同じく映画のパンフから、チン・ウォンスク監督の金城評を。。。。
「彼を初めて知ったのはニューヨークで『恋する惑星』を観た時だった。あとで、これほど人気があると知って驚いた。脚本に興味を持ってもらえて出演が決まった後も、スケジュール調整が大変。こちらに着いたのは撮影が始まる一週間前だった。
武は素晴らしい奴さ! それ以外に何を言えばいいんだろう。一週間ののリハーサル期間にあちこち一緒に行って、いろんな話をし、これなら問題ないと思った。彼はシャイであまりしゃべらないけど、話し始めると凄く面白いんだ。映画やラブや、ケンジのキャラクターや、いろんなことについて話したよ。」
「彼自身、自分が違う文化の間で育ったから、ケンジの気持ちが分かる、と(言ってたんだ)。自分がどこにも所属してない、という気持ちがずっとあったみたいだ。ケンジも自分が、どこにも所属していないと感じている。そうした一種の疎外感が、ケンジのキャラクターを考えるキーだった。」
別の所で読んだのですが、たしか監督はこの映画に韓国企業が沢山出資してくれて、当時金城君が韓国でもとても人気があることに驚いたと言うようなこともありました。金城君の映画もみんな(だいたい)韓国で上映されていますものね。
さて、ニューヨク・デイドリームは好きですか?
好きです(笑)
いや、ファッションという点からすれば、王家衛さんの二つの映画に匹敵するものがあると思うのですが(あ、これはけなしているんです!)。
またストーリーもわけ分からないという点では、私の中で一二を争っていますが(あ、これもけなしています!)
しかし、面白いんです。金城君のリアクションが!!
まず、珈琲のエピソード。最初のカフェでこだわってますね~、なにしろアメリカの珈琲は極端に薄いので、相当頑張らないと濃い珈琲好きには我慢がなりません。
そこのとこの雰囲気、上手い!
それから死神が自分の足元(枕もとじゃないのね!)に現れた時も珈琲にこだわります。あ、いいなぁ、こういうの。百戦錬磨の死神だって、こういうリアクションは思わず可愛いと思ってしまいますよね。
それからポーラの口説きかた、もう最高!!!
これ、恋する惑星のパイナップルにも通じるものがありますよね。
高い障壁に向かって、小さなカエルが何とかして飛びつこうと頑張っているその可愛らしさ!
高い障壁(謎の金髪女もポーラも)は最初は相手にしなくてもそのうち惹かれてしまいます。上手い!
もちろんお母さんとのエピソード、これもいいなぁ。ひそかにお母さんになりたいって思いませんでしたか?
最初の電話で目が覚めるところもいいなぁ。相手は海の向こうのとても優しい声のお母さん、でもケンジのことは完全に把握していて、思わず嘘までついちゃってるけど見抜かれてますね~
いや、こんな風に電話で話してみたい!!。。。。って思わずにはいられません(笑)