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ニーナ・シモン「 Everything Must Change( 移りゆくすべてに )」

2016年10月22日 | 音楽
ニーナ・シモン「 Everything Must Change( 移りゆくすべてに )」 

 この歌を初めて聴いたのはいつだったのか?
いつもの事ですが、今はもう忘れてしまいました。
ただ聴いた時に思ったのは「世の中にはこんなに
悲しい歌があるんだ」と独白した事です。

歌詞の一部を要訳すると

「 Everything Must Change( 移りゆくすべてに )」

全てのものは移ろう 何一つとして同じところにとどまることはない 
人は誰もが変わる 誰一人として同じところにとどまることはない 
・・・・・・・・・・・・・・・・
冬が春に変わるように 傷ついた心も必ず癒される 
ゆっくりと時間をかけて 全てのものは変わっていく
・・・・・・・・・・・・・・・・
変わらぬことは、雲から雨が落ちてくること 
空には太陽が輝くこと 
そして音楽が そして音楽が 私を泣かすこと 」

( 以下、敬称は略させて頂きました。) 
アメリカのゴスペル・シンガーであったニーナ・シモンが
ピアノの弾き語りでジャズを歌い始めたのは1958年頃。
この歌をレコーディングしたのは1978年だからプロになり、
いくつかの紆余曲折を経て20年の月日が流れていました。
離婚後の辛い時期のことです。
療養でパリにいるときにレコーディングの話が持ち上がり、
アメリカから遠く離れたブリュッセルのスタジオで
(精神状態が余り良くない中で)録音は進められました。
それでもこの歌が収められたアルバム「ボルチモア」は
CTIレコードからリリースされるとジャズ・アルバム・チャートで
12位まで駆け上がるセールスを記録しました。

後年、彼女はパリに移り住み2003年に70歳の生涯を終えました。

また、この歌は多くのミュージシャンが取り上げています。
クインシー・ジョーンズは シンガーのベナード・アイグナーと
「From Q, With Love Vol. 2」のアルバムで。
チャカ・カーンはコンサートでよく歌っていますし、
ジョージ・ベンソンは全く違う解釈で歌っています。
日本では吉田美奈子がセカンド・アルバム「MINAKO」の
1曲目で取り上げているので、興味のある方は聴き比べてみてください。



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