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中橋怜子の 言の葉ノート

自然、人、モノ、そして音楽…
かけがえのない、たおやかな風景を
言の葉に込めて

善人と悪人の境目

2014-09-26 | 徒然なるままに
「悪い人間という一種の人間が世の中にあると君は思っているんですか。そんな鋳型に入れたような悪人は世の中にあるはずがありませんよ。平生はみんな善人なんです。少なくともみんな普通の人間なんです。それが、いざという間際に、急に悪人に変るんだから恐ろしいのです。だから油断ができないんです」
夏目漱石の「こころ」の一節(上-二十八)が頭をよぎる。

惨たらしい幼児殺害事件を起こした男も、平生は善人として街の中に溶け込んでいたのかも分からないと思うと、事件そのものよりむしろそのことの方が恐ろしい気がする。

コンビニのレジの列の後ろの人が、電車の中でつり革を持って立っている人が、映画館の隣の席の人が、急に悪人に変わる人かもしれないと考えると恐ろしくて街に出ることができない。

しかし、

平生は悪人なのに、いざという間際に急に善人に変わる人はもっと恐ろしい。善人を装っている人はもっと油断ならない。

ここまで書いて、善人と悪人の境目は一体どこにあるのだろうか、と考えてしまう。

例えば「こころ」の一節、こんな風に言い換えたらどうだろう…

「善い人間という一種の人間が世の中にあると君は思っているんですか。そんな鋳型に入れたような善人は世の中にあるはずがありませんよ。平生はみんな悪人なんです。少なくともみんな普通の人間なんです。それが、いざという間際に、急に善人に変るんだから恐ろしいのです。だから油断ができないんです」

まんざらおかしくもないから、世の中やっぱり恐ろしい。




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面倒臭さの中で

2014-09-25 | 徒然なるままに

邪魔臭がりなくせに面倒臭いことが好きな私です。
スマホの向こうに答えがあるのに、マウスを動かせば一気にモノシリになれるのに、わざわざ辞書を引っ張り出したり、図書館に行ったり、実際にそこへ出向いたり、人に会いに出かけたりします。
お金を出せば便利なものが売っているのに、一から自分で作らないと気が済まないものが結構あります。豆料理、ジャム・漬け物などの保存食品などもその一つです。

どうやら私は即席で手に入れたものが信じられない性格、一番近道で答えに辿り着くのが苦手な性格のようです。
元来ケチであることもプライドが高いことも関係していることは否めません。

世の中は本当に便利になりました。
家に居ながら世界中の情報を知ることができます。
わざわざ出向かなくても、人に教わらなくても直ぐに分かる方法がたくさんあります。ボタン一つで買い物もできてしまいます。
せっかくこの時代に生きているのですから、それは上手く利用すれば良いと思います。
しかし、便利さに甘んじて、実際に見て、聴いて、触れて…という経験することを疎かにしてしまってはいけないと思うのです。

即席で知ることと、一生懸命調べて識ること、人と会ってその人が幾重も経験を重ねて身につけられた知識を直に聴いて識ることとは雲泥の差です。また、パソコンの画面の風景を見るのと、実際にその風景の中に身を置くのとではまったく違ったりするものです。

見て、聴いて、触れて、工夫して、考えて…そんなちょっと面倒臭い時間を私は惜しみたくないと思っています。










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心質改善

2014-09-23 | 徒然なるままに

「人生は冒険ですから」
今朝、私の心に響いた一言。これを口にしたのはアメリカの女優シャーロット・ケイト・フォックス、10月から始まるNHK朝の連続ドラマのヒロイン、エリーを演じる女性。
会見での記者のインタビューに、彼女は笑顔で「人生は冒険ですから」こうサラリと言ってのけた。

「冒険」とは、日常とかけ離れた状況の中で何らかの目的のために危険に満ちた体験の中に身を置くこと、あるいはその体験の中で稀有な出来事に遭遇することをいう。

無人島に乗り込むことも冒険なら、着たことがないピンクの服を着て出かけることも、カレーの中にチョコレートを入れてみることも冒険である。
日々の生活の中に冒険の場は溢れている。冒険を「やってみる」か「やらない」かで人生は大きく変わる気がする。

金融広報中央委員会の調査では、老後の暮らしに経済的な不安を抱く人は8割に上っているという。公的年金などの社会保障への不信感が背景にあるのだろう。
こういうことに疎い私でさえ、これからの時代、社会保障による豊かな暮らしなんて期待できないのは分かる。

そこで私たちは何をすればよいか…

豊かさの価値観を変える。

金銭的な豊かさから精神的な豊かさに価値観を移すこと。

お金やモノにこだわる心質から目に見えない豊かさ、形のない豊かさを感じられる心質に変えていく、
「心質改善」

いつ、どうやって?

ちょっとした冒険の中にそのチャンスがあるような気がする。


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下り坂 万歳!

2014-09-21 | 徒然なるままに
梅田の繁華街を自転車で走り抜けたことがある。それもママチャリで!

その日は友人と中津のレンタサイクル屋さんで自転車を借りて、淀川左岸河口までのサイクリング。
淀川が大阪湾に注ぐ実に広大な風景にしばし魅了され、引き返して来て梅田。

日頃はパンプス履いてちょっとおめかしして歩いている梅田の街を、お化粧などとうに汗で流れ落ちた勇ましい姿で走り抜けるのはなかなか気分爽快!信号に引っかかった時がちょっと恥ずかしいぐらい。
そのうち日も暮れてそれもどうでもよくなり、目指すは梅田のダウンタウン。阪急電車のガード下の小さな餃子屋さんでご飯食べて、自転車返して解散!
数年前のこの日が、私が自転車に乗った最後の日。

昨日、嵐山光三郎さんの「下り坂繁盛記」を読んでいて、淀川左岸を必死で自転車をこいで走っている時のことがふと蘇った。

左岸河口までの道、なだらかそうでなかなかアップダウンタウンがきつい。上りをこいでいるときは、その先は下りだ!と自分を励ます。上りは周りの風景など見てる余裕は全くないが、下りは右に雄大な淀川を、左遠くにビル街を見ながら爽快に走る、その繰り返し。
楽しいのは間違いなく下り坂!

嵐山光三郎さんは「脱上昇志向」をすすめる。そして出している結論が「人の一生は下り坂をどう楽しむかにかかっている」

「下り坂」と言うと落ちぶれて行くようなイメージを抱くが、私はそうではないと思う。
肩の力抜いて、下り坂を走り抜けるようなあのイメージで楽しく生きて行けばいいのではないだろうか。
「下り坂」万歳!

今日は、パンプス履いてちょっとおめかしして梅田へ。





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白い壁の向こうの子どもたちに

2014-09-20 | 徒然なるままに

日本では毎年約2000人の子どもが小児がんになり幼い体で病と闘っています。近年の医療の進歩で長期生存率は7~8割になったといいますが、治療中の生活はあまり改善されていないのが現状です。
長い入院生活は辛いものです。ましてや成長過程にある子どもたちの長期入院の辛さ、ご家族の苦しみは我々の想像を越えるものです。
神戸にある「チャイルド・ケモ・ハウス」は子どもたちの成長を妨げることが多い現在の治療環境を整え、自分の家の暮らしのような理想の治療環境、治療中も子どもたちがのびのびと育つ環境作りを目指して建てられた、日本初の小児がん専門治療施設。

昨日たまたまこの施設が紹介されているテレビ番組を目にして、忘れていた記憶が私の脳裏に鮮明に蘇って来ました。

以前、京大病院で、七夕やクリスマスの時期に合わせて、主に入院患者さんに向けて演奏やお話をさせて頂いていました。
その時に出会った小児がんと闘う子どもたちの姿に、同じ子どもを持つ母親として私はどれほど胸を痛めたか知れません。成長盛りの子どもたちにとって、長期に渡る白い壁に囲まれた生活の辛さは、治療の辛さ以上であるに違いありません。
そんなことがきっかけで、研究グループにも参加させて頂き毎月病院に通い積極的にがん治療について学びました。

この夏は、友人の病気がきっかけで、何か自分にできることはないか…と一生懸命だった当時のことを思い出していました。

思いは通じるもの!
昨日、突然当時の友人から連絡があり、今年のクリスマス、久しぶりに京大病院を訪問させて頂くことになりました。
一人でもたくさんの子どもたちに聴いてもらえる日時に…ということで日程が決まりました。
クリスマスの日、白い壁の向こうの子どもたちの心に何を届けようかしら…今はそのことで頭がいっぱいです。




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iPS細胞 ー真剣に考えることー

2014-09-13 | 徒然なるままに

京都大学iPS細胞研究所の山中教授が2006年にはマウスiPS細胞を翌年にはヒトiPS細胞を生成することに成功されていたことなどその頃は全く知らなかった。

2012年にその成果が認められ山中教授がノーベル賞を受賞された時に初めてiPS細胞の存在を知った。そして多くの難病の治療に光が差したことを他人事のように賞賛した。
その偉大な研究成果より、教授が我らが校区の小学校出身であることの方に大騒ぎしたのが正直なところかもしれない。

12日、ヒトiPS細胞から作った網膜色素上皮細胞を目の難病 黄斑変性患者に移植する手術が行われた。世界で初めてiPS細胞から作った細胞が患者に移植されたのだ。
「実用化まで長い道のりだが、手術に立ち会って有望な治療と確信し絶対頑張ろうと決意を新たにした」と理研発生再生科学総合研究センターの高橋政代プロジェクトリーダー。
目の難病に光が差したのだ。

網膜剥離で入院中に多くの患者さんと知り合いになった。今回iPS細胞が移植された患者さんと同じ加齢黄斑変性の方も何人かおられた。聞いたことないような難しい病名の方もおられ、その辛い症状を聞いて胸を痛めた。

今日、世界初のiPS細胞移植の新聞記事を赤鉛筆で線を引いたりしながら舐めるように読んだ。iPS細胞について真剣に考えるようになった。

「思うこと」と「真剣に考えること」の違いを身を持って体験した。
今は自分は直接関わっていないことでも、自分には関係がないように思われることでも、共に生きている限り全く無関係なんてものはないように思う。

「真剣に考えること」をもっと意識してみようと思う。


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識 る (しる)

2014-09-09 | 徒然なるままに

キュウリが「世界一栄養がない野菜」としてギネスブックで認定されていることを識っている人はどれほどいるだろうか。

セピア色の「セピア」とは「イカスミ」のことと識って驚いた。かつてはモノクロ写真には黒みのある茶色のインクが用いられた。それが時が経つと哀愁を帯びたあのような色に変色した。それを私たちはセピア色(イカスミ色)と呼んでいるのである。

誰もが口ずさめる「アート引っ越しセンター」のCMソング「♪アートーひっこしーセンターへー」、あれは私の同僚のご主人が作曲したものだと識れば驚かれるだろうか。

世の中には識らないことが山ほどある。これらのように、何かで読んだり間接的に聞いたりするだけで知識となるものもあるが、直接会って聞いたり見たり触れたりしないと分からないものもある。

昨年、建設業界の方々と交わる機会がありたくさんの方々とお話をさせて頂いた。そして建設業界は深刻な人手不足であることを識り、しかもその要因の一つが我々母親にあることを識り愕然とした。

昔、友人が子どもにお料理の材料を嗅がせているのを見て何をしているのかと尋ねたことがある。友人は、自分は臭覚がほとんど働かないのだと説明した。お肉も野菜も腐っていても分からないそうだ。だから子どもに材料を嗅がせ、料理も子どもに味見をさせる。わずか8才の女の子が家族の健康、味覚を支えている。母親の臭覚が働かないということはこういうことになるのだとそのとき始めて識った。

昨年、生まれて始めて「手話うた」を聴いた。言葉を一つずつ丁寧に声にして歌う私にしてみれば、手話で一体どれほど想いが伝えられるのか興味津々であった。そんなことができるのだろうか、半信半疑だったと言った方が正しいかもしれない。
驚いた!手話であそこまで細やかな想いを伝えられるとは…。無意識のうちに感動の涙が頬を伝っていた。

世の中の全てを識りたいなんて思わないし、そんなことができるわけもない。しかし、識るチャンスが巡ってきたものは私は識りたいと思う。

「識る」ことは人間を豊かにしてくれるような気がするから…

一ヶ月しか時が経っていないのに、何も細工していないのに、なぜかセピア色の写真!笑
8月11日「承」にて







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忘却力

2014-09-08 | 徒然なるままに
忘れる力、忘却力こそ神様が人間に与えられた最高の能力ではないかと思うのです。

音楽をつかった脳のアンチエイジング講座を始めて5年以上になりますが、これまで受講された人の殆どが「最近記憶力が衰えて…物忘れが酷くて…」と言われます。その度に「忘れられるって幸せなんですよ」と私は答えます。そしてこのお話をします。

実は脳が衰えて来ると、記憶する力だけではなく忘れる力も衰えてきます。

私たちの脳には、たくさんの経験の中から楽しかった経験を記憶し、嫌な経験は忘れるという驚くべき仕組みがあるそうです。
ところが鬱など脳が健康な状態でなくなったり、老化などで脳が衰えて来ると、この仕組みがうまくいかなくなり、いつまでも嫌なことが忘れられなかったり、一つのことに拘って融通がきかなくなってきます。頑固おやじと言うのはこの状態かもわかりませんね。

専門的なことは脳科学者の方々にお任せするとして、とにかく、私たちが悲しかったこと、苦しかったこと、失敗したことなど嫌なことをどんどん忘れて前へ進めるのは、この忘却力という素晴らしい能力のお陰なのです。

この忘却力のお陰で、女性は次の出産ができます。あの痛みをいつまでもはっきり覚えていたら二度と出産などしないでしょう。このことだけを考えてみても、さすが神様!すごい能力を人間に与えられたものだと感心してしまいます。

新しく何かを始めたり、大好きなことに夢中になったり、大笑いしたり、恋をしたりすると、萎れた脳が再び生き生きして来ます。脳は活性化して忘却力も冴えて来ます。

さあ、あんなこと、こんなこと、嫌なことは早く忘れて前へ進みましょう!






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ありのままの自分

2014-09-07 | 徒然なるままに
「ありのまま」という言葉が流行語のようになっている。
「ありのまま」と言うととても簡単そうなイメージを抱くが、実は「ありのまま」の自分でいることはとても難しい。

「ありのまま」とは嘘偽りのない様のこと、つまり正直である様のことを言うのだろうが、大人社会の中で正直に生きることはかなり難しい。
「正直」と「バカ正直」の区別ができないとえらい目にあってしまう。

さて、そうは言っても「ありのまま」の自分でいる時間は欲しい。

「ありのまま」の自分でいる時間、それはひとりの時間の中にあることに最近気がついた。

ひとりでウインドショッピング、ひとりでドライブ、ひとりでカフェ、ひとりで美術館、ひとりでとびきりの珈琲を淹れて飲む…ガーデニング、畑、お料理、読書、車、写真、旅行…ひとり好きなことに没頭している時間。

人には『無駄なことして』と呆れらることでも、『バカバカしい』と思われるほど面倒くさいことでも、かっこいいとかかっこ悪いとか人の目を気にすることなく、自分のために行動している自分、自分のためにこだわる自分、妥協しない自分、そんな自分でいる時間が「ありのまま」の自分でいる時間のような気がする。

「ありのまま」の自分でいることとは、決して家でダラダラゴロゴロしていることではないと思う。人のことは気にせず思うがままに行動することでもないと思う。

人と過ごす時間も大切、自分と過ごす時間も大切。

自分とどう過ごすか…

「ありのままの自分」について考える今日この頃。

































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人との出会い

2014-09-04 | 徒然なるままに

重いカバンを抱えて 通ったあの道、秋の日の図書館の ノートとインクの匂い、一人書いた日記、本棚に目をやれば あの頃読んだ小説、テニスコート 、キャンプファイヤー…

私は「学生時代」を歌い出すとたちまち想い出に繋がってしまう。
あまり想い出に浸ることは好きではないが、青春を散りばめたようなこの歌を歌うと私は一気に過去に引き戻されてしまう。歌詞にあるように、懐かしい友の顔が一人ひとり浮かぶ。

先日の老人施設訪問で久しぶりにこの曲をプログラムに入れた。この日は合唱団と一緒、自分は指揮なので大丈夫だと思っていたが、やはり懐かしい友の顔が浮かび涙で楽譜が見えなくなった。

公演の朗読で私がよく取り上げる「いのちのまつり」の中で、おばあが男の子にこんなことを言う。
「数えきれないご先祖さまが誰ひとり欠けても、ぼうやは生まれてこなかったということさぁ~」

確かにそうである。
しかしまた、これまでに出会った友、先生、仕事仲間、手を取り合って喜びを共にした人も、大げんかした人も、ご縁のあった人たちの誰ひとり欠けても今の自分はいない。

これまで人と出会って生きてきた。これからも人と出会って生きていく。
人との出会いこそ何にも変えがたい宝物である。









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ナチュラルキラー兵

2014-08-31 | 徒然なるままに

私たちのからだの中でがん細胞と果敢に闘っているNK細胞ことナチュラルキラー細胞は、つまり戦地で敵と闘ってくれている兵士である。
かれらの戦力を強化するには他国の協力(薬など)もありがたいが、何と言っても自国の賢い政策とその実行にかかっている。

風邪をひくと熱が出るが、それは風邪のウイルスに体がやられたわけではない。
37~38度で最も戦力をアップするナチュラルキラー兵のために国がとっている政策。ナチュラルキラー兵が必要とするたんぱく質の製造が最も増える温度に体温を引き上げているのだ。

熱い目の湯船にしっかりつかり、体の中心部まで体温を上げることはナチュラルキラー兵の戦力をアップするのに非常に有効なのである。

ナチュラルキラー兵の戦力をアップしてくれる食べ物は、エリンギ、なめこ、しいたけ、マイタケなどβ-グルカンを多く含むキノコ類。
野菜ではブロッコリーがダントツ!その有効成分ブロリコはβ-グルカンよりよい仕事をするというから頼もしい味方である。

ヨーグルトやキムチ、納豆などの発酵食品も、ナチュラルキラー兵の戦力をアップする食べ物。

ナチュラルキラー兵の約7割が腸に配置されている。だからできるだけ腸の環境をよくしてやる必要がある。そこで期待したいのが腸内の善玉菌を増やしてくれる乳酸菌。
しかし発酵食品に含まれる乳酸菌も生きた状態で腸まで届けることができないと意味がない。
同じ発酵食品でも、熱を加えている、プロセスチーズ、味噌、醤油などにはその効果はあまり期待できない。

煙草、飲酒、睡眠不足、ストレスなどは敵軍の味方、ナチュラルキラー兵をどんどん戦い辛くしてしまう。敵軍の応援団である。

さあ、ナチュラルキラー兵の戦力を強化しようではありませんか!
楽しく笑いながら…


・・・・・・・

前回の「笑い」のお話のオマケです。
いずれも「スタップ細胞はあります!」みたいに断言?できるものではありません。200回どころが私は一回もナチュラルキラー兵に会ったことがありません!(笑)

あくまで参考に!




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笑い友だち

2014-08-31 | 徒然なるままに
久しぶりにお腹の底から大笑いした。

私は昔からある一線を越すと笑いが止まらなくなってしまう。大笑い泣き、まさに崩壊状態!
年を重ねるほどにそこまで笑うこともだんだん減ってきたが、その一線を越えて久しぶりに大笑い泣きをした。
気も晴れて何だかとても心地よい。

10年ほど前になるが、私は京都の某大学病院のガン治療の研究会に所属していたことがある。
私は音楽を使ったある治療法を提案していて、実際に何度か実践もさせてもらった。実はこの時のことが、現在の公演のベースにあったりする。

医学部の教授をはじめ、看護師さん、医大生、看護学校の学生、町の鍼灸院の先生など様々な分野の人が月に一度集まって、ガン治療のことについて発表、意見交換をした。

当時、始めてその大学病院が取り入れた最新の放射線治療の機械の話を聞いた時などは、もうガンなんて怖くないぞ!と思ったものだ。
中でも「声を上げて大笑いすること」がどれほどガン抑制に効果があるかという報告に私は大変興味を持った。

声を上げて大笑いしているときは、脳の前頭葉が活発に働き一種の興奮状態になり脳幹を刺激し、ペプチドをたくさん分泌させ※NK細胞に降り注ぐ。

※NK細胞とはガン細胞と闘ってくれる細胞。勿論、ガンだけではなく様々な病気と闘ってくれる頼もしい細胞で、この細胞が活性化することで免疫力が高まると言われている。

ペプチドで活性化したNK細胞は、血液中から肝臓や腎臓、胃など、ガンが発生しやすい内臓に向かってガン抑制行動を開始する。
その昔は仮説だったこの仕組みが今では科学的に実証され、その効果がたくさん報告されている。
逆に、鬱、怒り、イライラ、心労などによるストレスはNK細胞を弱らせてしまい免疫力が低下。結果、病を発症させてしまう。

旅行友だち、飲み友だちのように「○○友だち」という言い方をするが、私には決まって大笑いさせてくれる「笑い友だち」がいる。
この「笑い友だち」の存在が今最高に嬉しい。

大きな口を開けてお腹の底から笑えることほど幸せなことはない!



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自分に認められる自分

2014-08-27 | 徒然なるままに

散り際に鮮やかな紅に染まるカエデも、厳冬の中でもその緑を絶やすことのない樹木も、潔い散り際を見せる桜の花も、何ヶ月もその美しさを保ち続ける胡蝶蘭も、誰かに認めてもらいたくてそうしているわけではない。
木々も花々もただ自分らしく生きているだけである。だから美しい。

先日ある番組を見ていて涙が溢れて溢れて止まらなかった。

もう、誰かに認めてもらう、そんな生き方をするのはやめよう!
自分に認められる、そんな生き方をしよう!

私は人生で、同じことを三回断念している。番組を見ながらすっかり忘れていたそのことを思い出した。

人生に「遅い」なんてないと思う。
諦めずに挑戦しようと思う。
自分に認められる自分はその先にいるような気がする。
失敗、成功なんて関係ない。

やり切った自分を見てみたい。


今日のムラサキシキブ
もうすぐ紫色に染まる(昨年)


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祈りを込めて

2014-08-25 | 徒然なるままに
執刀医であるK先生に連絡。
お盆でお休みだった病院が緊急体制に入る。看護師さんが到着。手術室の準備が始まる。K先生が到着。網膜剥離二度目の手術開始。

手術中の目の中(硝子体)での処置の様子がくっきりと網膜に映し出された。今回は視界は殆ど失っていなかったからか、網膜に映し出された映像がよく見えた。
網膜の修理をする二本の針、硝子体の水を抜く管、網膜を支えるガス注入する管、私はそれらの様子を冷静にじっと見つめていた。

大きな病院にたった一人の入院患者、その一人のために看護師さんが、そしてその二人のために調理師さんが病院に呼び出された。

今回のことは必要最低限の人にしか知らせなかったため、お盆で病院が休業中の15~17日の三日間は、看護師さんと先生、そして家族と親しい友人一人以外、私は誰とも会わなかった。

こんなに長い時間一人っきりだったのは、ひょっとしたら生まれて始めてのことかも分からない。
ひとりベッドの上で色んなことを考えた。

孤独の72時間、言葉にすることもなくぐるぐると頭の中を巡っていたことを、今日、始めて言葉にして人に話した。
感覚的だったものを一つ一つ注意深く言葉に置き換えていった。
そうしながら、この72時間が自分にとっていかに貴重な時間であったか、改めて実感した。

・・・・・・・・・・・・・

「えっ?飛行機に乗ったの?気圧の変化が剥離の術後一番良くないのに!」
何人もの人に言われました。
術後の沖縄旅行、軽率でした。

ご迷惑ご心配をおかけした皆様、本当に申し訳ございませんでした。
今回は軽度の剥離で病院に飛び込んだため、経過はいたって順調、今は頗るきれいに見えています。
遅ればせながら皆様にご報告させて頂きます。

それともう一つご報告させて頂きます。
講座、公演情報を除いてFacebookはしばらくはお休みさせて頂きます。

ある祈りを込めて…

中橋怜子

(ブログは折に触れ更新させて頂きます。お時間がある時にお読み頂ければ幸いです)


















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また会いたくなる人

2014-08-24 | 徒然なるままに
何年か前のこと、私は、会話が上手い人というのは、喋りが上手い人ではなく、相手を心地よく喋らせてあげることができる人であり、徹底的に聞き上手な人であることを思い知らされたことがある。

その人は私の話を聞きながら、深くうなずいたり、大袈裟に驚いて見せたかと思うと涙を浮かべたり、声を出して笑ったり、にっこり微笑んで見せたりしながら、私の話を全身で聞いてくれた。
私は、今までにこんなに自分のことを話したことはないだろうというぐらい喋り続けた。

とても悩んでいた。
相談したら何かアドバイスの言葉をもらえるかも分からないと思いその人を尋ねたのに、結局私がほとんど一人で喋り続けた。
そのうち何に悩んでいたのか分からなくなってきて、いつしか悩みは消え去っていた。
悩みの原因は全て自分の中にあった。

私はその人にふと会いたくなるときがある。今日のように。

会話が上手だなぁと思う人をよく観察していると、相手に心地よく喋らせてあげながら、一生懸命話を聞いてあげていることがよく分かる。

そういう人には、必ず、

また会いたくなる。











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