経験値

まいど、どーも。

六月博多座大歌舞伎!楽③ ~スタンディングオペレーション~

2006-06-29 23:54:06 | イッタ!観た!聴いた♪
勘ちゃまの長男、勘太郎ちゃんが靱帯を伸ばしてしまい。

急遽、ラストの【 雨乞狐 】を次男、七之助ちゃんが演ることに。

私はどちらかと言うと華のある七之助が好きなので、それはそれとして楽しむ事に。

お兄ちゃんはこの幕を一人5役で演るはずだったが、ここはピンチヒッター。

小野道風の役は勘ちゃまがお演りになった。(このお話しは後で一話を使って)




まずは七之助演じる雨乞狐。

激しい踊りにビックリ。本当に狐に見えた!!綺麗だから妖艶な狐。。

引き込まれて観ていると近いからすごい汗が見えて・・・

途中、一間置いてセリから雨乞狐が勢いよく“ コーン ”と飛び出してきますが、その高いこと高いこと

踊りにしろこの着地にしろ。 「 こりゃー靱帯も痛めるでせう 」 と 余計なことにまで気を回し。

ラストまで息をもつかせぬ、その頑張り。

私はウンチク女達ほどの知識もなく、上手に表現出来ないけれど

その人の演技への熱い意気込みが伝わってきた。

やがて熱く激しい踊りは終わりを告げ、私の待ちに待った夢の時も終わった。





数人が席を立つ。歌舞伎の客ってのは実に引き際がいいものだから。

ところが。舞台中、“ 中村屋ぁ!”と声掛けをしていた人達が、終わった後にもかかわらず

“ 中村屋ぁ!”と声を出した。

その声に人々は席を立たず、次第に手拍子を始め・・・

会場のあつい声に応えて、ようやく開いた緞帳の向こうは早くもセットが片付けられかけており。

そんな真ん中に戸惑う狐が一匹おりました。全員が立ち上がり拍手を浴びせる中

狐は少し戸惑って、慌てて駆けつけてそでに立つ、かつら下姿の父を見、父は何度もお辞儀をしながら

狐に挨拶を促します。『 この拍手はお前のだ 』と言わんばかりに。

狐が可愛くペコリとお辞儀をして本当に幕が閉じ、歌舞伎のお客は潔く席を立ちました。

帰り際、博多座の方が 『 ミュージカルならともかく。

 歌舞伎でスタンディングオペレーションが起こったのは博多座、始まって以来です!!』


興奮して話していた。

本当に楽しい夢のような楽しい夜どした。。。 







六月博多座大歌舞伎!楽②~お土産と嫌な客と~

2006-06-29 19:41:22 | イッタ!観た!聴いた♪
幕間のお楽しみはやっぱりお買い物 

本当は二万円位、買うつもりだったのに福岡の銀行では入ったばかりのお給料も思う場所で下ろせず。

しかたがないので諦めたが、それでも一万円也ほど、土産は買った 

最初の幕間で買ったのはもちろん、自分用のお楽しみアイテム 

    

歌舞伎の顔の巾着2つと勘ちゃまのシール 二回目の幕間では勘ちゃまストラップと風呂敷



三回目の幕間でようやく職場用の和菓子を買った可愛い桜の花模様の鈴のキーホルダーも買いますた (菓子真中)





帰りしなに、やはり、お土産品を見ていたときです。すぐ横に私と年の変わらなそうな女性の二人連れが来ました。

そうして、さも聞こえよがしに『 七之助、随分踊り上手くなったよねぇ 』

それから以前はどうだったとかナントカ得意げに話し出した。。

 なぜ そんなに大声で話す?

いかにも  そうな私に聴かせたいのが見え見えだ。

私はいかに好きになっても、こういうウンチク垂れにだけは なりたくない。

早々に逃げ出した。






でも歌舞伎と言うのは客まで面白い。

私の前は二人掛けの椅子だったが、どう見ても若いそっち系 と パトロンパパ。

二人とも和服で親子ほど年は違いそうだが  ← こんにゃ感じ・・・

踊りのお師匠さんっぽい方やお水の花道ご一行様 (勘ちゃんの贔屓の店かにゃ?) も

ここぞとばかりに美しく、着物できめていた。

かっくぃい~ 





・・・さて、余談はこれくらいに。引き続き 一番書きたかったラストの第四幕。

【 雨乞狐 】 のお話しを

( あまりにステキだったので ) 心を込めて綴ります。

心の想い出に。。。少し悲しい想い出に。。。