アトリエ ここるぴあ

和紙作家 佐治直子のブログです。キンカチョウのことりたちと、工房『アトリエここるぴあ』での出来事を綴ります。

昨日搬入してきました

2014年03月24日 | 作品展のこと
あれっ、週2でブログを更新しようと思っていたのに、あいてしまいましたね

昨日は、昨年のクリスマスイベントにも参加させていただいた、春日井市勝川にある
ヘアサロン「アグリー・フォー・ヘア」の展示のため、いつも搬入でお世話になっている
ワイヤーアートの水谷一子さんと搬入設置作業をしてきました。

今回の展示はお店全部好きなように展示していいよという個展ですが、サロンの
お客様に観ていただくもので、鑑賞だけに来ていただくことができないので、
お知らせなどしていません。だから写真で紹介します

壁面に写真をたくさん設置してきましたよ。
こちらはボルドーの風景を和紙に印刷してリボンで飾ってみたもの。入って左奥。
昨年のボルドーの帰国展で、小原の和紙のふるさとで展示したものです。


(閉店後のサロンなので、タオルなどが干してあって、どうしても鏡に映って
 しまいまいた

あと、昨年の夏にオーキッドガーデンで展示したボルドー駅の写真のパネル
「放射線の行方」なども展示しています。

そして、入って右奥のこのエリアは0xCAFEや紙の温度で展示したことのある、
ニュージーランドの写真たち。


こんなだったり、 こんなだったり。

たくさんの作品が展示してあるので、3か月の長丁場ですが、座る場所によって
観ていただける風景が変わっておもしろそうです

お店に入ってすぐの柱には、イエローアイドペンギンの3枚組も。


シャンプー台の正面にもよく見るとニュージーランドの写真が並んでいます。


待合エリアのガラスの棚の中には初代バッグのあかりも置いてみました。


展示は6月29日(日)までです。アグリーのスタッフのみなさま、ナカムラミオさん
お世話になります。この期間に偶然アグリーにお越しいただいた方に、楽しんで
いただけたらなあと思います。
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『生かされて。』を手に取った日

2014年03月13日 | 映画と本とドラマ


数年前、私はいつもの図書館で、
「今の自分の心に響いてくるような本に出会わせてください」と思いながら、
2冊の本を手に取りました。
遠藤周作の『深い河』と、イマキュレー・イリバギザの『生かされて。』。

その時私は自分の和紙を使って一緒に暮らしていたことりのココちゃんのことを
本にしたくて、東京の製本家の山崎曜先生のところに行くことになっていました。
それで、その道中に読む本を探していたのです。

そのいきさつなど詳細は『幸せのひとつのかたち』という本の作品にまとめて、
作品展などで発表したこともありますので省略しますが、結局その時は
『深い河』のみ持って行きました。(その後2冊とも購入しました)

その『生かされて。』の方の話。

ルワンダ大虐殺については「ホテル・ルワンダ」を観て知った情報くらいしか
なくて、その記憶も薄れていたところに、図書館の一番上の棚にあったこの本を
見て「これっ!」という気持ちになって借り、あっという間に(東京に行く前に)
全部読んでしまいました。

びっくりした。本当にこんなことがあったんだって。

この本を機に私はルワンダ大虐殺にとても興味を持ち、しばらくはその関係の
本を読み続けたり、「ホテル・ルワンダ」や「ルワンダの涙」など映画も何度も
見直しました。

ここで言いたいのは、大虐殺についてとかアフリカ情勢についてとかでなく、
天災や戦争など、自分ではわけのわからないうちに大きな惨事に巻き込まれて
家族を含めたくさんの人が目の前で亡くなっていく中で、どうやって希望を持って
前向きに生きのびてきたんだろうということ。ありきたりの言葉だけど、きっと
自分の力ではない何かに「生かされている」という気持ちになるんでしょうね。
自分には何かやるべきことがあるって。

来月から、本格的に製本について勉強させていただくことになりました。
どんなことが学べるのか、どんな方々とのお知り合いになれるのか、今から
ワクワクしています。今回もちょっと遠いので旅気分で通いますが、その車中の
過ごし方も今から楽しみです。

そんなこともあって、そして、東日本大震災から3年がたって、この本のことを
思い出しました。内容が強烈過ぎて、あれから読み返してはいませんが、また
じっくり読んでみようかな。自分が生かされてる意味について考えながら。
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