昨日、東京でのある研究会で建設業の方々とお話する機会をいただいた。
建設業界は、今、深刻な人材不足であるというお話の中で、私はある言葉を聞いて愕然とした。
「勉強しなければあんな仕事をしないといけなくなるのよ」
建築現場の横を通りかかった母子。これは母親が子どもに言った言葉である。
人材不足の原因は他にもたくさんあると思うが、その根源がこの言葉の中に集約されてるように思う。
子どもを育てる母親がこの考えでいる限り、この問題の解決は難しい、そんな気がする。
少子化が益々進む上に、自分の歩む道の選択を母親に委ねている子どもが多い。
このまま人手が減り続け、震災復興、景気回復、2020年のオリンピック、パラリンピックなどの需要に対応することができるのだろうか。
万が一今すぐ素晴らしい手が打たれたとしても、「10年でようやく一人前になれる」というような職人技のことを思うと、しばらくは不足の流れを止めることはできない。
昨夜は、銀座のホテルに宿泊した。22階の部屋の窓から東京の夜景を眺めながら、母親が子供に言った「あんな仕事」という言葉を思い出していた。
夜景を彩る美しいネオン、これらのビル、橋、鉄塔、道路、鉄道、遊園地…「あんな仕事」って、じゃあこれらは一体誰が作ったの?
新しいビル、オリンピックの競技場は一体誰が作るの?
なんとかならないのだろうか!いや、絶対なんとかしないと!
私たちにできることはなんだろう…、
私にできることはなんだろう…。