アトリエ ここるぴあ

和紙作家 佐治直子のブログです。キンカチョウのことりたちと、工房『アトリエここるぴあ』での出来事を綴ります。

「壁の男」が描くもの

2018年02月11日 | 映画と本とドラマ
今回からこの記事のカテゴリーが「映画と本のページ」から
「映画と本とドラマ」に変わりました!
前回書いたTHIS IS US の記事にちょっと反響があったので
これからもドラマについても書きたいなと思って。

そんなことより。

先月末にインフルエンザにかかり、その後も体調が優れず、
しばらく休ませてもらって、周りのみなさんに
たいへんご迷惑とご心配をおかけしましたが、
ちょっと元気になって文字を読む気になった時には、
手元にあった小説をたくさん読みあさっていました。
その時に読んだ一冊です

貫井徳郎「壁の男」


昨年末くらいからこの人の本を図書館で偶然手に取り、
刑事1課モノがおもしろかったので、続けて図書館で
見かけたものから数冊ずつ借りてって、その中で
書かれた順に読み始め、最近読み終えたのがこれでした。

私は作家に集中してその人の本を一気に読みます。
その前に読み終えた「乱反射」もそうでしたが、
まったく刑事モノではなく、日常生活の些細なことや
普通に見えるその人達の生活の細部を除き見るような
感覚でどんどん読み進んでしまいました。

なぜ、その男は絵を町中の壁に絵を書き始めたか?
母のこと、娘のこと、妻のこと。
最後の最後にまた新たな真実が判明し、
記憶に残る本になりました。

病にふせっている時に読みましたが、創作意欲がわいてきて
早く何か作りたいと、そんなパワーももらいました。
主人公の男が絵を描いていたからということだけでなく、
作家の、小説を書くという創作力からもです

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