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坎為水 上六の解釈

2011-08-22 12:33:21 | 易の解釈

やっと坎為水の全爻を書き終わりました。

今の自分自身の状態をよく表している卦で、書きながら非常に実生活でも苦しんでいました。それは今も継続中なわけですが、この坎為水を書き終わったことで、少し気分的に楽になったように思います。まとめて読みたい人は、以下のリンクからどうぞ。

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次は離為火ですね。なんとか今月中には書き上げられるように努力します。

 

◆坎為水 上六

陰位陰爻の正位で九五とも比すという意味では九四に似てますが、上下の立場が逆です。九五に協力するどころか、身体的・状況的に拘束されて身動きが取れなくなっている人を象徴します。仲間や家族がピンチに陥っているのが分かっているのに助けに行けないジレンマ。自分が助かろうとすれば誰かを犠牲にしてしまう、相手の都合や気分次第で事態が変わってしまう等で、こちらとしては万事休すという場合になることも。

ただし、この爻を得たからと言って何でも悪い状況をイメージして恐れる必要はありません。信を託すことによって友人知人に助けられたり、友達感覚で接してくる軽い調子の相手を乗せて、その隙を突いたりすれば難を逃れられることもあります。変卦は渙上九で「その血を散らす」という内容。普段は問題の渦中から遠ざかっているが、外部から一時的に現れては状況を変えて去っていく、またその間に家族や友人を危難から逃したりということをする人を象徴します。裏を返せば、この坎上六はそうした人の支援によって“蜘蛛の糸”的に助けられる可能性があるわけです。

しかしそのためには意固地にならず、相手に心を開いてその人となりを見たり、よく話し合ってみることが大切です。誤解や不信のあるままでは状況は改善されません。また、そうする中で特別な何か(例えば心技体など)を学び取ったり受け継ぐこともありますし、自分の失敗の原因や至らなさに気がつかせてくれたりもします。そこで修正できれば、もう恐れや問題の原因を自ら作り出すことはなくなっていきます。そしてそれこそが、この坎卦における課題であったと言っても過言ではないと思います。



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