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『メディア』+α についての感動疑問喜怒哀楽ブログ。

『同姓同名小説』とシュール

2008-09-19 | 書籍
<おれの村には川島なお美がいた。
 それからも、いっぱい恋をしていっぱいワインを飲んで、たまには牛を追い蚕と遊び、そして時々おれと、相撲もとった。おれが宇宙パイロットになるため東京にいくときは、ドン・ペリ二オンを開けてくれた。
 村を飲み込み、村に飲み込まれ。九十四歳で精作兄に戻るまで確実に、川島なお美は、村で太り続けたのである。> 
                    第三話「蚕谷村忌憚・なお美の夢」


最近、私はとあるコールセンターでアルバイトしている。
電話中顧客情報がパソコン画面に表示されるのだが、たまにその中に、芸能人と同姓同名の人もいる。本人だったらどうしようと少しドキドキする。

そんなわけで今日、本屋で『同姓同名小説』(松尾スズキ 新潮文庫)をみかけて購入してしまった。

芸能人と同姓同名の人を中心に繰り広げられる短編小説集。
兄が突然川島なお美になってしまったり、みのもんたが若者とアパートでだらだら過ごしたりする。上祐と麻原の話まで出てくるのには驚いた。

読者は登場人物のビジュアルやキャラクターを知っているので、その既存のイメージと小説の中のありえない姿を重ねて楽しめる。のだが私の場合、荻野目慶子や乱一世といわれても顔がピンとこない。彼らが主人公の話は普通の小説として読み、そしてなんとなく疎外感を味わった。

表紙のデザインは、新潮文庫の三島由紀夫作品の装丁(白地に、題名と著者名のみを大きくレイアウトしてある)の、題名の朱色を青に変えただけのもの。
「同姓同名」にかけたということなんだろうか。

でっかい字でみてみると、「松尾スズキ」という名前ってシュールだなとあらためて思う。



『青空エール』と「がんばる」

2008-09-16 | マンガ
小学生のころからずっと、買ったり買わなかったりしている『別冊マーガレット』。
今月号は買ってみました。

最近の別マは『ストロボ・エッジ』や『君に届け』など、純情マンガ率が上がっていて以前より読み応えがあります。その中でも特に先月号から始まった『青空エール』は、超青春もの。

名門高校の吹奏学部に入った楽器初心者の女の子と、野球部の男の子が、はげましあいつつ甲子園をめざして頑張るお話です。

熱くて、読んでて恥ずかしくなる場面ばっかりなんですが、その直球ぶりが素晴らしいマンガです。


「がんばる」という言葉が様々な活用でたくさん使われています。数えてみたところ、61ページのなかで17回。

「がんばる」というのは実際ほんとうに難しいことだと思います。
「がんばる」という言葉自体も、現実生活で使われる場合、単なる挨拶がわりだったり、プレッシャーや、皮肉や、言い訳等いろんな要素を含んでいる事が多いです。
だから言われたほうもたまにイラッとしたり落ち込んだりするわけで。

『青空エール』主人公たちのように、まっすぐに「がんばる」と言えて、「がんばれ」と励ませる関係性っていいなーと感じました。


はい、私もがんばります。今日バイト先の人に「伸びないねー」といわれて若干グレていたのですが。
くそう、がんばります。




『写真甲子園2008』とハワイ

2008-09-14 | テレビ
先日とあるキャンペーンに応募したところ、
5日間のハワイ旅行が当りました。


ウソのような話ですが、マジです。

しかし出発日が約2週間後。
急すぎていろいろと調整がつかず、辞退することに。

もう、なんてゆうか現実のカベ。

せめてあと一ヶ月早くゆってくれてたら、北海道をやめにしてハワイに行けたのにとか思ってみたり。
人生って難しい。



さて、今日バイトから帰ってテレビをつけたところ、一ヶ月前に訪れた北海道の東川町が映っていました。

全国の高校写真部から選抜されたメンバーが、3人のチームで写真を撮り、競う「写真甲子園」に密着したNHKのドキュメント番組でした。

写真をチームワークで撮って、さらに競うことの意味は最後までいまいちよくわかりませんでしたが、部活ものとして面白くみていました。

チームの3人が、仲のよい2人と微妙なポジションの1人にわかれてしまってたりするところがリアルだったり。
子ども達の写真を撮ろうと幼稚園に行ったものの肖像権を理由に断られてしまったり。世知辛いっすね。

2日間で撮影した4000枚ほどの写真から審査に出す数枚をパソコンで選んでいる場面を観て、インスタントカメラを2個も3個も持って修学旅行に行った私の高校生時代が遠い昔のように感じました。




ハワイを断念した影響で今日一日テンション低めでしたが、
塞翁が馬。
アフソニが雷で中止になってへこんでいたら諦めかけてたヤッサのチケットがとれたりするわけで。
そのうちまた面白いことがあるだろうと思います。

とりあえず抽選運はついている気がするので、宝くじでも買ってみます。


















『オタク学入門』とダイエット

2008-09-11 | 書籍
最近わりとストイックな日々を送っている。
週5で7時間バイト、それ以外の日は学校に行って制作。
9月末まで体がもつか心配だ。あぁ焼肉が食べたい。

岡田斗司夫の『オタク学入門』という本を読んだ。
オタク的なものの見方について紹介されている本で、特撮の撮影方法やアニメーターの作画の特徴など私にとっては初めて知ることだらけの内容だった。
なかでも「見立て」や「省略と強調」など日本伝統の美意識がオタク文化ひきつがれているという話が興味深かった。

10年以上も前に書かれた本だから、中で述べられているオタクとそれをとりまく状況は現在とは多分だいぶ違う。その変化について2006年に行われた対談が巻末に収録されているが、スター・ウォーズもガンダムもまともに観たことがない私は基礎的教養がなさすぎて理解できなかった。


岡田斗司夫といえばダイエット本。影響されたわけではないが、私も体重だけはほぼ毎日記録している。
短期バイトを始めてからその数字が急激に変化しはじめた。
1時から9時までの勤務で、食事休憩後があるのは4時。バイト後は疲れすぎて食欲がないのでほとんど食べないでいたら、体重がどんどん減っていく。

うれしい。でも、やばい気がする。
バイトが終わった10月、食欲の秋に襲うであろうリバウンドにおびえている。


『ヤッサ08’リクエスト』と愛

2008-09-01 | イベント
もう一昨日の話ですが、ウルフルズのヤッサ!行ってきました。
当日、早起きしすぎたので会場にいったものの、まだ開演の10時間前。アホですね。
雨のせいかお客さんの出足が鈍く、ほとんど誰もいない状況でした。
もちろんグッズ売り場でもほぼ先頭に並び、ジョンBのサイン本を手にいれました。
その後、うたた寝したり、本読んだり、チャイ飲んだりして何とか時間をつぶし、本番のころには雨もあがっていました。

今年はファンからのリクエストをもとにした企画ということでした。構成や全体のもりあがりという面では去年の方がよかったような気もしますが、有名な曲からマイナーな曲までライブで聴きたいと思っていた曲が聴けたので満足です。
いやー、しかし、トータスさんのスターっぷりはもの凄いです。光輝いていました。歌声もますます渋く。カッコよかったです。

楽しい時間はあっという間で、最後の方は終わってしまうのが寂しくて切なくなりました。
ジェット風船とばせたし、花火もみれたし。
本当に参加できてよかったです。

心残りは場所です。去年と同じFブロック(スタンディングエリアの一番後ろのブロック)だったのですが、場所は同じでも私自身の濃度が去年と今年とで全然違うことに気づきました。
去年、なんとなく好きだったウルフルズのヤッサになんとなく初参加し、見事にハマりました(ずっと友達だった人に、ふとしたきっかけで突然恋してしまった感じです。多分。)

ヤッサ後、教育実習や就活などしんどかった時期をウルフルズの曲を聴きながら乗り切り、ツアーに参加したり、ラジオの公開収録では半径1メートル以内トータス!というところまでいったり。

今さらFブロックは遠すぎたんです。顔みえないし、周りのお客さんたちの反応も前のほうの人に比べたら薄くて。
もっと近づいて、もっと愛を発散したいんです。



好きなひとには 好きといいたい
好きなひとには 好きといわれたい
同じしあわせ 感じあえたら
何もいらない それだけでいい

もしも かなうなら
好きなだけ 好きでいて
そう たしかなことは
君のこと 好きなこと

    『たしかなこと』/ウルフルズ





ファンクラブには入るまいと思っていましたが、そろそろ我慢できなくなるかもしれません。