てんやわんや アメリカ 犬育て

飼育放棄された「ゴールデンレトリバーのチャーリー」&
保護犬だった「雑種ユキ」との犬バカ日誌でございます♪

発ガン性物質を含んでいたVirbac(ビルバック)シャンプー 

2013-12-01 | アメリカ 犬 & 動物事情

感謝祭ホリデーも後半になりました。
今年はホールフーズマーケットのデリのローストターキー食べきりサイズで
サンクスギビングディナーを済ませたチャーリー家です。
このターキー、予想外のおいしさだったので来年もこれでいきます

さて本題ですが、先日「PETMED」と言うアメリカ国内の獣医師達が
ペットの病気や薬、フード、その他諸々のペットに関する情報を公開し
ブログ投稿なども行っているサイトを読んでいたのですが、
その中にものすごくテンションの下がる記事を見つけてしまいました。
以下長文です。

Have You Been Bathing Your Pet
With a Cancer Causing Shampoo?


「ガンの原因になるシャンプーで
ペットを洗ってますか?」と言う
ショッキングなお題です。
2013年11月12日付けのブログ投稿で
著者はPatrick Mahaneyと言う獣医師です。

チャーリーはアトピー性皮膚炎なので、
シャンプーはとても重要なアトピー対策ツールです。
できれば週2回、少なくとも週1回は
皮膚に付着しているであろうアレルゲン物質を
シャンプーで洗い流さなければいけません。
なので興味深く読み進めていきました。

そして…
文中で指摘している発ガン性物質
Diethanolamine (ジエタノールアミン) 通称DEA
と言う化学物質を含む
シャンプーの製品名を見て
「マジっすか!?」となったのでした。

「The carcinogenic compound contained within
Epi-soothe and other Virbac shampoos
(Allergroom, Sebolux, Allermyl, and Etiderm)
is Diethanolamine (DEA)


発ガン性物質DEAが含まれていたのは
Virbac社の犬猫馬用シャンプーでした。
Epi-soothe (エピスース)、Allergroom、Seboluxは使ってませんが、
「Allermyl (アデルミル)」と
「Etiderm (エチダン)」使ってます。ガーン…

Etiderm (エチダン)、Allermyl (アデルミル)



すでにAllermyl (アデルミル)は一本使い切っていて手元に無いので
詳細がわかりませんが、以下Etiderm (エチダン)の成分表です。

赤線部分 DEA 斜め右上のTEA Lauryl SulfateもDEA関連成分


赤線部分 コカミド DEA 



最初にVirbacのシャンプーを使い出したのはかなり前で
先住犬がっちゃんの時代です。かかりつけの獣医に
Allermyl (アデルミル)を処方された時からです。

そしてこの記事を書いている
獣医師のPatrick Mahaneyも言っていますが、
Viebacの製品は多くの動物病院で処方箋として
何年にも渡り処方されているようです。

特に皮膚疾患を持つ犬には
良いとされています。
この獣医師も以前は犬の患者に対して
処方していたと言っています。

上記のシャンプーは現在、
カリフォルニア州でのみ販売規制されています。
なぜカリフォルニア州だけで
禁止になっているのか?と言うと…

アメリカは州によって異なった州法と言うのが存在します。
この発ガン性物質「Diethanolamine(ジエタノールアミン) DEA」は
カリフォルニア環境保護の州法である「Proposition 65」の
発ガン性物質と生殖毒性物質のリスト
Chemicals Known to the State to Cause Cancer or Reproductive Toxicity
に2012年6月22日に加えられました。

結果、リストに入っている
有害物質を含む製品であるVirbacのシャンプーが
対象になり販売禁止になったと言うわけです。

2012年6月と言えば去年です。
今から1年半前にリストに加えられたので
Virbac社も対応に追われたようで、
今後は上記リストに従うべく
DEAを取り除いた製品を開発をするようですが、
いち消費者と致しましては、
カリフォルニア州以外の他州で
未だにシレ~っと販売されているのが腑に落ちません。

DEAを含有していない新製品を出すまでの間、
販売の差し止めとか
自主回収ぐらいしてもええんちゃうの?と思います。

しかし上記のリスト、
ものすごい数の有害物質にビックリです。
世の中に発ガン性物質多すぎっ!

後半字が薄いですが
「Not for sale or distribution in California」とプリントされています



そしてこれからは他州もカリフォルニア州に倣って
DEAを州法で規制するかもしれませんが、
実は規制しないかもしれないのです。え!?

なぜならこのDEAは
マウス実験では発ガン性が認められているものの、
ヒトでは発ガンの可能性あり
と言う結果に留まっているからなのです。

そしてDEAは人間用の化粧品やシャンプー、
石鹸にも含まれている製品が多く、
泡立ちや粘性を出すための成分として含まれています。

興味ある方はアメリカ国内で販売されているDEAを含む
100の製品リストも参照して下さい。
ポピュラーなお店で普通に売られていますね。
そしてなんと日本の
ダイソー」の石鹸もリストに入っています。

ちなみにチャーリーおかんと
おやじが使用しているシャンプーや石鹸類も
成分を調べましたが、
一応どれにも入っていませんでした。

皮膚と言うのは体面積にすると
一番大きな器官になります。
皮膚から吸収されたDEAは、
胃がん、食道がん、肝臓がん、
膀胱がんの原因になるとされています。

まぁ記事を書いた獣医も言っていますが、
ガンと言う病気はあらゆる複数の要因があるので、
コレが原因と特定できない場合も多いです。

普通に暮らしているだけでも
被ばくし続けているし、
空気中からの有害物質吸引、
食べ物、飲み水からの毒性物質摂取、遺伝、
生活スタイルなど原因は多義に渡っています。

なので目くじらを立てて
一つの有害物質に過敏になるのは
行き過ぎなのかもしれません。
また有害物質を100%避け、
暴露しないようにすると言うのは無理です。
ある程度は妥協もしなければ生きていけません。

しかし今目の前にある
発ガン性物質が含まれていると分かっている製品」を
家族同然であるペットには接触させたくない
と思うのが親心なのです。

しかもチャーリーは
ガンの罹患率がとても高い犬種です。
このような情報には敏感に反応してしまいます。

今後Virbac(ビルバック)社が
成分からDEAを取り除いたシャンプーを製造しても
購入するかどうかはわかりません。
記事を書いた獣医は
これからは患者の犬達には
ナチュラル系のシャンプーを薦めるとも言っています。

と言うことでチャーリーはとりあえず
皮膚科の獣医に処方されたシャンプー
「Chlorhexi Derm 4%」の使用続行という事になりました


しかし↑も化学物質系ですね。
やっぱりナチュラル系に変えたほうがええんかな…

以上、長すぎる日記でした


※上記文中の出典サイトは
Have You Been Bathing Your Pet
With a Cancer Causing Shampoo?
」です。
「Virbac」社の製品については
アメリカ国内で販売されている物を対象としています。

日本で流通している同社の製品については一切分かりかねます。