鄭容順の直言!

日頃気が付いたこと徒然に。

韓国にも多くの女子国会議員が誕生した。

2008-04-11 12:56:35 | 直言!
しかし私は韓国社会の倫理観が乱れるのではと懸念している。
私もかつては「男尊女卑」を嫌った。父親の「女は黙って」と言う発言そして私の後に何年もしてからの男子誕生に親戚中が小躍りした。祖父は近隣の人を集めて3日3晩、宴会をして宴会の酒の肴づくりに苦労したのが当時一緒に暮らしていた父の弟の嫁さんである。
そんな家庭のあり方に感受性の強い私は思春期になった。高校生になると大学ノートに「なぜ女であかんの」「なぜ女は話したらあかんの」「女も人間、心も発言する口ももっている」とかき続けた。書き続けたものが今の私、物書きを生業にするようになった。
そして縁があって奈良県で雑誌記者をする中で多くの女性の活動者たちと知り合うことになった。
1982年から5年間である。
まだまだ女性は会社で働いてもお茶くみがほとんどだった。大事な仕事の中に入れてもらえなかった。女性も同じ仕事の内容そして管理職の登用を声高くあげた。このころから男女平等を唱えて男性も家事をするというキャッチフレーズが生まれて女性の社会進出を啓発した。
家庭は働く人が2人になり親が子育てをすることから遠ざかり人任せになった。
私は自分でも能力がなかったことは知っていたし国籍の違いは何事にも疎外されていたので男女雇用均等法には関心があまりなかったが夫にはつい家事を求めたりした。
しかし1930年代生まれの男性に家事を求めるのは無理だと知ったのは在日韓国人の新聞社の記者になってからだった。
そして韓国の倫理観が確固たる守られていたのは儒教文化というものがあった。今も「男尊女卑」が色濃く残っている。
しかし社会の倫理観の原点がここにあることを知って日本社会の近年、若者たちの秩序の乱れは女性が家庭にいなくなって子育ては施設と言う人任せになった。その分子どもたちを自己中心に育った。もちろん家庭だけでなく学校教育のあり方にも問題があるだろう。
近年の韓国も雑多な事件が多くなっている。昔の制度、お手伝いさんという「食母(シンモ)」の家族制度が敗退して行く中で子どもたちを施設に預けて働く女性が増えた。まだ昔は教師をしている女性たちは食母を住み込みさせて家族同様の中で子育てをした。食母も子どもに愛情いっぱいにかけた。
韓国も1980年代後半から女性の社会進出も目立ち始め1990年代は女性の高学歴者が増えている。大学を出た女性たちはそれぞれの職場で管理職にも登用されて仕事をしている。日本の1980年代後半から1990年代の女性活動家のあり方を見るようで身が震えてしまう。
子育てというのも人間を育成する。大事な国家貢献者を育てていくことになる。日本社会は不景気も影響しているが様々な形の男女が増えている。子育てを放棄して仕事に邁進した女性のツケとも言えるのだろう。
女性が国会議員になることはいいことだ。しかしまず未来に向かう子どもたちの子育て支援という体制を作ってここから韓国社会の矛盾について解決策にとりくんでもらいたい。
「男尊女卑」は今も嫌いだがやはり家の中の家長は父親である。
父親を家長にした家族構成のあり方を大事にしてもらいたい。韓国の家庭もこの体制も崩れつつある。家の中に家長が2人いるような家族構成になっている。それだけ女性が強くなっているのだろうがかつて日本が経験した時代を今、韓国が遭遇している
けっして日本の轍を踏まないでもらいたい。子育ては両親がするものが基本である。細やかな感性は母親から。勇気や冒険、チャレンジ精神は父親から育成されていく。今は母親の感情ばかりが先行した家族構成に必ず問題が生じてくる。自己中心はやがて日本の電車の中の光景のように社会秩序を育成できなかった子どもたち、電車の中での化粧に飲食、騒ぎ立てる行為がひんぱんになるだろう。女性国会議員が多く進出したかつての日本社会の構図に似ている。
在日韓国人として両方を見てきた私は私なりの警笛をならしている。

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