遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

トイレ美術館11 山口硯閑『瀞峡(仮題)』(油彩、6号)

2023年11月19日 | 絵画

山口硯閑作と思われる油絵がまた一つ出てきました。

山口硯閑『瀞峡(仮題)』、油絵、キャンバス、6号。昭和。

空、森、水。

右奥から左手前へ、視線が移動する構図です。

水面に写る木々の描写もこれまで見てきた手法と同じです。

カメラの写し方によっては、ずいぶん暗い画面になります。

実際は、上の二つの写真の中間の色調です。

YAMAのサインがあります。

どなたかへの贈答記念品ですね(^^;

裏側にはこれといった手掛かりはありません。

けれど、題材、構図、タッチからして、これまで紹介してきた画家、山口硯閑の作品に間違いないでしょう。

しかし、タイトルがわかりません。

絵の感じからして、瀞峡(行ったことないけど(^^;)ではないかと思い、『瀞峡(仮題)』としました(^.^)

今回もまた、適切なタイトルを読者諸氏から募集したいと思いますので、よろしくお願いします_(._.)_

これで、山口硯閑の油絵が4点になりました(^.^)

『伊豆の網代』

『京都嵐山』

『水辺緑影(石神井公園)』

『瀞峡(仮題)』(タイトル募集中)

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トイレ美術館10 作者不詳『抽象画無題』(油彩、10号、タイトル募集中)

2023年11月17日 | 絵画

先回に引き続いて抽象画です。

 

油彩 抽象画、タイトル・作者不明。昭和。

何が描かれているかを詮索するのは無用!?

しかし、タイトルがないと格好がつきません。

裏をみまわしても、作者、タイトルについては手掛かり無し。

そこで、ブログ読者諸氏からこれぞというタイトルを大募集します。

奮ってご応募を(^.^)

ちなみに、私のエントリータイトルは、「ぎょギョ(魚々)マン」(^.^)

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トイレ美術館9 ハリキイチロ『つばき』(油彩、6号)

2023年11月15日 | 絵画

少し毛色の変わった油絵です。

 

 

ハリキイチロ『油彩 つばき』6号。板。昭和。

個人的には、気に入っている絵です。

かなり力量のある画家だと思います。

描かれているのは薔薇かと思いましたが、裏を見ると「つばき」でした。

「ハリキイチロ」とサインがあります。

この人物についてはわかりません。

ひょっとして、前衛美術評論家、針生一郎(はりういちろう)が若い時に描いた?

二つの絵画が、交感しています(^.^)

 

 

 

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トイレ美術館8 T.Yoshino『静物』(油彩、4号)

2023年11月13日 | 絵画

今回の品は油絵の小品です。

T.Yoshino『静物』(4号)、油絵。1919(大正8)年。

オレンジと飲物が平面的に描かれた油絵です。

私の持ち物にしては、モダンな品です(^^;

サインは、「T.Yoshino '19」と読めます。

例によって裏がえすと・・

キャンバスではなく、板です。

表からは想像がつかないほど古びています。

「静物 吉野丁(?)〇 五月」とあります。

作者についてはよくわかりません。

今回、この絵を細かく見るまでは、現代作家の油絵だとばかり思っていました(^^; 

大正8(1919)年製だとすると、大正モダンの絵画ですね。

 

それほど時代が異ならない横の北蓮蔵の油絵と較べてみると、あまりの違いに驚きます。

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トイレ美術館7 山口硯閑『水面緑影』(油彩、10号)

2023年11月11日 | 絵画

洋画家、山口硯閑の油絵『水面緑影』です。

油彩、10号。作者、山口硯閑。戦前。

実は、この品、ずいぶん昔に、私が最初に買った絵画なのです。名を知らない画家だし、かなりのお値段だったので、買うべきかどうか相当迷いました。

でも、私にはとても新鮮な絵だったので、決断しました。

静かな水辺風景です。

水面に周りの木々が写っています。

真ん中、下方に近づくと・・

何が何だかわかりません。

が、1m程離れると・・・

水面に写った新緑の木が見えてきます。
このようなテクニックが油絵の醍醐味ですね。絵心ゼロの私は、憧れます(^.^)

例によって、裏をチェック。

その中に納まっていたのは、大変古いキャンバスです。

おそらく戦前の品だと思われます。

重い高級額は、近年、新調された物でしょう。

今回の絵は、山口硯閑の代表作といってよいでしょう。

同じ絵を何枚も描いています。その中には、『石神井公園』と題したものがあり、今回の品が石神井公園を描いた絵であることがわかります。

これまで、山口硯閑の油絵を3点、紹介してきました。

『伊豆の網代』

『京都嵐山』

『石神井公園』

いずれも、日本各地の水辺風景です。

そして、少し斜めに構図をとり、奥から手前へ視線が移っていくように描かれています。

また、奥から光が手前へ射すのも共通しています。

こうして、水辺の湿った空気感をも表現しえたのだと思います。

山口硯閑は、日本のバルビゾン派の一人と言えるのではないでしょうか。

 

 

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