有名な「高遠(たかとお)城址の桜」を見たくて、南信州に行きました。
撮影日:2014/4/9 撮影場所:南信州の伊那市・飯田市など
写真上:「高遠城址公園の桜」は前日に「開花宣言」。
赤くパンパンに膨らんだつぼみ
高村薫氏は、読売新聞4/22の夕刊「寸草便り*8%がもたらす歪み」エッセイの中で「消費税増税により、この国の生活格差がますます大きくなってゆく」と懸念されています。
写真:タカトオコヒガンザクラは赤みが強く、病気にも強いそう。つぼみです。
たとえば「同じ国の国民でありながら、8%の消費税など痛くも痒くもない富裕層と、スーパーの片隅で見切り品やタイムサービスをあさるほかない低所得層では、住んでいる世界がどれほど違うことか」と案じ、「消費税8%がもたらす歪みは、社会階層の分断のおかげで顕在化せず結果的に受容されるが、さらなる貧困の風景をもたらすだろう(筆者まとめ)」と指摘されています。
ううむ、あいよっこもスーパーで見切り品やタイムサービスをあさること、けっこうあるし、好きなんだけど・・・。ま、そういう話ではなく、消費税そのものが貧富の格差を助長することになるのは確かです。
写真:瑠璃寺門脇 一幅の絵を見ているような光景
これとはちょっと違うのですが、最後に言いたいのは、お得なネット・ショッピングを利用できる人とできない人の格差ということです。これがいわゆる「デジタルディバイド:情報格差・情報弱者」と呼ばれている格差です。
写真:写真上の桜を横から見ると・・・
ご存知のとおり、ネット・ショッピングなどには「カード番号などの情報漏出」「信用・品質などの問題」他のさまざまなリスクを伴うし、端末機器そのものに触るのも面倒です。特に高齢者や苦手な人にはなじみにくいものでしょう。
実は離れて暮らす母は、近所に店舗がなく、出かける交通機関もなく、「買い物難民」そのものです。日本中で多くの人たちがそんな状況に困っていて、さまざまなサービスも提供されているようですが、安全・便利で使いやすく、さらに買い物の楽しみを感じられるサービス、というのがなかなか見当たりません。
写真:瑠璃寺の「源頼朝公寄進桜(樹齢と時代が合わないので代替わりと言われる)」、まさに滝のよう!
ところで大手スーパーイオンが4月に月額2980円という「格安スマホ(機能制限あり)」を発売し、中高年に大人気のようです。できればこうした端末をもう少し大きく見やすい形にして、便利で安心、かつお手軽な「お買い物アプリ」を作れないのかなあ? 関係の方々ぜひぜひお願いします。
買い物だけでなく、医療関係との相互連絡、自治体や組織からのお知らせ、災害時・緊急時対策などなど、必要なこと、あると便利なことも取り入れることができるし、可能性が広がります。
便利と安全を両立するのは至難の業、いたちごっこの繰り返し、なのは理解できますが、誰でもたくさんの選択肢のなかから自分に適する方法が選べることが大事で嬉しいことです。それをサポートする仕組みも必要となるでしょう。
消費税による貧富の格差、生活格差をなるべく少なくするためにも、さらに今後すべての人たちがネット・ショッピングをはじめ、ネットの安全・有効な利用ができるようになれば、と願っています。
***終わり***
写真:夕暮れの「舞台桜」(元善光寺近く)、迫力満点!すごいなあ!