「歌って精神的にも身体的にもリラックス出来る効果がすごいあるんですよ。靭帯全てが声を関連があるんです。だから、腕をおさえるだけで発声に影響があるんです」
ケルン（ドイツ）とニューヨークで声楽を学んだ彼女は最初呼吸法のクラスを持っていた。
「でもそれは古典的過ぎたわ。決して効果がないわけじゃないけど、古く面白みには欠けてたわ」
面白みを持たすために彼女が考案したアクティビティーはボールを使用したものであった。輪になった皆が順々にボールを手渡していく。ボールを渡された人は自分の好きな曲のフレーズを歌うのがルールだった。
「皆思い思いの歌を歌うの。最初は最近の流行なんかを歌うんだけど、段々ネタが尽きてくる（笑）切羽詰るとすごい古い歌を歌ったり、誰も知らない歌だったりして笑いが起きるの。皆が楽しめるし、無我夢中になれるの」
噂が噂を呼び、ストレスを抱えた銀行員の間でこのクラスがはやりだした。
長年クラスを持ってる彼女だが、未だに疑問であり続けることが１つある。
「女性はより豊かな生活を送れるために色々関心を持つわ。男性もそうだと思います。実際私のクラスにも足を運んでくれる人はいます。でも、他のクラスもそうなんですが、圧倒的に女性が多いの。何なのかしら？」
