「濡れ落ち葉」あるいは「わしも族」

家内は古い友人たちと会食に出かけた。
これ幸いと大いに散歩を楽しむ。
1980年代にタイトルの言葉が流行ったようだ。
ふと思い出した。
その後、団塊の世代が大量に退職する時代にすらそのような言葉は現れなかった気がする。
メディアの作る流行語なんて所詮は作られたもの。
些細なものを取り上げて恰も時代の風潮のように針小棒大に粉飾する。
今年の流行語大賞もそのうち発表されると思う。
最近は発表された言葉を見てもそんな言葉もあったかも知れないね、あるいは知らないという程度のものが多い。
メディアは時代の流行を作る力はとうに失っていると思う。
笛を吹いても内輪で盛り上げている猿芝居に過ぎない。
メディアの本質は時代の本質を掘り下げてなんぼの存在だ。
新聞の一面は果たしてそういうニュースが取り上げられているか。
テレビのニュースは主要ニュースをささと切り上げ芸能関連ばかりだ。
たまたま見たニュースの時間がそうだったのかも知れぬが。
メディアが豊富になればなるほど過剰になるほど玉石混淆となる。
受け取る側の選択眼が問われる時代といえよう。

タイトルの言葉が喧伝されない今の時代、堅実な老人の方が幸いにも多数と言うことだろう。
いや、昔からそうだと思う。

メディアの取り上げるものは所詮はあぶれ物の見世物なのではと思う。
あれがどこにでもあることだと思わされぬよう眉に唾をつけて対応したい。

キャッシュレス還元で消費税増税分を取り戻そうというのも何だかなぁ。
乗せられて不要物を買いこまぬようご用心。