With the I Ching

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新月について

2015-05-18 00:51:25 | 占星術

5月18日は新月です。
13時過ぎに新月の瞬間を迎えますが、かといって月を見ようとしても太陽と重なっているわけで、見えるものではありません。
強い太陽光で目を傷めるだけなので、やめてくださいね。 

今日は、タイトルに書いたように、新月について少し書こうと思います。
ホント言うと、だいぶ更新が滞っていたので、新月をネタに使っただけです(^^;) 
 

端的に言えば、新月とは太陽と月が地球に対して同方向に整列する時です。
そしてその時、この地球を媒介として、僕らは宇宙や大自然と調和を図ることになります。

時々、新月の日に願い事をする人たちがいますが、どちらかと言えば、これは欲望としての願い事よりも、
「今後一ヶ月、私はどうしたいか、どうありたいか」という方向性とか決意に関係しています。
哲学的に言うなら、地球における存在の仕方を再定義する日、とでもなるでしょうか。

願望というのは、その規模の大小に関わらず心(マインド)を波立たせます。
それは人の脳波のようなもので、強い願望ほど心に作用する力は強いのです。
ですが、ここで肝心なことは、元々波立っている状態の心に、さらに別の波を立てる願望を投げ込むと、
それまでの波と今作り出した波とが干渉して複雑化したり、相殺現象が起きたりする可能性があるということです。

新月というのは言わばリセットとか新規スタートに当たるので、この段階では心が平静でなければなりません。
そのため、下弦の月以降の減光期に次第に心の波を収束させていき、最終的に新月をゼロ・ポイントにする必要があるのです。
そして新月で、新たな方向性を設定する。新たな自分を再定義する。

これが本来というか、自然のリズムに従った素直な新月活用法です。

そういう意味で、原始仏教などの伝統的宗教やスピリチュアル世界において、
新月直前や当日に瞑想が行われるのは、心を静めるという点で実際的かつ理に適ったことだと言えます。
もっとも、瞑想に限らず、リラックスできる音楽を聴くとか、静かに夕日を眺めるとか、
あるいは、綺麗な風景や星空を堪能するということでも、十分にありなんじゃないかと思います。

あと、精神的なエネルギーに関して言えば、この新月の度に一段階ギアが変わります。
車のシフトレバーにたとえると、低速から高速まで上がり、今度は高速から低速に下がるのです。

イメージ的には、これは膨張と収縮を繰り返す一種の「呼吸」とも言い換えられます。
4~5ヶ月かけて膨らんだら、今度は4~5ヶ月かけて萎み、また次に4~5ヶ月かけて膨らむ・・・というサイクル。
そうして呼吸しているかのような自然の周期の中を、僕ら人間を含めた生き物は生きています。

思えば、人間も4秒くらいで吸って、4秒くらいで吐いて、というのが意識的な呼吸法ではよく使われますが、
それが地球もしくは自然界の呼吸と相似して、調和しやすくなるのかもしれません。
ま、これは単なる思いつき、想像でしかありませんが。 


今日は、ここまで。また折を見て、何か書きますね。
 



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