日々楼(にちにちろう)

古今東西・森羅万象の幾何(いくばく)かを、苫屋の住人が勝手御免で綴ろうとする思考の粉骨砕身記です。

オバマ・アメリカ大統領の広島訪問

2016年05月29日 | 日記

オバマ・アメリカ大統領の広島訪問


A.オバマ・アメリカ大統領が広島を訪問されました。

 

1.オバマ・アメリカ大統領が、2016年5月27日、伊勢・志摩サミット後のハー

ドスケジュールの中、夕刻、午後6:00時頃、広島に来て頂きました。平和記念公園

では、原爆資料館に立ち寄られました。大統領は、この後、ケネディ駐日アメリカ大使

と、岸田外務大臣の御案内で、原爆慰霊碑に日本の安倍首相とともに献花され、スピー

チを行われました。このスピーチは、人類の心と歴史に残るメモリアルスピーチとなり

ました。次に、大統領は被爆者に声をかけられ、被爆者である彼らも自分の思いを大統

領にお伝えし、大統領は彼らを抱擁され、彼らも懸命に、きっと万感のこもっている抱

擁を、大統領にお返し致しておりました。

 

2.オバマ大統領が追い求められ実現させようとされている、核兵器なき世界と、紛争

の解決手段として戦争のない世界は、人類が実現すべき世界です。しかし、一方、人間

の世界ではヘラクレイトスの昔から、「戦いが不変のものであること、そして正義―裁

き―は争いであること、そして万物は争いによって生成し必然の仕方でなるものである

こと、を知らねばならない」という考えが、今に至って引き継がれており、核兵器を戦

争の手段として、或いは、防御のために持ちたいと望む国や集団や人は後を絶ちませ

ん。しかし、私たちは理念を持つべきであって、現実を理念に近づける努力をいつの時

もおろそかにしてはならないのです。この意味で、オバマ大統領が、今回、広島で行わ

れたスピーチは、人間が、自分の築いた文明をも滅亡させる兵器を持って以来、その開

発国であり、戦争での唯一の使用国である大統領が、その被爆地おいて、「核兵器をみ

ずから持つ国は、恐怖の論理から脱する勇気を持ち、核兵器のない世界を追求しなけれ

ばなりません」、「未来において広島と長崎は、核戦争の始まりとして知られるのでは

なく、私たち自身の道義の目覚めの始まりとして知られることでしょう」、と述べられ

る、この意義は、人類がこれから向かう世界の姿勢と目標を示された2016年5月2

7日の広島スピーチとして、計り知れないものがあります。アメリカの大統領は理念の

使徒でもあるのです。それを大統領は広島で示されました。

 

B.オバマ大統領の功績

 

1.ブッシュ大統領後の後始末をされ、アメリカに向かっていた反アメリカの大きなベ

クトルを分散されました。

 

2.中国の習近平主席には誠意を尽くされました。しかし、この誠意に対し、習近平主

席は、大中国構想の中で、南シナ海の軍事拠点化を進め、F35のコピー機生産、産業

機密のハッキングなど、道義上してはならない振る舞いを行い、これらの禁止と国家と

してあるべき姿を要請されるアメリカの中国に対する思いを無視するという形で、彼ら

の道義なき姿を世界に示しました。

 

3.オバマケアを実施されました。今後の存続は予断を許しません。しかし、後継大統

領は所得の果断な再配分政策の実施によって、財源を確保されることでしょう。

 

4.TPPの合意形成を進められました。

 

5.2011年3月に発生した日本の東日本大震災の際には、「トモダチ作戦」を実施

され、日本人を助けられました。

 

6.2009年の大統領選において、アメリカ国民は最良の選択をされました。(これ

は最大の賛辞です)。

 

7.アメリカの偉大な大統領として記憶されるでしょう。



                                                           

                                                                                                                    巣作りをするツバメ



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 中学生、高校生のための自由... | トップ | 中学生・高校生のための自由... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事