coconut moon

ぐうたら母のぼやき日記

クリスマス雑感

2004-12-25 09:39:56 | 雑感
喘息児には、危ない時期が年に3回ある。
ゴールデンウィークの頃と、体育の日近辺と、そしてこのクリスマス時期である。
その他にも、台風などが来て、気圧の急激な変化が起こると、てきめんに具合が悪くなる。
それはうちの子に限らずどこの子も同じであるが故、入院させるには「早い者勝ち」状態になるという恐ろしい局面がある(^^;
喘息の発作は、これまた何故か、夜中から明け方に起こるので、そういった時期に救急外来に行くと、点滴をしてぐったりとした子供たちが待合室にあふれ、もしこれで収まらなくても入院できないのじゃないかという別の不安が胸をよぎる。
実際、入院できずに帰されたこともあったし、入院できたとしても、病室の外の廊下にまでベッドが置かれていたこともあった。
喘息の度合いは上の子の方がひどかったので、年に数回入院したことがあったが、小児病棟は感染症を防ぐために、12歳以下の子供は入ってはいけないことになっており、下の子は留守番をするか、病棟のガラス扉の向こうで待っていなければならず、下の子にとっても上の子の入院は鬱な出来事だったのである。

クリスマスの入院といって思い出すのは、まだ上の子が幼稚園児だった頃、病院のベッドの上で
「サンタさんは、ボクがここにいるってわかっていないんじゃないかなあ。ボクがおうちにいなかったら、プレゼント持ってくるのを忘れないかなあ。」
と、心底不安そうに話すと、同室の数歳上の子供たちに
「バッカじゃね~の?サンタさんなんていないんだよ!おとうさんが夜中にプレゼント置いていくんだよ!」
と言われ、ショックで泣き出してしまったことだ。
可哀想なことだが、よく入院する子供たちは、うちの子も含めて複雑な精神状況になっていくようで、シニカルな子が多いし、他人を精神的に追いつめることに喜びを感じる子も多い。
ある程度大きくなるとそれは収まる傾向にあるが、小学校の低学年くらいのときは、病棟内いじめがひどくて、親も看護師さんも、ピリピリしていた。
うちの子は、他人を追いつめるようなことはなかったと思うが、シニカルさは今も続いている(-_-メ
喘息で入院したときは、入院と同時に24時間点滴をすることになる。
これは、ほとんど退院の前日くらいまで続き、点滴をしている間は、発作が押さえられているので、行動、移動の制限はあるものの、それ以外は健常児と同じなので、喘息児の6人部屋などは、ほとんど動物園状態である(^^;

小児病棟のクリスマスには、先生がサンタの扮装をして、クリスマス会を開いてくれる。
小さいけど、一人一人にお菓子の入ったサンタブーツもくれるのだが、結局これが争いの元となる(^^;
ご存じない方も多いのだが、小児病棟のお見舞いには、お菓子や花は厳禁である。
子供たちの食事はカロリー計算がされており、おやつも含めて、看護師さんは、子供たちの一回一回の食事量を記録して、子供の栄養摂取量を管理しているから、外部から食べ物が持ち込まれると、それが意味をなさなくなるからで、花の方は、花粉のアレルギーがある、または花によって花粉のアレルギーが誘発される子がいるからである。
そんな状態なので子供たちはお菓子に飢えているので、日頃だったら見向きもしないようなそんなサンタブーツの中のお菓子を横取りする子がでてくるのである。
うちの子などは、何度取られて泣いたことか・・・
それを返してと言えない上の子にも腹が立ったりしていたのも、今となっては思い出であるが・・

そこまでして看護師さんが苦労しているのに、病室に食べ物を持ち込むバカ親もいるのである。
だいたい、そういううちの子は、病的なほど肥満しているが、それはさておいて、面会時間の終わりくらいにやってきて、ベッド周りにカーテンを引いて、外からは見えないようにして、自分ちの子に何か食わせるのである。
それは、マクドナルドのハンバーガーだったり、ケンタッキーだったり、大抵はジャンクフードである。
カーテンを引いても、匂いが病室中に充満し、子供たちの喧噪が収まり、みんなしてそのカーテンを注視している。
看護師さんも、とっくに気づいており、親に注意するのだが、一向に効き目がない。
そして、「餌付け」が終わると、とっとと帰っていくのである。
おもちゃやゲームは、ベッド周りにあふれている。
物と食べ物を与えて帰っていく親の子は、逆に言うと可哀想な子なのかもしれない。

上の子はクリスマスを何回も病院で過ごしたので、昨日はふと、「小憎らしい反抗期でも、特別なご馳走がなくても、家族全員が顔をつきあわせてクリスマスの夕食をとれることは素晴らしいことなんじゃないか。」と、口には出さなかったが思ったのであった。

余談の余談
「Naked Boys Singing」という、ブロードウェイの変わり種の画像を偶然見つけた。
全裸の男たちが歌い踊るショーらしいが、全員卓越した歌唱力とダンスを見せるらしい。
こういう馬鹿馬鹿しいことを大真面目にやるアメリカという国もスゴイ。
クリスマス時期だったので、この画像はトナカイの格好をしていた(もちろん(?)画像では、下半身は手で隠していたけどさ~・・爆)

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2 コメント

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余談の余談の余談 (しょむいち)
2004-12-27 10:24:12
思い出せなかった映画の題名、「フル・モンティ」!
あああ!! (coconut)
2004-12-27 12:09:28
それそれっ!!(爆)

「全裸」だよね~~??(爆)

トナカイさんとセットで・・・(。-_-。)ポッ

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