アトリエ ここるぴあ

和紙作家 佐治直子のブログです。キンカチョウのことりたちと、工房『アトリエここるぴあ』での出来事を綴ります。

今年の終わりに 2016

2016年12月31日 | その他
今年は本当にいろんなことがありました。

昨年の今頃には、まったく想像もしていなかったことばかり。

いいことも確かにあって、その感謝の気持ちは忘れてはいけないけれど、
小さな家族との2度の別れや、答えが出せないまま毎日悩み続け、
たくさん涙を流してしまったこともありました。今年の秋は、
夜寝る時も、朝目が覚めた瞬間にも、悩み事がクリアに浮かんでしまい、
時間の経過がリアルに感じられず、時が止まったままのような日々でした。

だからか、今年の夏の終り~冬の始まりまでの記憶が、驚くほどないです

・・・でも、それでいいかな。

思い出して苦しくなるようなできごとや、そんな思いはキッパリ忘れよう。
思い出して温かい気持ちになる思い出だけバッグに詰めて、
次の年にも持っていこう。そんな気持ちです

今年、新しくお知合いになった方々、来年もよろしくお願いします!

今年は驚くほどたくさんの新しい出会いがありました

宮崎県日南市での個展で知り合った地元の方々。鯛の子ギャラリーの
オーナー夫妻は私の保護者のように、いつも展示会場に来てくださって、
まるで親戚のように見守って、励ましていただきました。
介護の学校で一緒に勉強し、修了後も親しくしてくださっているみなさん。
老人ホームでお知合いになった方や、ギャラリーのみなさんや作家さん。
短い期間だったけど、一緒にお仕事した方々。麻績村の方々も。
数え切れないほどのたくさんの人と出会いました!

それから、もちろん、古くからの友人たち。
毎日のようにアメリカとドイツとのLINEのやり取りをしている
やまさん、ミゲルさんも、もうすっかり長い付き合いですね
学生時代からの友人の愛ちゃんは、宮崎まで来てお手伝いしてくれたし、
名古屋にも何度も来てくれました。幼なじみのたかちゃんは、
仕事と育児で忙しい日常の中で、いつも親身になって支えてくれました。
札幌在住の友人も、仕事を紹介してくださったり、私を作家として、
これからの生き方や人との付き合い方について、いつも的確に
アドバイスをくれました。もちろん、私の弱音を吸収し寄り添ってくれる
鶴田さんやまこさんも。

他にも、制作に没頭して孤独に陥りそうな私に「一人じゃないよ」って
さりげなく温かい言葉をかけてくれる友人のみなさん。
感謝しても、しきれません。

そして、どんどん体が不自由になっていくのに、いつも自分のことより
私のことを気にかけている母。

ことりのるーとぷる母娘は今年逝ってしまい悲しかったけど、
今は縁があって、るぴとこる兄妹が家族になってくれました

私はなんて幸せなんでしょう!
そう、思わずにはいられないくらい素晴らしい人々や
ことりたち、そして環境に囲まれています。

あとは、自分が勇気を持って、力いっぱいがんばるだけ!

来年はどんな年になるのかな?
また新しい出会いがあったり、楽しい思い出がたくさんできたり、
毎日寝る前に感謝をつぶやく人やできごとがたくさんあるような、
そんな素敵な一年を過ごせますように…
みなさんも、愛と笑顔であふれた年になりますように…

みなさん、本当にありがとうございました!
来年もどうか、よろしくお願いいたします。
良いお年を☆
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洗濯物のここが好き

2016年12月29日 | ことり
ちょうど一週間前に撮った写真です

こるぴ兄妹(右兄:るぴ、左妹:こる)は、洗濯物のここが大好き


前にもこんな画像見ましたよね。グレーのかくれんぼ

あれ?いないなぁと思うと、たいていここにいます。

見てすぐわかるようになりました。左がこるちゃんで、右がるぴくん。



別の洗濯物でも形状が同じであれば


「ねえねえ、僕もいるんですけど」と、ぴあくん


男の子のるぴくんのことが大好きなぴあくんは、じわじわ近付いています。


ぴあくんは、なぜか初めからこるを嫌ってる。るぴくんの取り合いかなぁ?
そして、そんなぴあくんを、こるも嫌うようになってしまい…。
今日から、るぴはぴあくんのカゴで同居。こるは一人でカゴに。
かわいそうだけど、女の子は個室ということで。
明日から、こるのカゴをかわいく飾りつけてあげよう☆
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言葉にできない、さようなら

2016年12月23日 | その他
まるで、オフコースですね

前に、老人ホームのお手伝いをしていると書きましたが、
(以前のブログ記事 やさしい超熟女たちひかり輝くプレゼント
事情があって、先日その最後の日を迎えました。

3か月ほどの期間でした。なかなかお世話が上手にならず時間が
かかってしまう私に、穏やかに微笑んでくださったり、
なんでまた~というような、ひどい言葉で怒られたり、叩かれたり、
引っかかれたり、いろいろありましたが、アラ90~アラ100の
超熟女のみなさまとの良い思い出が残りました。

いつも私が食事の介助をさせていただいた方は、その日は食が進まず、
唯一、私の名前を覚えてくださった方もその日はずっと仏頂面。
普段あまり話されない方も寝る準備の時に、私がここで一緒に寝るのか?と、
そして一緒にいて欲しいと何度も言われ、私がここに来るのが今日で最後で
あることが伝わったのかなと驚きました。

口にする言葉の半分以上が憎まれ口の方も、私の食事のことを心配して
くださったり、お世話をさせていただくたびに、ありがとう、ありがとうと
毎回丁寧に言っていただく(時には手を合わせて)方もいらっしゃって、
もう、そこに行ってお手伝いできないのが本当に申し訳ないです。

とりあえず、これから私が介護すべきは、自分の親。
まずは自分の仕事をしながら、身内のお世話をちゃんと
できるようにならないと。

その日、その方々に「今日で最後です、さようなら」とはとても言えず、
かと言って「また会いましょう」と約束もできず、個室のベッドに横たわる
みなさんの手を取り、ただ一言「ありがとうございました」としか
言えませんでした

最後に仏頂面だった方は、電気を消して部屋から出ていこうとする私に
「綺麗だねぇ」と言ってくださいましたよ

「さようなら」という言葉は、本当に口にするのが難しいですね。
独り言でも言葉にするのが怖いくらい。とても重い言葉です。

でも、どうしても言わないといけない時もあって…。

簡単に言えない分、言ってしまったからには、その心の痛みを感じつつ、
相手のこれからの幸せを願い、そして自分もがんばる。

そんな力のある言葉かもしれないと思いました。
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夜の帳が下りるころ

2016年12月13日 | 作品について


もともとは和紙の写真をアクリルのフォトスタンドに入れた作品でした。
この写真を、柿渋で仕上げた和紙を台紙にしてフォトパネルに
して欲しいというオーダーをいただき作りました。サイズはF3です。

この柿渋の紙は漉くときに模様をつけ、そこに、またひとひねりした
柿渋を塗ったもので、これがなかなか良い状態にならず、ひと月以上も
お時間をいただいてしまいました

写真の景色は、南信州の飯田市にある下栗の里で撮影しました。
偶然ですが、月の位置、雲の形、秋桜のグレイッシュピンクが好きです。
でも、日本のチロルと言われる秘境・下栗の里の特徴は全く写真に
影響してないですね まぁ、それはそれで。
日付を確認すると2013年9月、3年も前ですね。早いなぁ、そんなになるのか。
その時のブログにも書いていました。この写真も載せて

夏の終わり 2013

読んでみると、今とあんまり変わっていないような…。
私はちゃんと成長しているのでしょうか
今ふと気づいたけど、ここ2ヶ月の記憶があまりないです…。

写真のタイトルは「夜の帳が下りるころ」
今も、ちょうどそんな時間です


おまけ1
※帳は「とばり」と読みます。
Billy Joelの曲で「夜のとばり」Until the night というのが
ありますが、私はこの時間に合うのはこの曲よりも
Leave a tender moment alone という曲のような気がします。
・・・いや、もうちょっと遅い時間かな?

おまけ2
先週のめちゃイケの西野と岡村さんが入れ替わるやつ。
気づけば3回も観ていました。たぶん、もう一回は観ます。
     → 結局、その後4回観ました

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スケジュール帳 新タイプ登場!

2016年12月08日 | 作品について
アトリエここるぴあ定番のスケジュール帳に、新しいタイプが登場しました!




いつもの蛇腹で、白紙のノートがついています。ポケットは内側の
大きめのものがひとつ。表紙のベルトはなく、御朱印帳のような作りです。
中のカレンダーはスタンダードタイプと同じです。


ステッチの色はマロンとネイビー。表と裏それぞれのラベルと、
中のノートのかがりに各色の麻糸を使っています。


中の厚手の色紙はいつもはバーガンディという色ですが、今回は
ムーンストーンという淡い色を使っています。


こちらのスケジュール帳はいつものように、Creema と iichi の通販で販売しています。
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師走のできごと

2016年12月05日 | その他
この週末、私の作家生活において、大切な人たちと過ごしました

まず、遠方に住む友人が、予定が変更になって急に暇になり、
私が来週誕生日なのと、最近元気がないのでは?と心配して、
日帰りで会いに来てくれました

それで、共通の友人とその仲良しの娘ちゃんとランチ。
その後、みんなで宮崎日南の鯛の子ギャラリーのオーナー夫妻と
ギャラリーを兼ねたステキなカフェを紹介していただきながら
お茶をして、みなさんとゆっくりお話することができました

ここるぴあのスケジュール帳にみんなの似顔絵を描いてくれたよ

今後の作品作りや、仕事のこと、アトリエでのワークショップの
準備の問題についてなど、いつものように弱音を吐きつつ、
いろいろ相談させていただきました

その後、たまたま普段乗らない駅から地下鉄に乗ると、そこに、
ひょこんとヨガのレッスン帰りの友人の鶴田暁子さんが現れビックリ!
え~?! こんな偶然ってある~? 昨日遅くまでメールしてたばかり
なのに~って感動してしまいました。

そして友人を名古屋駅に送ってうちに帰ったら、お世話になっている
ギャラリーの方から、クリスマス向けの作品を持って来て!それから
ワークショップのスペースがあるからやらない?って、嬉しいお電話を
いただきました

ここのところ、いろんなことが振り出しに戻った感じで、
さぁこれからまたどうしようか?って常に思っていたので、
またまた明るい道すじが見えた気がしてワクワクしました!

誕生日が近いからと買ってもらったケーキ

いちごとピスタチオのパリブレスト!とても美味しかったです
ピスタチオだよ、ピスタチオ!抹茶じゃないよ!

これまた遠方に住む、本づくりの仲間とも久しぶりにメールで話し、
お世話になっている大切な人たちと、今年に起きたいろんなこと、
これからのことをたくさん話すことができた良い週末になりました

ありがとうございました!

いつも、ほとんどひとりで仕事をしているので、人と会うと緊張するし
疲れるけど、やっぱり楽しいなって思いましたよ

おまけ、今朝のことりたち
まずはるぴくん。すっかり色鮮やかに!

飛ぶのも力強いですよ。さすが男の子

愛くるしいこるちゃん。ぷるにも、るーにもココちゃんにも似てる気がする。



しっぽは短め。



こっちからの角度で見ると、目がさびしげで、るーちゃんに似てる。
色合いもるーかな。性格はぷるっぽい。ころんとしたフォルム

そして、こるぴ兄妹と仲良くできないぴあくん。

仲良くすればいいのに、ぴあおじさん!
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「育て親」卒業!

2016年12月03日 | ことり
とうとう、るぴとこるが「育て親」を卒業しました!
あのハサミみたいな、ヒナの口の奥にご飯を入れ込むやつ↓

4年前のぷるの時から使っているもので、当時と同じく、お湯でふかした
あわ玉と、粉末のヒナ用オリジナルフォーミュラーと、ボレー粉をすり鉢で
砕いたもの、それと小松菜をつぶしたものを育て親で給餌してました
もういらないって…。ちょっとさびしいけど、ちゃんと成長している証。
だから、今は手から大人のご飯とあわ玉を食べています。




最近、手に乗ってくれないので、ご飯だけは私の手の上で!と
くせ付けるようにしています。べったり手乗りにしたかったけど、
無理強いはしたくないし。

すっかり大人のデザインが現れてきたるぴくん。





奥のこるちゃんは女の子。うちに来た時はソノウに菌がいっぱいて
命が危ない!と言われていたのに、すっかり元気です かわいい

左がるぴで、右がこる。

カゴから出すと、月下美人やコンシンネや室内干しで過ごしています。

上がこるで、したがるぴ。
あいかわらず、こるをいじめるのでぴあくんはちょっと距離をおいて…。
でも一緒にいます。小さい女の子いじめたらいかんよ、ぴあおじさん!

下の奥にるぴくんもいるよ

ぴあおじさんとケンカして、怖い思いをしたので、しゅんとなって
私のそばにきた2羽。やっぱり子供だなあ。かわいいんだから



水浴び場を取られたと思って、ぴあくんがるぴに猛攻撃したあと

るぴとこるはうちに来て1カ月が過ぎました。生後1か月半くらい。
ぷるがいなくなって、もうすぐ2カ月。るーちゃんからは10カ月。
時間が過ぎるのが早くてついていけませんね

今、やれること、やらなきゃいけないことを、しっかりやらなきゃ!
そして、最近友人と合言葉のように言っていますが、
楽しく生きていかなきゃ!
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樋口一葉 『十三夜』

2016年12月01日 | 映画と本とドラマ
今日、知立に近い豊田市花園町にある「より逢い処 静楽舎」に
行ってきました。

静楽舎は築230年の古民家で、水曜と木曜のみ営業の
美味しいお茶と軽食がいただけるところ。


今日は蕎麦がき入のぜんざいと、おにぎりをいただきました

年明けに開催予定のイベントで、樋口一葉の『十三夜』の
朗読会をされるそうで、その時のために私の和紙で作った
和綴じの本の制作を依頼してくださっています。

だいぶ、お待たせしてしまっているのですが、今日は私が入力した
テキストの書体や文字の大きさなどを確認していただきました。


私もこの仕事のために『十三夜』を何度も読み、
現代訳も初めて読みました。

まだ若く、結婚もしていない樋口一葉が書いたリアルなお話。
とっても、イヤな夫が出てきます。
最近、似たような人を目の当たりにしたので、
うわぁ~、こういうカテゴリーの人種がいるんだ~って、
どんよりとした気持ちになりました

後半に出てくる車ひきの男もけっこうひどい!
この男が登場する意味が今ひとつピンと来ませんでしたが、
もう一度じっくり読んでみないと。

朗読会では私の写真の作品も置いてくださるそうです。
詳細はまた決まってから
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