田さんに失礼でしょうか(爆)
ま、観客動員をはかるには、配給会社もあの手この手を使ってきますよ^^ ならば単館系の映画にちなんだグッズを初日に配ってくれるあのサービスのほうが、映画館に通う人間としてはうれしい事ですが^^
いえいえ、ただ数観てるだけの単なる映画好きです(笑) ?! そんなブログでも参考にしていただければ幸いです。
また色々アップしていきますので、良かったら遊びに来てくださいね^^
コメント&TB、ありがとうございましたm(_ _)m
確かに宮崎ワールドのキャラには和ませてもらえますよねぇ♪ 特に今回はカルシファー・マルクル、そしてヒン(笑) 原田大二郎万歳(笑)?!