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宮沢賢治と花梨

2006-05-12 12:13:49 | Weblog
「図解 これが記憶法のすべてだ!」(京都大学名誉教授・大島清、ディスカヴァー・トゥエンティワン発行)を読んでいたら、花梨を見つけました。

脳を活性化させるための一つに音読トレーニングの項目があり、抜粋された文章の中にありました。

題名は「風の又三郎」。

どっどど どどうど どどうど どどう

青いくるみも吹きとばせ

すっぱいかりんも吹きとばせ

どっどど どどうど どどうど どどう

 谷川の岸に小さな学校がありました。
 教室はたった一つでしたが、生徒は三年生がないだけで、あとは一年から六年までみんなありました。運動場もテニスコートくらいでしたが、すぐうしろは栗の木のあるきれいな草の山でしたし、運動場の隅にはごぼごぼつめたい水を噴く岩穴もあったのです。
 さわやかな九月一日の朝でした。青ぞらで風がどうと鳴り、日光は運動場いっぱいでした。

以上を「大きな声を出して、できるだけ早く3回読む」とあります。

すっぱいかりん。かじったのですね、賢治さん。花梨の香りではなく、果肉のすっぱさに注目し、表現するところに作家の感性を感じます。

音読のために抜粋された短い文章なのに引き込まれていきます。続きを読みたくなりました。


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