ミュージカルな日々

ミュージカル好きの私が、観劇・映画・ドラマ・音楽・本の感想を書きつづるブログ、になる予定。

「国盗り物語」(司馬遼太郎) 感想

2011-01-10 | 
最近,電車通勤を初めたので,電車の中で楽に読める本,ということで,選んだのがこの「国盗り物語」

4冊ありますが,あっという間に,読み終えました
読みやすいし,面白いですし,夢中で読みました

最初の2冊が,斉藤道三編。
一人の男が,美濃一国を手に入れるべく,着実に駒を進めていく様は,やっぱりわくわくして,
双六か,ロールプレイング・ゲームか,といった感じです(笑)

華やかな女性関係の描写は,ちょっとおじさん向けかなぁと思うところもありますが,
まあ,そこら辺は目をつぶって,読み飛ばして行きました

後半の2冊が,織田信長編。
最初の方は,信長の視点で描かれていますが,
後半は,明智光秀の視点から描かれるので,より興味深かったです。

確かに,ほとんどのエピソードは,大河ドラマや他の歴史小説で見知った話ばかりですが,
改めて,司馬遼太郎の冷静なコメント付きで読むと,
織田信長という革命児のビジョンを頭で理解できて,
新しい発見や驚きとともに,楽しく読むことができました

特に,光秀メインになってくる部分は引き込まれました。

足利将軍家再興によって,自身の身を立てようとし,
その後,織田信長という,能力主義の権化のような主を得て,華々しい活躍するも,
常に,信長にライバル意識をもち,しかも,その思想は全く反対,という,複雑な状況にある。

本能寺の変がどうして起こったのか,それを冷静に明らかにしようとするさまは,
エンターテインメント性の強い小説ながら,さすが,司馬遼太郎先生の小説だなぁと思いました

司馬遼太郎の戦国時代を扱った小説は,まだまだたくさんあるので,他のも読んでみようかなぁと思います


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