With the I Ching

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時代の流れについて

2012-05-06 16:16:06 | 易 de コラム

少し、予定を変更して、久しぶりに「易 de コラム」を書きます。
というのは、以前のコラム「世界の30年毎の運気」を見ていて、やっぱり15年間違えているのかなぁと思ったからです。

世運については“四柱推命ソフト 白帯”の中でも使っているのですが、そっちでは事例研究の結果として15年ずらしており、ちょっと気になっていました。それで一応、自分用のメモを兼ねて15年ずらした卦表も掲載しておこうと考えたわけです。

(※ただし、四柱推命は干支暦で、易では僕は旧暦を用いているので、その違いが原則として15年のタイムラグを生んでいると想定しています。)

以下は、以前のコラムでの期間。(上記リンク参照)

 

1879年~1908年の期間 火天大有[五]

1909年~1938年の期間 火沢ケイ[上]

1939年~1968年の期間 離為火[初]

1969年~1998年の期間 火雷噬コウ[二]

1999年~2028年の期間 火風鼎[三]

2029年~2058年の期間 火水未済[四]

2059年~2088年の期間 火山旅[五]

 

で、これを15年ずらすと次のようになります。というより、こっちが世の期間としては一般的です。

(元会運世の仕組みは、「元会表」を見ると一目瞭然かと思います。マンデルブロ図形(集合)のような自己相似形。僕が15年ずらしたものを考えている理由もこの相似関係の整合性のためですが、そんなに単純でもなかったのかな。ちなみに、今は甲子元、庚午会、乙亥運、甲申世とされています。この最後の世の部分が30年単位。)


1894年~1923年の期間 火天大有[五]

1924年~1953年の期間 火沢ケイ[上]

1954年~1983年の期間 離為火[初]

1984年~2013年の期間 火雷噬コウ[二]

2014年~2043年の期間 火風鼎[三]

2044年~2043年の期間 火水未済[四]

2074年~2103年の期間 火山旅[五]



この場合では、2012年現在は火雷噬[口盍]の六二ということになります。

今はもうこの期間の終盤なので、今期の締め括りと来期に向かう準備とが混在してくる時じゃないかなと思います。
火雷噬[口盍]は障害物をかみ砕くということから「罪を裁く」という意味もある卦で、六二では罪を告白あるいは証拠を突き止めて、法律に則って合法的に裁量をしていく時です。

この世卦は個人の内容というよりも世界での出来事を象徴するものなので、世界の実権を握ってきた人や経済などの動向を牛耳ってきた人達が逮捕されたり裁かれる(他、影響力を持たない地位に降格など)、という意味なのかもしれません。ネットの情報では、世界でそういう出来事が起きているとも噂されていますが(参考:「Global Mass Resignations」など)、まだ主要メディアでは報じられていないので実態はよく分かりません。とはいえ期間的にまだ1年ありますから、その間に顕在化してくるのかもしれませんね。

そして、来期(2014~2043年)は火風鼎の九三。

火風鼎は、沢火革(革命・革新・改める)の次の卦として新しい世界・技術・人間関係などを構築していく卦です。
これを季節で例えると、沢火革が大晦日で火風鼎が元日といった感じなので、“新しい年(期間・時代)の幕開け”が強調されている印象を受けます。
実際にそうなることを願いましょうか

 

ところで、こうした時代の流れを読むような占術(考え方)というのは様々あって今回はその一つを用いたわけですが、他にもよく聞く「三元九運」などがあります。大概、それぞれで期間が異なるので注意が必要です。

例えば僕の考えでは、期間は同じですが、別の切り口から次のようにも言うことができます。

1984年~2013年の噬[口盍]の期間は、兌為沢の六三、または山地剥の六四。

2014年~2043年の火風鼎の期間は、兌為沢の九四、または地雷復の六三。

という風にです。(それぞれ15年後ろにずらすと、本来僕が考えている易での期間になる。)

つまり、今は中・長期的に見て兌為沢という収穫や結晶化の時期でもあり、個別には、崩壊の危機(剥)から復活(復)への時期となります。ただ、一世ごとに卦が変わっていく方が序卦の流れで見るより具体的に事象の変化を考えやすいと思い、この記事では時間立卦の方法を用いました。

追記:

旧暦(太陰太陽暦)で考える場合、先にも述べた整合性の観点から15年早繰りして、1999年~2028年を酉世とするべきところだと思っています。なので、基本的には前回書いた「世界の30年毎の運気」が根底にあるはずですが、時代の大きな流れの中でのことなので、干支暦との時間差の影響で両方がミックスされてしまう面もあるのかもしれません。



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