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上経から下経へ

2009-09-07 20:28:49 | 易の解釈
§上経から下経へ

一般的には、先の坎為水そして離為火までを以って上経とされています。上経は天地自然(乾坤)の会合から始まり、坎離の陰陽配合によって、循環することで持続する生態系の下地が出来上がります。そしてこれに次ぐ下経では、男女(雌雄)の感応を起点として、より具体的な事象が形作られていく流れになっています。

ただ、僕自身は乾坤坎離を事象の根源に関わるものと捉えているため、他の60卦とは少し違う考えを持っています。簡単に言えば、60卦のみの場合では進化も退化もしない単なる円環を表し、それに上下振幅などの螺旋的変化を与えるのが乾坤坎離だと見ています。そして、この四純卦を除く60卦で構成する円環を二分割して(屯~大壮、晋~未済)、それぞれの位置(1~30)における数秘術的な意味づけを与えています。これによって占星術の十二サインに割り当てることが可能になります。細かく言えば、屯~大壮が陰サインで、晋~未済が陽サインとなり、それぞれの度数とリンクさせることができます。

また、このシステムを後天八卦の艮-坤を軸とした天球位置に配置させると、その円環する易卦(序卦)全体の流れを読み取ることができるようになります。そして、これに加えて乾坤坎離を含めた本来の64卦での天球対応(こちらは先天八卦の乾-坤を軸とする)もありますから、合計で3つの視点が一つの卦および爻にリンクしていることになります。もっとも、これは今の僕が見出している対応関係なので、あくまで「少なくとも3つ」ということです。気がついていないだけで他にもあるのかもしれません。

それはともかく、60卦のシステムで配当させる場合、通説の乾~離までを上経、咸~未済までを下経とする考え方とズレてくるので、僕は先述したように屯~大壮と晋~未済に分けて区切るようにしています。こうすると360度の円周を互いに6回ずつ入れ替わりながら繰り返す形になります。


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