贈り物♪

ふとみつけた素敵な画像、普段はもう忘れてしまった嬉しい言葉、思い出に残しておきたい。。。。。

「ターンレフトターンライト」(2)

2005-01-26 09:25:48 | MOVIE
金城君は一人芝居が上手い。
「恋する惑星」で、昔のガールフレンドに片っ端から電話をかけるシーン。この芝居がとても上手い。ちょっと甘えててちょっとわがままで。(あ、金城君の誘いを断るなんてありえねぇー!と思いましたです)
「天使の涙」で、お父さんのビデオを見ながら何ともいえない極上の表情をする場面。NG連発で有名なウォン監督を一発OKさせたシーンだ。
そしてTLTRではこの木馬を掃除しながらたんたんと自分の気持ちを語るシーン。もちろん部屋には女の子がいるのだけれで、これは一人芝居。こんな風に言われたら、さすがの元気いっぱいの小紅だって涙ためて出て行っちゃうよね。

そしてやっぱり最後の留守電のシーン。これはもうお見事としか言いようが無い一人芝居。台詞も素晴らしいし、ジジのシーンとのつなぎ方もさすがにジョニー・トウ監督の職人芸!
もう心の中で大拍手していたのでありました。

で、金城君はリアクティブな演技が上手い。これはもう昔っから良く評価されている。
「神さま、もうすこしだけ」で真生がリハーサルの時は泣けなくて、本番でツーっと涙を流した時、金城君はほんとうに瞬間的にその涙を指でぬぐってあげて、それはもうスタッフをして「はぁ~」とうっとりさせたそう(笑)覚えてるなぁ、そのシーン。啓吾の部屋で啓吾のソファで。

で、この映画はすれ違いのお話でジジと一緒に演技する時間は本当に短かったのだけど、金城君はまずジジがどんな演技をするか見たんだそう。そしてそれに対応して自分の演技を組み立てたって話していましたね。
だからお互い離れていても心は寄り添っているような温かい映画が出来たんだね、と思う。

「ターンレフトターンライト」

2005-01-26 09:01:12 | MOVIE
満員のシネマミラノで初めてこの映画を観た時、「金城武が帰ってきた!」と心の中で快哉していた。
多分、こういうテイストの映画が私は一番好きなんだろうなと思う。特にLOVERSを観た後だったし。
彼と彼女はお互いを想い、左右対称な生活をしている。ほとんど同じ事を考え、ほとんど同じ行動をとる。
でもホンノちょっとのずれ、時間とか空間とかのために会えない。
もちろんそれぞれに恋敵がいて、邪魔をされるのだが、その恋敵の二人すら意地悪ではないから(昨今はやりのどこかのドラマのように)、すれ違ってもこちらにフラストレーションは生じさせない。
でもやっぱりこの一時間半の映画で二人が同じ時をすごすほんのわずかな時間が、ものすごく貴重で、わたしはあの公園の噴水の出会いの場面で、あの音楽が流れ始めるとうれしくて、そう、うれしくて泣いてしまうのである。
前にも書いたかもしれないけれど、恋に落ちる瞬間を演じさせたら、金城武が一番!

ちらっとジジを見て、何かが心に引っかかる表情、「小妹!」と呼ぶ声、彼女のためにコートを脱いで、靴を脱いで、冷たい池に入る仕草。
それを見ている親子の会話。「手伝わなくていいの?」「いいのよ」
恋が始まる魔法のような瞬間。
そして彼女の詩を読む低くて美しい声。彼女の詩を聞き終わって、何とも言えない極上の表情をする彼。
人生って、こんな一瞬のためにあるんだなと思う。