アトリエ ここるぴあ

和紙作家 佐治直子のブログです。キンカチョウのことりたちと、工房『アトリエここるぴあ』での出来事を綴ります。

空と海のまじわるところ

2012年01月20日 | 作品について
今の私の悩みは、うちのことりの女の子にお婿さんを迎えようかどうかというと。
とても気が強くけんかっ早くて、人間にべったりなので、喧嘩ばかりして
どちらにもストレスになるかもって心配。

それから、お風呂の水道の具合が良くなかったり、自分の体調でいまいち
ぱっとしないところがあったり、あとは照明の作品をどう仕上げようかと
いうようなこまごまとしたことなどがいくつか。


で、何を言いたいかというと


先週、オーダーをいただいていた空と海と道標の写真のパネルが完成し、
お渡しに行きました。笑顔がとてもステキな元気いっぱいの女性です。
二人でじっくりお話しするのは初めてで、作品を見ながらいろんなことを
話しました。どうしてその作品が欲しくなったのかも。



その女性は時間のない中、カフェまで来てくださったのですが、その時
実はなにか悩みごとを抱えていたそうです。ご本人にとってはとっても
深刻な悩みごと。

でも、この空と海の作品を見た時、なぜかその悩みがとても小さく感じられた
とのことでした。そして、その作品の青色がとても好きになって、ぜひ
ご自分の部屋に飾りたい!と思ったと話してくれました。

自分の手から離れた作品が、誰かの気持ちをいい方向に向かうお手伝いを
しているなんて、不思議だなあとしみじみ思いました。17年前の今頃旅立ち、
ニュージーランドの北島の最北端のケープレインガで何気なく撮った写真が
和紙と合わさってそんな力を発揮するとは。

いつも思うのですが、作品のどこにそんなパワーが潜んでいるのでしょう?
私もあの旅のことを思い出すとなんにも怖くなくなる気がする。ちょっとだけ。

作品のタイトルは「空と海のまじわるところ」
(3行前の問いの答えかもしれませんね)


どうか、いつまでもその女性の笑顔の支えになりますように

ついでに、すてきなキンカチョウの男の子に出会って、うちの女の子と
仲良く暮らしてくれますように


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Louise(ルイーズ)のこと

2012年01月08日 | その他


3月11日の震災直後、海外に住む友人が心配してメールをくれた。
カナダ、ニュージーランド、フランス、ウルグアイ。

ニュージーランドはタウポ在住のLouise(ルイーズ)という女性から。
Louiseは、私が初めて海外一人旅でをしたニュージーランドのミルフォード
トレッキングツアーで知り合った人。私の母と同じ年。

Louiseは若いころはニュージーランド代表にも選ばれたスポーツ選手で、
その時は幼稚園の先生をしており、マオリの夫に肺ガンで先立たれ、
ひとり息子とは離れて暮らしていた。

幼稚園の先生だったからか、ミルフォードではつたない英語しか話せないのに
ひとりで参加した私と一緒に行動して、ミルフォードで別れた後も旅の後半に
タウポに寄ったときに私を家に泊めてくれて、いろんなところに連れて行って
くれた。(写真はタウポ湖のクルージングにて

その後、毎年のクリスマスカードやメールのやり取りが続いていたんだけど。

でも、昨年の『はじまりの旅NZ1995』の作品をLouiseに一番見て
もらいたかったので近況報告のメールをし、カードも送ったけど返事はない。

Louise、どうしたんだろう?元気でいるのかな?

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