京の昼寝~♪

なんとなく漠然と日々流されるのではなく、少し立ち止まり、自身の「言の葉」をしたためてみようと・・・そんなMy Blogに

『苦役列車』

2012-07-23 | 邦画

 

□作品オフィシャルサイト 「苦役列車
□監督 山下敦弘
□脚本 いまおかしんじ
□原作 西村賢太
□キャスト 森山未來、高良健吾、前田敦子、田口トモロヲ、マキタスポーツ

■鑑賞日 7月16日(月)
■劇場 チネチッタ
■cyazの満足度 ★★★ (5★満点、☆は0.5)

<感想>

  
「友ナシ、金ナシ、女ナシ。この愛すべき、ろくでナシ」。
  まあ、このコピーどおりなのが、主人公、19歳・中卒の北町貫多(森山未來)だ。
  原作は第144回芥川賞を受賞した西村賢太の私小説。 原作は未読

 時は1986年。 貫多は日雇い労働で生活費を稼ぐのだが、酒と風俗に使ってしまい、
 家賃は何ヶ月も滞納するありさま。 仕事先で新入りの専門学生、日下部正二(高良健吾)と知り合う。
 貫多にとって日下部は、まさに初めて友達と呼べる存在で、初めてそれまで一人で飲んでいたのに、
 共に酒を組み合わす仲になっていく。 それでも貫多はジコチューまっしぐら
 読書が唯一の趣味だという貫多が、近所の古本屋で少しでも学費の足しにするため、
 アルバイトをしている現役女子大生の桜井康子(前田敦子)に一目惚れし、
 日下部に仲を取り持ってもらって友達になるのだが、その願望はヤリたいだけのもの
 その行動はあきれ果てるもので、とても付き合いきれないようなヤカラ

 原作を読んでいないから、こんなトーンでいいのかなぁと感じつつも、
 観ていてイライラしてくる主人公の貫多。 どこといって同情のカケラもわいてこない。
 なんだか昭和の切れ端を拾ったみたいなのと、アングラ的映像には辟易
 監督は『リンダ リンダ リンダ』、『松ヶ根乱射事件』、『マイ・バック・ページ』の山下淳弘。
 どうも山下監督らしさがなかったような作品だなぁ・・・。 
 カラーとトーンは『マイ・バック・ページ』に近いが、特段のメッセージ性もないし。
 ヒロイン・康子にはAKB48の前田敦子。 自称山下監督のファンだとのこと。
 AKBの中ではその人気は突出しているものの、演技力はまだまだこれからだねぇ(笑)
 今回は主題歌も歌っているので、彼女にとってはAKBの卒業試験のようなものかな

 そんな貫多を演じた『モテキ』から一転(笑)した森山未來は、撮影期間中、
 都内の風呂無しの安宿に泊まり、爪も伸ばし、風呂に入る回数も減らすなど、
 貫多と同じような環境に身をおき、役作りしたという。
 それが映像に反映したかどうかは観た人によって感じ方は違うだろうけれど・・・。

  


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2 コメント

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とっても (sakurai)
2012-08-14 20:27:39
嫌な気分にさせてもらいましたね。
多分それが監督の狙いだったと思うんで、あたりだったと思いますよ。
アタシは、今までの山下監督の作品と同じ空気を感じました。特に松が根・かなあ。
好きじゃないけど、見ずにいられない・・・みたいな。
返信する
とても~ (cyaz)
2012-08-14 22:05:31
sakuraiさん、TB&コメント、ありがとうございますm(__)m

>嫌な気分にさせてもらいましたね。多分それが監督の狙いだったと思うんで、あたりだったと思いますよ。
なるほどね(笑)

>アタシは、今までの山下監督の作品と同じ空気を感じました。特に松が根・かなあ。好きじゃないけど、見ずにいられない・・・みたいな。
そうですか。僕はそういう風にはとても観られなかったですね><
返信する

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