With the I Ching

易経や四柱推命、暦、占星術などの運命学の記事がメインです。

水星の逆行と順行の時期 Part2

2011-04-19 11:07:59 | 占星術

以前に書いた同じ記事のアクセスが好評だったのですが、2010年度分までしか載せてなかったので、今回もう少し調べて2015年まで拡張しました。参考にどうぞ。

◎水星の逆行と順行(直進)の開始時期

※日本標準時換算

R=逆行(Retrograde motion)

S=留(Stationary point / Station)

D=直進(Direct)/順行(Prograde motion)

※参照:
Learning Astrology - Apparent Motion - AstroGraph Astrology Software
水星レトログレード | シアワセ教室」 

--------------------------------------

2010年以前については、以下を参照のこと。
「水星の逆行時期」


【2011年】水星の逆行(R)と直進(D)の開始時期

2011年 3月31日 おひつじ座 24度 R
2011年 4月23日 おひつじ座 12度 D

2011年 8月 3日 おとめ座   1度 R
2011年 8月27日 しし座   18度 D

2011年11月24日 いて座   20度 R
2011年12月14日 いて座    3度 D


【2012年】水星の逆行(R)と直進(D)の開始時期

2012年 3月12日 おひつじ座  6度 R
2012年 4月 4日 うお座   23度 D

2012年 7月15日 しし座   12度 R
2012年 8月 8日 しし座    1度 D

2012年11月 7日 いて座    4度 R
2012年11月27日 さそり座  18度 D


【2013年】水星の逆行(R)と直進(D)の開始時期

2013年 2月23日 うお座   19度 R
2013年 3月18日 うお座    5度 D

2013年 6月26日 かに座   23度 R
2013年 7月21日 かに座   13度 D

2013年10月21日 さそり座  18度 R
2013年11月11日 さそり座   2度 D


【2014年】水星の逆行(R)と直進(D)の開始時期

2014年 2月 7日 うお座    3度 R
2014年 2月28日 みずがめ座 18度 D

2014年 6月 7日 かに座    3度 R
2014年 7月 1日 ふたご座  24度 D

2014年10月 5日 さそり座   2度 R
2014年10月26日 てんびん座 16度 D


【2015年】水星の逆行(R)と直進(D)の開始時期

2015年 1月22日 みずがめ座 17度 R
2015年 2月12日 みずがめ座  1度 D

2015年 5月19日 ふたご座  13度 R
2015年 6月12日 ふたご座   4度 D

2015年 9月18日 てんびん座 15度 R
2015年10月10日 てんびん座  0度 D

--------------------------------------

※参考サイト

・逆行と順行の時期(※Time Zoneの違いに注意)

Retrograde Planets Meanings
http://www.skyviewzone.com/astrology/retrogradeplanets.htm

Mercury Retrograde Periods 2009 - 2015
http://www.earthmajik.net/articles/mercuryretro.html

2005-2023 Mercury Retrograde Dates
http://www.beyondsunsigns.com/mercretwhen.html

・留の時期

国立天文台 > 暦計算室 > 暦象年表 > 天象
http://www.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/cande/phenomena.cgi

※確認のために使った占星術ソフト

STARGAZER
「ケロプッタの教え」
http://homepage1.nifty.com/sg/index.htm
(機能が限定された<新版sgwdSAmini版>がインストールできます。)

AMATERU
http://tetramorph.to/
(MICHITERUというカレンダー機能)

--------------------------------------

<補足>

惑星の逆行現象は「レトロ(逆)グレード(進)」というように、レトロな状態に逆戻りします。
つまり、それぞれの惑星が意味する内容が遡行していきます。

大まかに言って、「ちょっと後戻りする、回顧反省する、やり直し、再検討・再点検の必要性」といった現象が起きます。要するに、直進(Direct)に対する逆行(Retrograde)なので、推し進めようという動きに待った!が掛かり、一旦バックステップして見直してみたらどうだろうか? と告げられる時期だと考えたらよいかと思います。

例えば、ちょうど今は原発の是非(推進派<容認派>と反対派<非容認派>の対立)が大きく取り上げられていますが、まさにそのような状態を示しています。

こと水星に関しては、文書のやり取りや契約・交渉(売買)、移動、親族や交友関係の変遷といった意味を持ちますから、そうしたことでの編成や調整、修正、再考、仕切り直しなどの問題が生じる傾向があります。もちろん個人によりバラエティはあるので一概には言えませんが、少なくとも自然に待ったが掛かった時に、それを無視してまで前進することは避けたほうがいいでしょう。

というより、むしろ、この時期は一度立ち止まって、「本当に今のまま進んでいいのか? 改めて見直すべきことはないか?」と自問し、しっかりと再確認および再検討してみるといいのではないかと思います。もしそれで、ミスしているところを発見できたり、誤解を招くような表現を訂正できたり、行き詰っている考え方を転換できたとしたら、それは以前よりも賢くなって進歩したということです。

ところで、逆行と順行の間には、ごく一時的ですが留(S)という平衡状態があります。地球から見て水星などの惑星が一時停止しているように見える現象です。時間にすると数分位のわずかな間でしかないですが、留の瞬間を含む日もしくは数時間にまで対象範囲を広げて、占星術的な影響力を考えてみてもいいかもしれません。



4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (kayo)
2013-10-10 05:58:28
占いを勉強しているkayoと申します。
今、「占星術的に各惑星の留の期間は、どのくらいと見ればいいのか」というのを調べているのですが、なかなか分からずにいます。
もしおわかりでしたら、教えていただくことはできませんでしょうか。
お忙しいところ、大変申し訳ありません。
よろしくお願いします。
返信する
留の影響時期について (CI)
2013-10-10 13:56:45
ご質問を受けて手近な本を幾つか見てみました。

逆行惑星については、『アメリカ占星学教科書 第4巻』 P.61~69に出ていますが、留については詳しくは書かれていませんでした。

『演習 占星学入門』(石川源晃) P.80に少し記述があったので、抜粋します。

「ステーションの近くでは天体の変化割合が急速に少なくなる(速度が低下する)ので、ステーションから数日の間は、特にトランジット天体の影響が強くなることが指摘されています。また、ステーションの近くの速度が低下する期間では、天体そのものの影響が強くなるので、天体逆行の影響は弱くなります。」

「したがって、トランジット水星の場合、逆行の全期間23日のうちで、天体の逆行速度が1日につき30分以上の時期・・・中略・・・(全期間の約65パーセント)が水星逆行を最も重要視する期間となります。」

今は水星の逆行の場合を取り上げましたが、ご存知のように各惑星の移動速度はまちまちですし、逆行期間は外惑星のほうが内惑星よりも多く、一律に留の惑星の作用がいつまでとは言えないと思います。(特にトゥルー・ノードは順行/逆行が頻繁に変わる)

ただ、天文計算上では正確に留の時点が出ますので、たとえばサビアンで1度ごとの度数変化を重視するのか、あるいは調波のような分単位での変化も勘案するのかなど、用途に応じて影響の程度を考える必要があるように思います。

一応、個人的な目安としては、どの惑星でも60進数での「1分が変化する期間」を留の時期として見ています。

この場合、計算上の留の時点を基にして、

水星だと大抵は当日、10時間ほど、
金星も半日~20時間ほど、
真ノードで当日か翌日頃まで
火星は2~3日、
木星は3~4日、
土星は5日ほど、
天王星は7日ほど、
海王星や冥王星は9~10日ほど、

という感じになります。ただし、時期によって遅速があるため一概には言えません。また、太陽と月に逆行はありません。

留の時期は惑星の動きが(見かけ上)静止していることから、その惑星によって象徴される意味合いが一時的に決まった方向性を持たなくなるんじゃないかと思っています。その後、順行や逆行によって留の時点から度数が変わったり、他の星とのアスペクトで方向付けがなされたりした時に、改めて意味づけが生きてくるのでは、という気はします。

それと、しばらく留まるのにもそれなりの理由があると思いますので、個人であれ何かのイベント・チャートであれ、留まっていることの意義を見出すまでは、心理的・事象的な面での進展が鈍くなるか、一時停止しているような状態になりやすいかもしれません。

以上、ご参考までに。

研究成果などがあれば僕自身も知りたいので、何か分かれば教えていただけたらありがたいです。
返信する
Unknown (kayo)
2013-10-11 06:47:41
質問をさせていただいたkayoです。
こんなに詳しく書いてくださり、ありがとうございます!
また、入力していただいた時間に加え、資料を調べていただいたお時間もかなりいただいてしまったかと思うと、大変恐縮しています。

・ 用途に応じて、影響の程度を考える必要がある。
・ 時期によって遅速がある。
という2点は、勉強不足ゆえ知らなかった私にとって、唸ってしまう内容でした。

いろいろなサイトや本を見て行き着いたのは、占星術的にどのくらいの期間を留とするのかというのは、個人個人の解釈によるのかなぁ・・・と思っていて、でもそうは言っても目安的なものが知りたかったので、この度こうして
教えていただけて、本当に嬉しかったです。

あるホロスコープ作成ソフトでは、留は考慮しないというところもあったのですが、外惑星になればなるほど留の期間は長くなるわけですし、おっしゃるように留まるにもそれなりの理由があるでしょうから、見るからには、やはり留の期間もそれなりに汲んだほうがいいのではないか?と思った次第です。

このたびはお忙しいところ、こんなに詳細かつ迅速に対応してくださり、本当にありがとうございました。
今後もブログを楽しみに拝見させていただきます。
ありがとうございました。
返信する
お礼 (CI)
2013-10-11 18:53:53
kayoさん

天文暦をめくったり、占星術ソフトで確認したり、資料を調べたりしている内に自分なりの考えを整理できたので、僕自身も有意義な時間でした。

こちらこそ、ありがとうございました。
返信する

コメントを投稿