With the I Ching

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世界の30年毎の運気(世運)

2009-01-07 22:01:04 | 易 de コラム
昨日の記事の中で火風鼎九三が出てきました(日本の2008年旧12月の月運の一つ)。

それで思い出したのが、僕の研究における元会運世の世盤での卦爻です(※皇極経世書の元会運世とは違い、僕のは少し特殊です)。これも火風鼎九三。
世盤は30年間を司るのですが、計算では1999年~2028年までの期間を示しています。

もっとも、これは全世界共通の卦なので、いわば「1999年から2028年までの世界の運勢を象徴する卦爻」として読みます。もしこれを各国個別の運勢として読む場合は更なる工夫が必要ですが、今は趣旨ではないので省きます。(それに今のところ方法論に確信が持ててない)

ちなみに、ここ100年くらいの30年毎の世運を見てみると以下のようになっています。
※先天易の流れに基づくため、天沢火雷風水山地の順にオーソドックスに進みます。

1879年~1908年の期間 火天大有[五]

1909年~1938年の期間 火沢ケイ[上]

1939年~1968年の期間 離為火[初]

1969年~1998年の期間 火雷噬コウ[二]

1999年~2028年の期間 火風鼎[三]

2029年~2058年の期間 火水未済[四]

2059年~2088年の期間 火山旅[五]

なお、上卦(外卦)が離卦になったのが1729年~1758年の期間の火雷噬コウ[上]の時なので、世界の近代化~現代化として文明が急速に発展してきた流れと重なります。その一方で、人間社会の都合によって地球環境が乱され、多くの自然や動物が蹂躙されてきた歴史もあるわけですが…。

とにかく、大雑把な流れとしては、2089年~2118年の期間から雷風恒[初]となり、360年間続いた離卦から次の震卦へと移ります。

ところで、皇極経世書のような考え方をするなら、今の360年間(1729~2088年)は地風升上六に当たります。
意味合いとしては、「人間としての都合を優先して進みすぎて、逆に身を滅ぼすような状態を招く」運勢です。これはまさに人類と地球の関係を象徴しており、大きな転換点であることを示しているようです。

この場合、一つの爻が360年なので六爻全部だと2160年。これは占星術で言うプラトン小年に当たります。要するに「~~座の時代」と一般に言われるものです。

私見では、現在はまだ「うお座の時代」にあり、2089年以降を実際的な「みずがめ座の時代」と考えています。ただ、易の上爻変が次の卦の意味を踏まえて変遷していくように、今の世界も次の「みずがめ座」の影響を取り入れながら段々と変化していっていると見ています。変遷期・過渡期というわけですね。


さて、それで冒頭の火風鼎の話に戻りますが、この卦は三脚の足で立つ古代の器で表されます。
象徴としては三位一体のようなものです。人脈・技能・財力とか、色んな考え方ができると思います。

で、卦象によれば「鼎は大いに吉で通達する」なのですが、こと三爻変の場合はどの卦でも過剰さが目立ってきます。
火風鼎の場合は、「鼎(器)の耳が取れてしまって運べず、中に入っている美味しい雉肉を食べられない。だが、雨が降って陰陽二気が交じり合って後悔もなくなる。」とあります。

データ(経験的)には、意志や才能があっても取り上げられないとか、相手との関係がごちゃ混ぜになったり深入りしたことで生じるトラブルに対処しなくてはならない傾向があるようです。主に関係や状況の修復が必要になります。

色々とやりたいことやしなくてはならないことがありますが、トラブルが続いたりして思うようにいきません。しかし、それが悪いというわけではなく、精神やシステムのリハビリが必要だというシグナルの現れであることが多いようです。

また、この時期は貧困(貧富の差)に対する恐れからか、大人げもなく権力を希求したり享楽や贅沢さを謳歌しようとする心理的な傾向もあります。しかし、そうした欲求が逆に相手や周囲との軋轢の呼び水となったり、自分自身の内的幸福を阻害することにもなっていることに気がつかなければなりません。

これまでの世界情勢を思い返すと、たとえばイラク戦争であったり、たびたび起こる世界同時株安だったりと考えられるわけですが、まだまだ30年間の内の前半なのでこれからもそうした傾向は続くのでしょう。またインターネットの爆発的な普及に表されるように、世界中の人との垣根も急激に取り払われているような状況でもありますね。

なんにせよ、火風鼎は器をひっくり返したり、耳が取れたり、逆にくっ付けたりと忙しい卦であり、あたかも料理をするかのように世界をかき回していくことになるはずです。

そこで価値の混乱が生じるのは目に見えていますが、そうした中で徐々に本当に大切なものは何なのかを見つけ出していく作業が進んでいくんじゃないかと思います。人として、また地球に生きる一つの生命体として。

時代の避けがたい潮流によって全世界がかき混ぜられることで、各国のこだわりやプライドなんかも混沌の中に飲み込まれていくかもしれませんが、結果的には様々なボーダー(壁)を取り払うことになるので一概に良し悪しの判断はできないでしょうね。

一面的な「これこそが真実!」みたいな考え方には同調性がなくなっていき、複数の文化や思想・宗教における価値観を認められる人間性が築かれていくのかもしれません。というより、そうでなくては価値観を押し付けあうことで生じる愚かしい争いが止むことはないでしょうから。

そして、この火風鼎の30年間を経過した後に、次の大仕事としての火水未済[四]の時世に入ります。

おそらくこの頃は、人類としての一大転換期になっているだろうと思います。一筋縄ではいかない難しい事態に対処するために尽力することになるはずです。このときの基礎的な信条として、人と人、国と国との関係が非常にオープンスタンスになっていくはずです。

国や地域という枠にとらわれない発想が進展し、地球人としての意識が常識的に使われるようになってくるのではないかと思っています。それぞれの人や国、地域などが有している資質を誰もが共有できるようにしたり、多くの国が関税を撤廃して自由貿易を行うようになるかもしれません。いずれにせよ、様々な分野・局面で開放的になっていくことが予想されます。

まあ、あくまで予想ですし期待も入っているのですが、どの道、そうしたプロセスを経過しなければ、次の「みずがめ座の時代」を生きてはいけないだろうと思います。

これは「うお座」的な「選ばれし民」ではダメだということです。選ぶ・選ばれるではなく、地球人全体の意識としての転換、もっと言えば“種としての進化(シフトアップ)”が必要だということに他なりません。そうした気持ちをもつ人でなければ、今の「うお座時代」の終末的な混沌の中に呑み込まれて自然淘汰されてしまう恐れがあります。

とても厳しいことですが、「選ぶ・選ばれる」という二元論的な視点を超越して、より包括的・鳥瞰的な視点で人類のあり方をとらえられるようになる必要があるんだと思います。



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