アトリエ ここるぴあ

和紙作家 佐治直子のブログです。キンカチョウのことりたちと、工房『アトリエここるぴあ』での出来事を綴ります。

コラム:フランスとボルドーの街のこと

2013年01月31日 | フランス Bordeaux~Paris
ボルドー日記からはなれて、ボルドーの街について思ったことを

私は今までフランスに行きたいと思ったことは一度もなかった。
ヨーロッパにも行ったことなかったし、行きたいと思ったこともなかった。
一人でトレッキングのために海外に行くことはあっても、オセアニアだったし
世界史が苦手だったので、歴史のある町は日本だけで十分だったし

そんな私が和紙を始めたことで展覧会のため2回も一人でフランスに行っている。
今はフランス語のレッスンも続けている。基本的に田舎街が、日本で言うと
里山みたいなところが好きなので、特にパリなんて全く興味なかったのに、
初めてのヨーロッパはパリだったし、自分の書いた本が翻訳されたのも
英語ではなくフランス語だ。

3年前のパリでの展覧会、そして、今回のボルドー
自分が選んだ場所ではないけれど、こんな風に縁あってフランスと繋がっている。


そして、私が今回ボルドーに滞在して思ったこと。

まず到着した夜には「ボルドーの人は親切だな~」ということ。前にも書いたが
道を聞いても(聞いてなくても!)積極的に教えてくれる人が多いこと。

でも滞在中、ずっと思っていたのは、聞こえは悪いかもしれないけれど、
「なにか得体のしれない街だな~」ということ。

なぜかと言うと、まず平日の昼間から、学生でもなく会社勤めでもないような
観光客にも見えない感じの大人がたくさんうろうろしているということ。
街の中心部分は、2日も歩けば、ほとんどの通りを覚えてしまうくらいの
大きさなのだが、そこにたくさんのお店が並んでいて、毎日たくさんの人が
歩いている。週末はお祭りかと思うくらいたくさん!

特に夜の通りのイルミネーションの写真を撮ると、「イルミネーション・
たくさんの人・そして時々トラム
」みたいな写真ばかりになる。

 通りごとに違うイルミネーション

 市庁舎の前のあたり

 トラムが曲がるところ

 ずっと向こうまで人人人

 ほらっ!トラム


なんか、昔のファイナルファンタジー7 あたりに出てくる街のようだと思った。
毎日たくさんの人がいて、でも、一本道を入ると急にさびしい感じになったり、
同じ物乞いの人がだいたいいつも同じ場所にいたり、定期的にちゃんとバスや
トラムが通って行って。。。

そんな、おとぎ話や物語にに出てくるような、不思議なほどシンプルというか、
古いのか新しいのかよくわからない、私にとって「得体のしれない街」でした。
コメント
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