山口硯閑作と思われる油絵がまた一つ出てきました。
山口硯閑『瀞峡(仮題)』、油絵、キャンバス、6号。昭和。
空、森、水。
右奥から左手前へ、視線が移動する構図です。
水面に写る木々の描写もこれまで見てきた手法と同じです。
カメラの写し方によっては、ずいぶん暗い画面になります。
実際は、上の二つの写真の中間の色調です。
YAMAのサインがあります。
どなたかへの贈答記念品ですね(^^;
裏側にはこれといった手掛かりはありません。
けれど、題材、構図、タッチからして、これまで紹介してきた画家、山口硯閑の作品に間違いないでしょう。
しかし、タイトルがわかりません。
絵の感じからして、瀞峡(行ったことないけど(^^;)ではないかと思い、『瀞峡(仮題)』としました(^.^)
今回もまた、適切なタイトルを読者諸氏から募集したいと思いますので、よろしくお願いします_(._.)_
これで、山口硯閑の油絵が4点になりました(^.^)
『伊豆の網代』
『京都嵐山』
『水辺緑影(石神井公園)』
『瀞峡(仮題)』(タイトル募集中)
最初にこの作品を見たときにロイスダール?と思いました。日本の画家と知って嬉しく思いました。
まがり角の向こうから光が差す、滝がある、木々がある。日本の精神性を描きあげて
ロイスダールをしのぐと一人悦に入ってます。トイレが神々しくなりますね。
結局とろ(瀞)ですね💎
芸術家は困難をかかえた人たちだとつくづく思います。自分のスタイルを確立しなければお話にならないし、それが陳腐ととられたらもう終わりだし(^^;
山口硯閑の場合、空、森、水を光で綴るのが十八番で、決して下手ではないですし、日本人の感覚にも合います。
でも、そこから先へもう一歩・・・・並大抵のことではないですが、大成できなかった理由はその辺にあり!?
もともと自然河川(最近は改修がすすんで少なくなりました)は、浅く早い流れの瀬と深く澱んんだ瀞が交互にず~っと連続して、一つの川をつくっています。昔熱をあげていた鮎釣りでは、両方の釣りをこなせないと釣果があがりませんでした(^.^)
しかし、この絵のように連続した瀞は、深い谷(渓谷)でしか見られません。
全国には、このような場所は、たくさんあると思います。
絵のタッチや構図が、『伊豆の網代』、『京都嵐山』、『水辺緑影(石神井公園)』に良く似ていますものね。
YAMAのサインも手掛かりになりますよね。
7人がお金を出し合って新築祝用に買い求めているわけですから、それなりに名のある方の作品だったでしょうし、また、相当な値段のものだったと思われますものね。
まあ、有名な画家ではありませんから、それほどの値段だったとはおもいませんが(^^;
私も、新築祝いに絵を贈ったことがあります。なかなか難しかったです。何せ予算が限られていますから。今から思えば。山口硯閑の油絵にしておけばよかったです(^.^)
短歌でも自然詠の上手な歌友がいますが、個性がないと不当な評価を受けています。個性とは何かと考えさせられます。
でも、そこが万人受けするところでもあり、贈答品にはうってつけなわけです(^^;
うーん、芸術は難しいですね(^.^)