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離為火 初九の解釈

2011-08-23 14:31:05 | 易の解釈

例のごとく、離為火全体としてのUPの際には、部分的に書き直すこともあるかもしれませんが、ひとまず掲載します。

 

◇離為火 初九

坎と離は五行で言えば水(冷)と火(熱)で相克関係ながらも、表裏一体の波動や螺旋のようなものでもあるため、片方だけを突き詰めてもその全容は分かりません。余裕があれば、離の初九を読む時は坎の初六も、という風に両方を読んで考えてみて下さい。さて離の初九は、朝の薄明期=twilightです。まだ夢から目覚めたばかりで眠い目を擦っているような状態ですから、視界は良くないし、頭もさほど働いていません。しかしすでに状況は動き始めていますから、顔を洗って身支度をし、できるだけ早く意識を明晰にしておきましょう。

そうしたら外で何が起きているか確認して下さい。薄暗い中では、誰がいるのか、何をしているのか、足元や周辺に何があるのか不明ですから、目が慣れるか明るくなるまでは慎重に行動しなくてはなりません。近くで騒々しいことが起きていても慌てずに状況の把握と対処に努めましょう。もし案外と楽しそうな雰囲気だとしても油断は禁物です。動爻後の変卦は旅初六。「旅先で落ち着きがない様子では、現地の人に軽んじられ、思わぬ災厄にも見舞われやすい」という内容です。どちらも物事の始めの段階での浮き足立った状態の危険性を戒めています。

心が定まらないままで何か事を進めたり、無難にやり過ごそうとしても道理に合いません。自分で決意するか、あるいは旅初六の人の助言に後押しされて本腰を入れるようになるか、いずれにせよ気持ちを固めることが必要です。後者の場合、自身の体験を基に同じような境遇の人をサポートすることが多いのですが、一方で核心や要領を伝えることの大変さを痛感するでしょう。秘密や重要なことを明らかにするには、まだ何かと障害の多い時期であることにジレンマを感じる人もいそうです。

 



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