1月23日(木曜日)に北押原地区青少年育成市民会議(髙木善夫会長)主催による研修会を開催しました。
自治会長や、民生児童委員、主任児童委員、保護司、学校、PTA、育成会、各種団体などで構成する当団体の役員と一般の参加者、54人が参加しました。
最初に髙木会長のあいさつ
この研修会は、2人の中学生による『少年の主張発表』と、自然体験交流センター社会教育指導員の竹之内崇先生による『講演』の二部構成で行いました。
第一部
『少年の主張』一人目の発表者は、北押原中学校2年生の荻原葵さん
演題は、『伝える』ことの難しさ
意見を言うことや、態度で意思表示をすることが苦手で、自分の思いを周りに人に伝えられない。
また、自分の意見に対し非難の言葉や反対意見があると、そっちに流されてしまう。
でもそれではいけない。自由にそれぞれの意見が言い合え、自分の考えを主張すること、思い切って発言をすることが大切だ。と、経験を通して感じたことを堂々と発表しました。
会場から大きな拍手が送られました。
続いて、同中2年生の黒田愛華さん
演題は、『私のお母さん』
母親に対する気持ちや複雑な思い、そして悩みや戸惑いを感じた時、母親から「あなたがいるだけで幸せ」と言われ、思春期の女の子の心の変化や母親への思いを発表しました。
最後に言った「お母さん、ありがとう」の素直な感謝の言葉。
会場にいたお母さんの目には光るものがありました。
そして、多くの拍手が送られました。
第二部
竹之内崇先生の講話
『発達障がい』と『愛着障がい』について、ご自身の経験から学ばれた障がいの特徴や支援方法などを映像を使い、わかりやすく説明してくれました。
実際に学校で取り組んだ、目的に合わせて教室を区切って個別スペースやリラクゼーションスペースを作るなどの環境整備や、自作教材を開発し提供するなど個々の特徴に添った指導方法について話をしてくれました。
さらに、虐待などのつらい体験が原因で起こりやすい愛着障がいは、「近づきすぎず、離れすぎず」の距離を置き、アクションを起こしたら受け止め、見返りを求めず信頼関係を築くことが、深刻な状況から解消される方法だと教えてくれました。
「障がい」と聞くと、気になっても接し方がわからず何もできずに見過ごしてしまいがち。
今回の研修では、それぞれの障がいに色々な特徴があること。学習方法も皆と同じではなく、工夫することで解決できることがあるということ。
また、その関わり方や、信頼関係の築き方など、ポイントを聞くことができとても有意義な研修になりました。
最後に鈴木副会長のお礼の言葉で会を締めくくりました。
発表してくれた荻原さんと黒田さん、講演をしてくださった竹之内先生 どうもありがとうございました。
参加者の皆さん、ご清聴ありがとうございました。