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『メディア』+α についての感動疑問喜怒哀楽ブログ。

『風立ちぬ』感想と妄想

2013-08-29 | 映画
先日スタジオジブリの『風立ちぬ』を観てきた。
とても、よかった。
機械の質感とか、夏の木陰の感じとか、寝顔とか、「いいな」と思うシーンがたくさんあった。
切なくなって何度か泣いた。

しかし途中から、あることが気になりだした。

主人公である二郎がいつも着ている背広の色がスミレ色なのだ。

「薄むらさき」ではなく「スミレ色」と認識した時点でもうだめだ。ヅッカヅカに毒されている。

ここで劇中で描かれる二郎の人物像をみてみよう。

・背が高く、服装はだいたいいつも背広に帽子。
・高学歴で家柄もよさそう
・災害時には頼れる男
・でも、たまに白昼夢をみる不思議系
・親友兼ライバルの本庄君とは同じ会社でいつも一緒☆
・天才的な仕事っぷり。上司にも可愛がられる。
・外国語ペラペラ。原詩で歌ったりする
・避暑地で運命的な再会、電撃婚
・躊躇のない愛の言葉、さりげない接吻、接吻。

なんて、「そんな奴おらんやろ~」な設定!
しかし宝塚の男役としては違和感なし。
戦争の影と悲恋、飛行機への夢、というストーリーも宝塚的ではないか。

これはぜひ、宙組公演『風立ちぬ@TAKARAZUKA』やるべきですね。

凰稀さんに二郎、似合うと思うんです。
はんぱな黒髪、丸メガネとゆったりめラインのスーツで美貌をあえて隠そうとしてほしい。
けど結局漏れ出て、いとあはれなりなことになるよ、絶対。

飛行機のシーンをどう演出するかが課題にはなるけれど、過去の公演で『サン=テグジュペリ』とかあったし、『銀河英雄伝説』では宇宙戦争していたし多分何とかなるだろう。もし策がなければ、とりあえず素敵に踊っててください。

しかしジブリ作品を宝塚化するのは版権とか色々厳しそうだな、、、、、あ、でも宮崎さんとか鈴木さんとか東宝や博報堂のエライ人とかみんながヅカオタになれば!いいんじゃないか。誰か布教して、布教。


映画を観ながらひととおり妄想。好きなものがあると、世界の色がちがってみえるんですね。

本日は花組2回目みにいってきます。楽しみ。




『イン・ハー・シューズ』と一人餃子

2010-08-28 | 映画
最近、休日何をして過ごそうかと悩んでしまう。
もう本当に一人だとネタがつきてくる。

色々考えた結果、実践例↓

①餃子づくり
スーパーで、材料を考えていると楽しくなって、4種類の餡を作った。
ついでに水餃子の皮も作ってみた。
部屋に充満するニラねぎショウガの香り。
90個包みおわったころには食べることに興味を失った。
とりあえず冷凍。

②ガンダム
今東静岡の駅前にガンダムがいる。
前にお台場で会ったことがあるけど、せっかくなので観にいった。
やっぱりデカイ、カッコいい。
デジカメで激写しまっくって、PCの壁紙に設定。

③マンガ
中毒症状継続中。こないだ萩尾望都の『トーマの心臓』を初めて読んだ。
上手く表現できないけど、とてもよかった。

④DVD
『イン・ハー・シューズ』を観た。正反対な性格の姉妹の葛藤を描いた映画。両方幸せになればいいな、という気持ちで観れたので、いい映画だったんだろうと思う。



今日、先月注文したロードバイクの入荷連絡が入った。9月はひたすら走ろうと思う。



『ヘアスプレー』と花火大会

2010-07-26 | 映画
きんきょう~

●花火
静岡の人はめっちゃ花火好きみたい。6月にはいったあたりから、あちこちの町内会で小規模な花火大会。あーまた花火やってるわー感覚。んで昨日はビッグイベント安倍川の花火大会。仕事からの帰宅途中通る、ちょっと離れた橋の歩道も見物客でいっぱい。しかも中高年率が高い。年いってもみんな好きやねんなぁ。
自宅にもどると部屋から花火がわりと見えて、気分よくビール飲みつつ眺めた。

●DVD
『カールじいさんと空飛ぶ家』
職場の先輩に超薦められて観た映画。
最初の方は涙誘われる感じなんやけど、中盤からはスリリング。
何よりも、犬!めっちゃ可愛い。飼いたくなった。CGであの犬感を表現できるなんてピクサー凄いわぁ。
『ヘアスプレー』
自己全肯定映画。ざくっと紹介すると、
太っていても、おばさんになっても、肌の色が違っても、ええやないか!踊れ~!!!っていう映画。楽しかった。

●絵
こないだ市内でとあるデッサン会に参加して、久しぶりに5時間ぐらい集中してガッシガッシ描いた。めっちゃ疲れたけど爽快だった。小さいころから絵をかいたりモノをつくったりすることは好きやったけど、私にとってそれはなにかを表現することが目的ではなくて、サラリーマンが朝ジョギングするみたいな感覚なんやろうなと思う。1つの行為それだけに没頭する気持ちよさ(と、そんなストイックな自分結構好き感)を求めているのだ、多分。




今週は研修でしばらく大阪に滞在する。
今いる職場と一人暮らしの部屋が結構居心地がよいので、たとえ数日間でもアウェイ環境におかれるの億劫だったりする。まー気合いれて乗り切るしかないやけどね~

ほなまた。




『北京ヴァイオリン』と選挙速報

2010-07-12 | 映画
仕事終わって家帰ってテレビつけたらどの局も選挙速報。
昨日借りた『北京ヴァイオリン』のDVDを観て、親子の愛にいたく感じいって、んでまたテレビつけたらどの局も選挙速報。

選挙はたしかに重要。わたくしも期日前投票いきました。
でも途中経過を逐次速報する意味がわからない。投票をしめきったら、もう結果が変わることはないんだし。受験の合格発表みたいに翌朝いっぺんに貼りだせばいいのに、なんて思う。あ、でもそういうふうにしたら、選挙が公正に行われている感が薄れてしまうのかな。

ま、テレビつけんかったらいいやんっていう話でしたね。
寝ます。




『キサラギ』と存在意義

2010-07-09 | 映画
近況。

●サイクリング
いよいよ本格的にクルマ乗りたくない病。なんか運転しているとグダグダした気分になってしまうので、スーパーに買出しに行くときぐらいしか使わないようになった。

そして最近楽しいのがチャリ。
こないだの休みの日は、藁科川の川沿いをずーっと走って、樹齢数百年の大イチョウのところまで行って、ぼーっとして、ダーッと下って帰った。走行距離だいたい50キロ。
自然の中で運動して汗かいて、シャワーを浴びて白くまを食べて、昼寝する。もう最高ですな。

●DVD
最近観たもの

『トゥルーマン・ショー』
空も海も街も巨大なセットという中で、生活の全てを全世界にTV中継されているのを知らずに生きてきたトゥルーマンという男の物語。
月型スタジオからトゥルーマンを見下し、人生をコントロールする番組プロデューサーの姿にデジャヴ。碇ゲンドウでした。そう、全てはシナリオどおりに。
トゥルーマンが疑問を抱き、確信し、脱出を試みる展開がスリリング。

『キサラギ』
一年前、不審な死をとげたアイドルのファンが5人が開いた追悼会。密室の中で徐々に謎を明らかにしていく、というあらすじ。序盤は退屈だったけれど、じわじわ面白くなっていった。
登場人物の一人が途中、大好きな人の死に、自分だけが関わっていなかったことを悲しむ場面がよかった。自分がいてもいなくても同じ、と思うことが人にとって一番辛いことなんだなぁと思った。

●読書
最近読んだもの。

『ジョゼと虎と魚たち』田辺聖子
ずっと前に観た映画の印象が強くて、原作はどんなだろうと気になっていた。意外と短編。感情にだらだら溺れていかない感じがいい。

『行動することが生きることである』宇野千代
90歳を超えた作家が語る、人生、恋愛論。とにかくポジティブ。

『かぜのてのひら』俵万智
恋愛の歌がリアルに痛い感じで面白かった。この歌とこの歌の間に何があったんだろう、と想像力させられた。
教師時代のもので笑えたのが、

「うちの子は甘えんぼうでぐうたらで先生なんとかしてくださいよ」

という歌。
こんなことを教師に言ってしまえる親って、自分の子が甘えんぼうでぐうたらでなくなることを本気で望んではいないんだよな、と思う。一種のノロケというか。





そんな感じでもう7月。
地元大阪や去年いた愛知にくらべると、静岡は湿度が低いのか、かなりすごしやすい。
朝、「やばい、あづい、、」って感じで目覚めることがほぼない。
夏がおわるまでは異動がないといいのだけど。






『マリー・アントワネット』と甘い生活

2010-02-13 | 映画
おっと間違えて前回の記事消してしまった。まぁエンゲル係数高めな日々を過ごしているということです。

近況トピックス。

・バレンタイン
今。部屋中にチョコのにおいが充満しています。こないだハンドミキサーを衝動買いしてしまい、せっかくなのでと休日ひたすらお菓子づくりをしていました。
結局試作含めミニホール×2、マフィン×10作成。わりといい感じにできたけど、慣れない作業をしたので消耗。

・静岡
まだまだ市内探検続行中。丸子宿で名物のトロロ汁を食べたり、県立美術館でロダンを観たり。楽しんでいます。いいところですよ静岡。ただ平日夕方のテレビがどの局つけても県内情報というのには閉口ですが。

・本とか映画とか

読んだもの
『ロードムービー』辻村深月
『サムソナイトをひきずって』工藤美代子
『マカロニの穴のなぞ』原研哉
『沿う文化と突く文化ー日本の造形様式ー』外村直彦
『われら猫の子』星野智幸

観たDVD
『マリー・アントワネット』
『アフタースクール』

読書ペース落ち気味。テレビ導入の影響かしら。
『マリー・アントワネット』は乙女色な映像がきれいで楽しめました。お菓子!ドレス!お花畑!ただついついオスカルの登場を心のどこかで期待してしまう。

・欲しいもの
「欲しがらない若者」について最近テレビなどでよくとりあげられてますね。クルマやブランド品に興味をもたない若者たち。言われてみれば確かにそんなに熱烈に欲しいものってない。今ぱっと思いつく私の欲しいもの…カッパ(ゴアテックスとか、なんか凄そうなやつ。チャリ通用に。)

・人生
同期入社の子が職場でき婚寿退社、お世話になった会社の人が40代の若さで急死。
「週に一回は人生について考える」と年始の目標にかかげのだけど、なんか考えざるをえないような。もっと生き急がなあかんのでしょうか。











『ラブ・アクチュアリー』と一期一会

2009-12-10 | 映画
朝。
目覚まし時計が鳴る30分前に目が覚める。でも眠いのでまた寝る。
30分後目覚ましのベルで起きる。パンをトースターにセットして、電気ポットに水を汲みスイッチをいれる。パンが焼けるまで、また寝る。

毎日平均9時間ぐらい寝ているのに、あきたらず眠い。ちょっと病的。お肌は健康。

最近何をしていたかというと。

・下見&帰省
物件探しに静岡に行って、そのあといったん愛知にもどりクルマで帰省。夜に大学の先輩達と京都のアイリッシュパブに行ってビールをぐびぐび。疲労困憊ボディにアルコールが染み渡りすぎ、終電で寝過ごしタクシー帰宅。散々散財。翌朝頭痛で目が覚める。二日酔い、そして頭にできた謎のたんこぶ(かさぶた付)。打ち所が悪くて急に死んでしまったらどうしよう、と若干びくびくしていたけれど今のところ無事。

・本&DVD

読んだ本と観たDVD。

『Love,Hate,Love』 ヤマシタトモコ

『スプートニクの恋人』 村上春樹
『寝ずの番』      中島らも
『僕にはわからない』  中島らも
『ホルモー六景』    万城目学
『新釈 走れメロス』  森見登美彦
『有頂天家族』     森見登美彦

『ラブ・アクチュアリー』
『コーラス』

森見さんの小説を読むと、自分が京都の街をうろうろしているような気がして懐かしくて楽しくなる。『有頂天家族』は予想外にじんわりいい話だった。
『ラブ・アクチュアリー』もよかった。がつんとした感動があるわけではないけど、愛すべきシーンがいくつかあって、しつこく何度でも観たい感じ。そういう点で『耳をすませば』的映画だなぁと勝手に思っている。


・引越し準備
ぼちぼち荷物がまとまってきた。9ヶ月暮らした街とももうすぐお別れ。
たしか春ぐらいにこのブログで愛知県民はいい人が多い気がする、と書いたけど、ほんとうに感じのいい人が多かった。一人暮らしをしながら毎日働いていると、人から笑顔を向けられたり、気遣いされたりするとしみじみ嬉しくなる。
スタバの綺麗なおねえさんや無印良品のお兄さん、近所のコンビニのオーナー一家にももう会うことはないんだろうな、と思うとちょっとさびしい。
今度住む街で、自分も街をかたちづくる感じのいい人間の一人になれたら、と思う。



『This is it』 と今そこにある危機

2009-11-19 | 映画
秋口からずっと、部屋の冬仕度について考えていた。
特に欲しかったのはラグ。フローリングの床が冷えて冷えてたまらないのだ。
部屋の大きさを正確にメジャーで測って、ホームセンターやインテリアショップを頻繁にのぞいていた。

ところが、昨日。

上司から異動を告げられた。

うちの会社はけっこう人事異動が激しい。私の周りでも、春からすでに結構入れ替わっているので、次は私の番だろうなぁと前々から感じてはいた。

「ど、どこになりそうですかね??」

「…まだ本決まりじゃないけど…多分静岡の○○市」


ええええええええええ。
ってことは引越しやん。しかも○○市って東西にやたら長い静岡県のほぼ東の端っこやん。富士山近いやん。クルマで帰省するのも萎える距離やん。なんか地元からどんどん離れっていってるやん。あー。クルマ、また免許の住所変更とか駐車場の契約とかすんの面倒くさいやん。まぁでも早まってラグ買わんでよかったぁ。

いろいろな事が頭の中をぐるぐる。

全国転勤OKです☆前提で採用されたのだし、この不景気のご時世に引越しにかかる諸費用を負担してくれるので、文句をいうことはできない。まぁ基本的に丈夫な方なので、どこにいってもそこそこなじんでそこそこ楽しく暮らせる自信はあるんだけど、住む街を自分で選べない、気に入っていても腰を落ち着けることができないというのはなかなか辛いものがある。

あぁ人生は難しいなぁ。



さて、気分を変えて感想コーナー。


『青い壷』

有吉佐和子の小説。図書館で借りた。
美しい青磁の壷と、その持ち主たちの物語。登場人物にけっこう老人が多いので、読みながら先月行ったミホミュージアムを思い出していた。紀元前の、メソポタミアでつくられた首飾りや酒盃が、キラキラと光をはなっていた。つくった人間はすでに影もかたちもなくこの世から消えているのに。
人間は老いることを嘆くが、美術品に関しては「古さ」を価値のひとつとして認める。すでに失ってしまったものへの未練と開き直り、これから失われるかもしれないものに感じるおそれといとしさ。複雑だ。多分そういうことを書こうとした小説なのだと思う。


『天然コケッコー』
くらもちふさこのマンガの実写化映画。レンタルで借りてみた。
夏帆と岡田将生というリリカルな2人が主役。内容はとくに期待してなかったけど、とくに期待せんでよかった。ただ、お父さん役の佐藤浩一にはときめいた。


『This is it』
マイケル・ジャクソンのライブリハーサルの様子をまとめた映画。映画館でみた。
いいもん観た。音楽やダンスがすごい。そしてバックダンサー達やバンドメンバー、舞台をつくるスタッフみんながマイケルを尊敬していて大好き!な感じがぐっときた。以前に『MILK』の感想でも書いたけど、磁場を作れてその人の近くにいるだけで自分まで磁気をおびたような気がして嬉しくてたまらなくなる、マイケルはそんな存在だったのだろう。そして映画館の席に座ってみている私さえ、マイケルの磁気をちょっとおびた気がした。もう一回ぐらい、観にいくかも。



以上。

あぁ~でもやっぱり異動が気になる~


と、とりあえず寝よっと。



















『風の谷のナウシカ』と『崖の上のポニョ』と夏ドライブ

2009-08-08 | 映画
こないだの休み、ジブリ鑑賞会をしようということで大阪から友人がやってきた。
仕事終わりに名古屋駅までクルマを走らせ、客待ちタクシーの海におぼれつつ、なんとか合流。

家までもどって、とりあえずポニョ。
観るのは2回目だったのだけど、?がいっぱいでてきてポカーンとしてしまった。たぷたぷしたキレイな海の描写や、父親にモールス信号を送るシーンは好きだなぁと思ったけど、疲れもあって最後の方はほぼ寝かけてしまった。

ジブリ鑑賞会とかいいつつ一本しかムリか、と思いつつ一応ナウシカを再生してみたら、覚醒。冒頭からずいずい引き込まれた。ナウシカのカリスマ性とユパ様の包容力とロックな髪型。素晴らしい。今回観て疑問に思ったのは、風の谷で若い男達の存在が希薄であること。子ども達がいるから親世代もいるはずなのに、闘っているのはオジサンオジイサン。なぜだろう。

ナウシカを観終わったあとはお風呂はいって寝て、翌日はドライブ。長久手のトヨタ博物館に行った。とにかくクルマがいっぱい。クラシックカーの美しさ可愛さに胸がときめいた。とくに色が素敵。スモーキーな青や、セピアがかった緑などなど。きらびやかな展示室を出て、ふと窓から駐車場を見下ろすと、白黒シルバーたまに赤青白黒シルバーな感じでげんなりした。
クルマのほかにも昭和レトロな雑誌や生活雑貨などの展示もあって、すごく面白い博物館だった。

次は日進市の岩崎御嶽山に行った。近くの岩崎城址にクルマを停めて、資料館内で涼みがてら子供向けのぬりえ企画に参加。結構楽しかった。岩崎御嶽山は、岐阜の御嶽山を信仰する人達が開いた霊場らしい。山道沿いに石像がたくさん立てられていて、不思議な雰囲気だった。

その後は名古屋市内へ。大須のカフェで休憩して、商店街を散策。緑のメロス的なサンダルを買った。

そして名古屋駅で友人と別れ、一人若干道にまよいつつ帰宅。非常に有意義で楽しい休日だった。やっぱりクルマは便利だ。これで名古屋市内をなんとかクリアしたので、今度は県外に挑戦してみようと思う。





『パッチギ!』と社会人の夏

2009-07-27 | 映画
暑いですね。雨ですね。洗濯物が乾かなくてイライラな日々。


最近観たもの・読んだもの。

『ジュゼッペ・ペノーネ』@豊田市美術館
展示室の壁全体を茶葉でしきつめた作品や、アカシアの棘を白い画面にびっしり並べた作品などなど。非常によかった。自然物の力と、それを編集する作家の感性どっちもすごいと思った。

『コーヒープリンス1号店』
某動画サイトで更新されているのを途中からみている。
『宮』にでていたユン・ウネ演じるヒロインが、生活のため男のフリをしてカフェで働くという設定。オーナー役のコン・ユのツンデレ演技がすごく可愛い。ときめく。

『風神の門』
司馬遼太郎の忍者もの。主人公は強くて気儘で4人のミステリアスな女達にモテモテ。面白かった。もっと司馬良太郎の本を読みたいのだけど、図書館にある『坂の上の雲』など長編シリーズの最初の巻がいついっても貸し出し中。誰か知らんが早く返してほしい。

『SPEED』
『レヴォリューションNO.3』
金城一紀のゾンビーズシリーズ。男子高校生たちがやんちゃに勧善懲悪。若くて元気でおバカっていうのは素晴らしいことですね。

『ハチミツとクローバー』
実写映画版の方。なんかいまいち入り込めず。マンガを実写化するときの、モノローグでの取り入れ方って難しいなぁと思った。

『パッチギ!』
今さら観た。「イムジン河」に感動。最後の方の、「歌ってはいけない歌なんてこの世界にはないんだ」というセリフを聞いて、先日亡くなった清志郎さんを連想した。そう、表現は自由。憲法にだって書いてある。
役者さんの演技もみんな上手くて、エリカ様は可愛かった。舞台となっている鴨川沿いの京都の街並みが懐かしい。60年代設定なのに出町のファミマが映っちゃってるのもご愛嬌。冒頭のマッシュルームカット加瀬亮は笑えた。






もう世間は夏休み。
私の職場はお盆休みすらない。
教員家庭に育ったので、大人でも夏休みがあるのが普通だと思いこんでいたけど大きな間違いだった。

明日もお仕事。がんばろ。








『MILK』と磁場と感受性

2009-04-30 | 映画
ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気難かしくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるのを
暮しのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ

                 『自分の感受性くらい』  茨木のり子

月曜日は仕事が休みだったので水やりを、と思うも図書館、美術館は休館。
晴れていたので自転車を駆って自宅から7キロ先の隣町のシネコンつき大型ショッピングモールに行き、『MILK』を観てきた。

1970年代のアメリカで、ゲイの公民権のために活動し暗殺されたハーヴィー・ミルクという人の物語。彼は、自分達を人間として認めてほしい、仲間がこれ以上迫害されるのは許せない、との思いで支持者を増やし、ついには選挙に勝利し公職につく。ミルクとその仲間たちがひとつになって戦う姿に感動した。そして先日読んだ『日本語と日本人』という本で司馬遼太郎さんが俳句について語っていた言葉を思い出した。

「人間というものは人間が好きでしょう。とくに精神がえきえきとして光っているような人間に出くわすと、どうしてもその人の磁場の中に月に一度でも入っていたい気がする。自分まで磁気を帯びてきて、意外な面を出してしまう。短歌もそうですが、俳句はその契機をつくってくれるわけで、<中略>芭蕉も子規も磁場をつくりえた人で、弟子たちはもうその中にいてその座にいるときだけでも磁気をおびている自分がうれしくて仕様がない。<中略>人格、もしくは精神像として磁場を作れない人は、やはり師匠になってはいけませんな。」

このことは俳句にかぎらず他のものにたいしてもいえる、と読んでいて思った。そう、たとえば政治。
ミルクは強い磁場を作ることができた人だったのだろう。周囲の人々や支持者たちはミルクを信じ、彼の磁場の中にいれば自分はもっと強く生きられると信じていたのだろう。
今の日本に「精神がえきえきとして光って」いて、磁場を作れるような政治家は存在しているのだろうかと考えてしまった。
 

『スゥィングガールズ』と拍手

2008-11-09 | 映画
最近バイトがなかなか不調。
個人の成績がハッキリ数字で出てしまう仕事なので、ダメだと結構つらい。
打てないバッターの気持ちがよくわかる今日この頃。

いつものようにうなだれて帰ってテレビをつけると『スウィングガールズ』をやっていた。こういう青春+エンタメ部活(?)な映画が私は好きだ。『うた魂』しかり、『フラガール』しかり。あ、『ウォーターボーイズ』も。

素人がいちから練習して、発表して、お客さんを喜ばせて、、、っていう話の流れはワンパターン。しかし最後に必ず舞台シーンがあって、よいパフォーマンスをしてスッキリと終わるので観ていて気持ちがよい。

大人になるにつれて、人前で何かを発表して拍手されたり、人を楽しませたりする機会というのは殆どなくなってくる。
仲間と一生懸命努力してほめられたとき時の、うれしはずかしさを擬似体験させてくれるからこーゆー映画が好きなのかなと自分では思う。

ところで明日は京都でやるJohn.B's Blues Hearts Club Band のライブに行く。
初ライブハウス、しかも一人なのでちょっとドキドキしている。
John.B's Blues Hearts Club Band (←長い…)はメンバー全員40歳以上のブルースバンド。リーダーはウルフルズの「問題のべーシスト」ジョンB。
大人の色気にちょっくらやられてこようと思う。

『おくりびと』と食事シーン

2008-10-31 | 映画
こないだ『おくりびと』を観てきました。

話の展開が結構読めて冷めちゃう部分もあったんですが、それでも落つる涙。
身の回りでなくなった人々のことなど思い出して、もう止まらず。

友達と行ったのですが、お互い泣きすぎて消耗してそのあとの会話がままならず、微妙な感じで別れました。

むしゃむしゃガツガツとものを食べるシーンが印象的な映画でした。

『ブタがいた教室』も今度観てみようと思います。




『うた魂』と歌と駆け馬神事

2008-05-05 | 映画
就活も、バイトも、授業もない、久々の休日。

友人と京都の伏見の藤森神社にいってきました。
勝ち馬の神様がまつられていて、競馬関係者もよくお参りにくるという神社です。
今日はお祭りで駆け馬神事が行われていました。
参道を全力疾走する馬に乗りアクロバティックな技をするという神事です。逆にまたがって乗ったり、馬上で字を書いたり、横乗りしたり。
すごい迫力でした。馬ってデカイ。速い。ご機嫌ナナメだったようで、人を振り落としたり、暴走したりしていました。
数人の若者が乗り手をつとめているのですが、なかには親子3代にわたっての乗り手で、4代目(?)の男の子が今春誕生した、とアナウンスで紹介されている人もいました。あぁ、そういうのいいなーと思いました。

バイトにいく友人と別れ、時間もあったので三条に出て、一人で『うた魂』を観ました。

合唱好きで自意識過剰な女子高生が好きな男の子に歌う姿が産卵中の鮭に似ていると言われたことで自信をなくし、それをきっかけに歌を歌うことの意味を見つめなおしていくというストーリーです。

よくわからん間と設定が面白い映画です。
主人公の通う高校に温室があったり馬がいたり、間寛平が演じる祖父はクマの木彫り職人だったり、ゴリが高校生役だったり。
あと若い女の子達がいっぱいでているのでそれだけでも楽しめます。
主人公役の夏帆はもちろんですが、部長役の子がとても可愛かったです。凛とした表情と笑顔がステキでした。
合唱の出来栄えは期待以上。共学なのに混声じゃないのが不自然だと思いましたが、ゴリ達の男声合唱との差を強調したということでしょう。薬師丸ひろ子の歌う尾崎豊の曲もいいなーと思いました。

私は高校時代合唱をやっていたので、いろいろそのときの事を思い出しながら観ていました。
映画のなかで主人公のライバルの女の子が、歌っている顔とか、曲の歌詞といったいわば「合唱の奇妙さ」についてツッコんでいました。なかなか言いづらいことなのでハッキリ言ってくれて逆にすっきりしました。そういえば私の高校でも合唱部はちょいと浮いた存在でした。
まぁいくら顔がヘンになろうとカッコ悪かろうと、合唱は楽しいんです。歌って素晴らしいんです。私も合唱を離れてみてはじめて一生懸命合唱やっていた自分を肯定できるようになりました。



ところで夏帆とゴリが波止場のコンクリートに腰掛けて語るシーンで、画面下部からフナムシっぽいものが這って現れ、ゴリのだぼだぼのズボンのなかに隠れていくのをみたのですが、気のせいでしょうか。
とても気になります。

『UDON』とフラストレーション

2008-03-15 | 映画
バイトから帰ってテレビをつけたら『UDON!』をやっていた。

私のかなり好きなトータス松本さんが出てるので2回目だけど観ることに。

前にこの映画を観たときに、確か松本さんとユースケが『バンザイ』を熱唱するシーンがあったので、それを今回一番楽しみにしてみていた。

そしていよいよそのシーンが近づく…

{うどんイベント後の会場で、語り合うトータス、ユースケ、小西真奈美。シリアスな話題で何となくさみしい雰囲気に。気分をかえようと、}

トータス:「歌おーや」 (みたいな事をいう。うろおぼえ)
ユースケ:「お、おう!おーいギターもってきてー」(みたいなことを言う。)

そして!



CM…。

まさかのカット。
たとえ話の本筋には関係なくても、私にとってはあそこが『UDON!』の最重要シーンなのに。
がっかり。

そのCMが『笑えれば』を使っているアリ○ミンっていうのがまた。
ウルフルズファンへのフォローなのかな。
欲求不満でノーカット版をレンタルショップで借りてきて観なおしたくなった。
そういう作戦なのかな。