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アメリカ人の25%は悩みを打ち明ける友人がおらず

2006年06月27日 | Weblog

20年前の調査と比較すると悩みを打ち明けられる友人がいるアメリカ人の割合が減少していることが分かった。American Sociological Reviewによると、1985年の調査では1人平均3人の友人がいると答えたのに対して、2004年の同調査では2人に減少。しかも、4人に1人は「相談出来る人物は1人もいない」と答えた。


Duke UniversityのLynn教授は「必然的な流れではあるが、ここ2,30年の大きな社会の変化に気付いてる人は案外少ない」と言う。

この傾向はメンタルヘルスとも密接な関連があると指摘されている。

打ち明ける友人がいないという事は対象は必然的に家族(恋人)になる。ここ20年で「最も悩みを打ち明けられる人物が家族」と回答したものは57%から80%に上昇しました。家族に悩みを打ち明けられることは悪いことではありませんが、問題は「家族のみしか打ち明けられないで依存傾向が強まってること」だとLynnは指摘します。

どういう事かと言うと、もしその相手(家族)に何かが起きると、全ての道を失ってしまいます。離婚や別離は普通に起こりえますし、相手が話をよく聴いてくれなくなることも多々あります。そういう時にその人以外に相談出来る相手がいる場合といない場合では心の健康状態に大きな差が出る可能性が高くなります。

アメリカと日本では文化の違いがあるので、これは日本にはあてはまらないかもしれませんが、特定の人物への依存傾向とそれを失った時に生じる混乱は日米同じかもしれません。