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Wonder To Oneself ♯001

2023-07-29 21:00:00 | 千思万考

 『CTNRX的文學試行錯誤 ♯014』から。

 自問自答とは

 自分で自分に問いかけ、自分で答えること。
(情報元)

 その行為によって何が解かるのか。

 そして、何が視えるのだろう。

 質問という行動は、自他と共に大事なことです。
 自分を“知る”上では大切だと思います。
 この世の中は、情報量が膨大で、過多傾向にあります。
 そこは、大人は上手く間引きして、“要らない情報”、“要る情報”を選別しながら遣り過ごすのでしょう。
 でも、子供は違います。
 好奇心の塊ですから、良かろうが、悪かろうが、興味津々。
 手当たり次第、吸収しようとします。

 大人が知らない事でも、子供たちは感じとってしまいます。

 例えば、

 外務省のHPには『キッズ外務省』があり、そのカテゴリーの内に、“みんなの質問、素朴な疑問があります。

 質問内容ですが、

 Q.世界には何カ国の国がありますか?

  あなたは、答えられますか?

  キッズ外務省によると、

 A.196か国です。これは、現在、日本が承認している国の数である195か国に日本を加えた数です。
 最近では、ニウエ(2015年5月15日)、南スーダン(2011年7月9日)及びクック(2011年3月25日)を承認しました。

 子供たちとって、世界を見ているという質問でしたね。

 しかし、国を構成するためには「領土・国民・主権」が必要ですが、条件を満たしているにもかかわらず、独立を果たすことが出来ていない「未承認国家」がいくつもあり、2018年現在、日本が国家として認めていない国があります。
   〔情報元 : 外務省・キッズ外務省〕

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 じゃ、何故『未承認国』が存在するのでしょう?

 1カ国以上の国連加盟国から国家の承認を受けているが、日本国政府からは国家の承認を受けていない「独立国」や「主権実体」があり、また、過去の非承認国家で現在は国として承認している国もあります。

 さて、
 
 ■日本政府が何らかの外交関係を有する未承認国
 から始める事にします。

 ▼北朝鮮
(国家名称:朝鮮民主主義人民共和国)

 ・国連加盟国

 1948年に独立。1991年に大韓民国(韓国)と同時に国際連合へ加盟。
 2018年2月の時点で国連加盟192か国のうち164か国が国家承認しており、国際連合加盟国で日本が唯一未承認の国となっている。

 ▼パレスチナ・パレスチナ自治政府  
  (国家名称:パレスチナ国)

 ・国連総会オブザーバー国

 1988年にPLOが「パレスチナ国」として独立宣言するが、オスロ合意に基づいて1995年にパレスチナ自治区を統治するパレスチナ自治政府が発足。
 国際連合加盟国ではないが、国連総会オブザーバー国、及びにUNESCO正式加盟国である。
 2015年11月の時点で、国連加盟193か国のうち136か国が国家承認しており、他34か国と外交関係を結んでいる。
 日本政府は将来の承認を予定したパレスチナ自治政府として扱っている。

 ▼台湾(中華民国)

 ・国家承認を取り消した元国連加盟国

 日本は1952年に中華民国との国交を樹立。
 1972年9月29日、日中共同声明により中華人民共和国政府を「中国の唯一の合法政府」と承認して国交を樹立したことに伴い、中華民国政府との国交を断絶。  
 これによって双方の大使館等が閉鎖されたが、その代わりに民間レベルの交流・実務関係を維持するために、日台相互に非政府組織としての連絡機関を設置し、現在に至っている。

 ■日本政府が外交関係を一切有さない未承認国・主権実体

 ▼サハラ・アラブ民主共和国

 ・未承認国

 1976年に独立宣言。国連加盟193か国のうち、45か国から継続的に国家承認を受けている。
 日本政府はサハラ・アラブ民主共和国政府を政府として承認しておらず、両政府間の窓口となる関係機関も設置していない。

 ▼アブハジア共和国
 (ジョージア・アブハジア地域)

 未承認国 1992年に独立宣言。国連加盟193か国のうち、4か国から国家承認を受けている。
 日本政府は、アブハジア地域をジョージアの一部と認識している為、アブハジア共和国を国家承認せず、政府間の窓口となる関係機関も設置していない。

 ▼南オセチア共和国
  ( ジョージア・南オセチア地域)

 ・未承認国

 1991年に独立宣言。国連加盟193か国のうち、4か国から国家承認を受けている。
 日本政府は、南オセチア地域をジョージアの一部と認識している。
 その為、南オセチア共和国を国家承認せず、政府間の窓口となる関係機関も設置していない。

 ▼北キプロス・トルコ共和国
  (キプロス北部のトルコ系実効支配地域)

 ・未承認国

 1983年に独立宣言。国連加盟193か国のうち、トルコのみから国家承認を受けている。
 日本政府は、北キプロスが、キプロス共和国の一部としている為、北キプロス・トルコ共和国を国家承認せず、政府間の窓口となる関係機関も設置していない。

 ■主権実体

 ▼マルタ騎士団

 1522年からマルタ島を領土としていたが、1798年の領土喪失後はモンテビデオ条約が定める「国家」の資格(領域、住民、政府)を満たさない組織となった。
 しかし、かつて領土を有していた経緯から「主権実体」として113の国・地域と何らかの関係を有しており、国連でも「国連総会オブザーバーとして参加するために招待を受ける実体あるいは国際組織」の一つとして扱われている。

 ■日本政府から特定の主張を承認されていない国

 ▼イスラエル

 国家承認はしているが、エルサレムが首都であることは承認していない。

 ■過去の非承認国家

 ▼バーレーン バーレーン
  (1880 – 1971年)

 1880年からイギリスの保護国であったが、1971年の独立宣言とともに国家承認。

 ▼ブータン
  (1907 – 1971年)

 1910年のプナカ条約でイギリスが外交権を取得して保護下に置き、インド独立以降はインドの保護国であった。
 1971年9月、日本はブータンの国連加盟の共同提案国となり、黙示の国家承認を行う。

 ▼オマーン オマーン
  (1862 – 1971年)

 1862年以降イギリスの保護下にあったが、1971年に保護関係を解消し、日本政府は国家承認を行った。

 ▼カタール
  (1916 – 1971年)

 1916年からイギリスの保護国であったが1971年の独立宣言とともに国家承認。

 ▼トルーシャル・オマーン
  (1820 – 1971年)

 トルーシャル・オマーンはアブダビ、アジュマーン、ドバイ、フジャイラ、カルバ、ラアス・アル=ハイマ、シャールジャ、ウンム・アル=カイワインの8首長国からなるイギリスの保護国。
 1971年12月にラアス・アル=ハイマを除く6首長国がアラブ首長国連邦を結成し、同時に国家承認した。

 ▼クック諸島
 (2001 – 2011年)

 1965年に自治権を獲得し、ニュージーランドとの自由連合を形成した。2001年の共同宣言において、クック諸島は主権独立国家であると宣言。
 2011年3月25日に日本政府は国家承認した。

 ▼ニウエの旗 ニウエ
  (1974 – 2015年)

 1974年に憲法を制定して自治権を獲得し、ニュージーランドとの自由連合を形成した。日本政府は、2015年5月15日に国家承認した。

 ■日本が承認していない国リストまとめ

 1.北朝鮮 (朝鮮民主主義人民共和国)

 2.パレスチナ・パレスチナ自治政府    
  (国家名称:パレスチナ国)

 3.台湾(中華民国)

 4.サハラ・アラブ民主共和国

 5.アブハジア共和国
  (ジョージア・アブハジア地域)

 6.南オセチア共和国
  ( ジョージア・南オセチア地域)

 7.北キプロス・トルコ共和国
  (キプロス北部のトルコ系実効支配地域)

 8.マルタ騎士団

〔情報元 : Yattnke! 小・中学生サイト〕

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 ■「未承認国家」とは何か。

 ●「未承認国家」は日本人にとってはあまり聞き慣れない言葉ですが、「国家」と「未承認国家」の違いとは何なのでしょう。

 ▼ごく簡単に言ってしまいますと、他の国からの広い国家承認を受けているか、否かですね。例えば台湾は後者で、60年以上も台湾島を初めとした領土を維持しておりますが、国際的な影響力が強い中国が台湾の独立を認めていないため、未承認国家のままとなっています。
 中国も台湾も、領域、人民、権力という、国家の要件のほとんどを満たしているので、逆に言えば、国家を考える上では、国家承認の意味がすごく大きいといえます。
 未承認国家についてもう少し細かく考えてみると、ある一定の「国境線」をもつ「領土」が確保されていて、政治が機能しており、かつ「国民」ないし住民が、納税など「国民」としての権利や義務を果たしていて、その状態が2年間以上保たれている、というのがおおよその目安になっています。英語ではUnrecognized Statesですので、非承認国家という研究者も少なくありません。
 他に英語で、De facto States(事実上の国家)という呼び方も広く使われていて、この概念を示す言葉は画一的ではないというのが現状です。

 ●台湾のような冷戦期に生まれた未承認国家と、ウクライナのようにソ連崩壊に伴って生まれた国家の違いは顕著なのでしょうか。

 ▼冷戦時代に生まれた未承認国家については、明らかにアメリカとソ連を中心とした、東西分裂が背景にあります。一方、冷戦後の未承認国家は、純粋なナショナリズムと周辺国の個別の利害関係がその成立に大きく影響しているように思います。

 構図的には、冷戦後に生まれている未承認国家の方が複雑な気がしますね。ソ連解体をはじめ、冷戦の終結でこれまでの国家のシステムが変わることで、「自分のアイデンティティが脅かされる」と感じる人が分離の動きに出たことが大きかったと思います。それが力のない動きであれば、簡単に潰されてしまう訳ですが、一定の力のある人たちが集まり、ある程度のリソースも得られれば、新たな「国」が生まれ、承認を得ていないながらも存続することができてきた。構図としては、だいたいそのような感じであると思います。

 ●ソ連の崩壊にともなって生まれた未承認国家の方が愛国心は強いと思われますか。

 ▼それはまた別の問題だと思います。

 多くの場合、国家の成立は戦争を経ていますが、戦闘の中で醸成されるナショナリズムは極めて強いと思うのです。たとえば、台湾と中国を分けたのも、最初は政策の方針やイデオロギー的な差異だったはずですが、戦闘のプロセスで「台湾アイデンティティ」が芽生え、大きくなってきた。韓国と北朝鮮の場合も、南北それぞれのアイデンティティがどんどん強化されていったはずです。そういう意味では、愛国心の強さを冷戦期、冷戦後で比べることはできないのではないかと思います。

       〔情報元 : NHK books〕

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 子供は、成長過程にあり、例え愚問でも、真摯に向き合ってあげて下さい。
 其事に依って本人が“自問自答”するんだと思います。