遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

独楽盆(2枚)

2021年10月08日 | 漆器・木製品

独楽盆とよばれる中型の盆2枚です。

懐石用の盆ですが、デザインがモダンなので人気があり、普段使いにも適しています。

径 25.3㎝、高 1.7㎝。明治―戦前。

裏、表に、3色のシンプルな円が描かれています。これが、回転する独楽を思わせる所から、独楽盆の名称がついているのでしょうか。

縁は薄造りです(2-3mm)。特に、色と色の間は凹になっていて、さらに薄いです。底は少し厚くできています(4-5㎜)。非常に滑らかで軽く、素材は何かわかりません。下手をするとプラスチック!?この手の品は人気があるので、プラスチックの可能性も十分に考えられます。

そこで、いつものように、木目を必死でさがしました(^^;

ありました!

写真では、白く細長い部分(窓)の中を、左上から右下に走る斜めの筋が多数見えます。これが木目です。

この独楽盆は、木製です。よかった(^.^)

 

ホッとしたところで盆を見ると・・・

コリャなんじゃ!?

 

盆に、前の壁面がうつっているのでした(^.^)

ことほどさように、この盆の表面はツルツル、ピカピカ。

まるで手鏡ですね。

独楽盆は、「映るんです」。

デザインGOOD、漆はピカピカ、大きさも手頃・・・・ということで、ウチではよく使っています。

でも、一つ問題が・・・・・・・・表面がツルピカなのは良いのですが、お茶の入った茶碗をのせて運ぶとき、少し傾けると、スーッと音もなく茶碗が動くのです。しずしずと慎重に運ばねばなりません。

そう。独楽盆は、「滑るんです」(^^;

 


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2 コメント

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遅生さんへ (Dr.K)
2021-10-08 15:28:29
ツルツル、ピカピカですね!
表面は鏡のようになっているんですね!
しかも、木製であることも分かったのですね(^-^*)

しかし、欠点が一つ!
これにお茶の入った茶碗をのせて運ぶ前に、運ぶ訓練をしなければならないのですね(笑)。
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Dr.kさんへ (遅生)
2021-10-08 16:12:01
そーなんです。思わぬ所に落とし穴がありました。
調子にのって、ざっと運ぼうとすると、茶碗は遠心力で飛び出していきます。
でも、今時の子に作法を教えるには、良いツールかも知れませんね(^.^)
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