遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

ガラス5 ガラスビーズ簾

2020年08月25日 | ガラス

ガラスビーズでできた、大きな簾です。

   長さ174㎝、幅84㎝。 明治~戦前。

故玩館の玄関を入った所にあります。

内側からみた様子。

ビーズの組合せで、簡単な矢羽根模様が作られています。

 

99本のビーズ糸が、横に並んでいます。

素材がガラスですから、非常に重く、6㎏もあります。

ざっと数えたところ、使われているビーズ玉は36000個余り。

フックに吊り下げたのでは、重みで落ちる可能性があるので、上部の板を、梁と梁との間にギュッと入れ込んであります(^^;

 

 

ところどころ、糸が切れて、繋ぎなおしてあります(^^;

 

ですから、下部の長さも不ぞろい。

 

単純な模様なので、ビーズの組合せも単純です。

先に紹介した、明治ガラスビーズ風竿より、使われているビーズの透明度は少し高いです。

 

 

バラバラになってこぼれ落ちたビーズです。

ややドーナッツ形、大きさ、形にばらつきがあります。径は4㎜位です。団子状にくっついたままのビーズもあります。

 

 

同じようなビーズ簾がもう一個ありました。

こうやってまるめておき、夏場、2階の展示室の間に吊るします。

今年も、季節がやってきました。

長さ175㎝、幅74㎝。 明治~戦前。

こちらは5㎏、やはり重いです。

 

 

 

 

ピンクや朱なども含め、上の簾より多彩な色使いです。

写真のように、色ビーズをランダムに配するのは、案外難しいと思います。

 

簾があれば、物が散らかっていても、めだちません(^.^)

 

 

 


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4 コメント

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Unknown (tkgmzt2902)
2020-08-25 10:50:00
すごいものを見た!と言う感じです。初めてみました。
ビーズは装飾品というイメージがあったので「暖簾」の1間の長さに驚きました。
江戸から明治へ、こういう発想がおこったのですね。
ビーズの暖簾を知ったら、今の若い世代に人気が出ると思います。
手の込んだ格子戸によく似合いますね。
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tkgmzt2902さんへ (遅生)
2020-08-25 11:44:13
先日の明治ビーズ風竿はどこか異国風で、長崎産かなと思いました。それに対して、今回の品のビーズの使い方は、日本的ですね。

非常に重いので、家庭用ではなかったのかもしれません。

このビーズをパーツとして利用して、今風の小物を作ったら、洒落た一品になりそうです。

戸は、昔からここにあった物をそのまま利用しています。私が小さい頃つけた疵もそのまま残っています(^^; ただし、入り口の玄関もこの戸も、上部の梁ごと、40㎝ほど上へ付け替えてあるのです。宮大工さんは何でもこなしますね。驚きます。
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遅生さんへ (Dr.K)
2020-08-26 16:50:50
色ビーズで作った暖簾ですか!
発想も凄いですが、作るのも大変でしょうね!
結界のような役目を果たしそうですね。
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Dr.kさんへ (遅生)
2020-08-26 19:45:12
ほんとに、こんなもので簾を作るなんて、誰が考えたんでしょうね。
間違いなく、日本的発想です。
重いので、サッともちあげて向こう側へというわけにはいきません。十分、結界の役目を果たせます(^.^)
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