□作品オフィシャルサイト 「護られなかった者たちへ」
□監督 瀬々敬久
□脚本 林民夫、瀬々敬久
□原作 中山七里
□キャスト 佐藤 健、阿部 寛、清原果耶、林 遣都、倍賞美津子、
石井心花、吉岡秀隆、緒方直人、永山瑛太
■鑑賞日 10月9日(土)
■劇 場 チネチッタ
■cyazの満足度 ★★★★☆(5★満点、☆は0.5)
<感想>
今まで東日本大震災の被害者とその家族の苦悩を描いた映画はあった。
これは少し視点を変えて描かれた映画になっていた。
震災難民と理不尽な行政と確執を、実際に震災で家族を亡くした
若い二人と、同じ境遇の刑事が連続殺人の謎を追う。
そこでも被害者と加害者の両方の嫌疑がかけられる。
置かれた環境が違うだけで、助けが欲しい方と助けたいけどルールを
無視できない行政。そのあたりの切り口が巧みだった。
とにかく安部ちゃんはともかく、健クンと果耶チャンの演技が凄かった。
果耶チャンは「おかえりモネ」のおっとりした感じと180度違い、
やや狂気と殺気を帯びた難しい役をこなしていた。
その迫力に圧倒される反面、脇の倍賞美津子の渋い演技も光った。
原作は未読だが、フィクションなのか、ノンフィクションなのかはわからない。
ただ、これに近いことなんてんなこと表面化していないまでも、
相当数あるのかもしれない。
それにしても役人役に吉岡秀隆、緒方直人、永山瑛太って
なかなか考えたキャストだと思わないですか(笑)?
観終わってかみさんと「こりゃ、なかなかの配役だなぁ」と納得。
そして、
けいさんを演じた倍賞美津子が最後に書き残した言葉に、
二人とも涙腺崩壊だった。
そしてふたたび、エンドロールに流れる桑田佳祐の
「月光の聖者達(ミスター・ムーンライト)」に、涙した。
現在(いま)がどんなにやるせなくても
明日(あす)は今日より素晴らしい
月はいざよう秋の空
“月光たち聖者達(ミスター・ムーンライト)”
Come again,please.
もう一度 抱きしめたい