先回、先々回の竹花器と同じ場所にあった品です。
口径(最大) 8.8㎝、底径(最大)12.0㎝ 、高 43.7㎝。明治。
これといった特徴のない竹です。
相当風化がすすんでいますが、
底の様子や、
象のような足元からして、
これまで紹介してきた花器と同じ種類の竹と思われます。
しかし、上部を除いては、花の挿れられそうな開口部がありません。
これはと思う竹を切ってきたそのままの状態の物なのですね。いわば、竹以上花器未満(^^;
ということは、これまでの花器は、祖父が自作した物なのでしょうか。
さて、今回の未完成品ですが、表面には窯変ならぬ竹変が見られるので、
加工次第で、立派な花器になるかもしれません。
今なら、どんな穴あけも自由自在です。
ブログ読者諸氏、それぞれイメージを膨らませ、このプレ花器を理想の花活けに仕立て上げて下さい。ひょとしたら、利休を超える品が出現するかも(^.^)
ちなみに、私なら、節を全部抜いてしまって、極太の尺八かディジュリデュー(^^;
どのような由来があって残っているのでしょうね。
故玩館ゆかりの竹林から切り出されて残ったのでしょうか、、、?
或いは、これはこれでもう立派な完成品として、余所から来て残ったのでしょうか、、、?
そうだとすれば、これはもう、利休を超えている花生けと言えそうですね(笑)。
切腹を免れた「腹切らずの花生け」ですから(爆)。
「腹切らずの花生け」ですか。
これは絶対に利休を超えていますね。
本当の骨董大家になると、買ったつもりで十二分に満足する境地だそうです。
花器の場合、花を挿れる必要はなく、イメージで花活けをする!
gooに、gooブログ大賞を設けてもらわねばなりませんね。
もちろん、最初の受賞者はDr.K(^.^)
未完成というのがまた味わいでしょうか。
尺八とかに加工したらどんな音が出るのか・・・、などと想像してしまいました。
しかし、笛類の場合、すこしでもヒビがあると、もうダメなのですよ。
その点花器ならば、少しくらいの疵はむしろ味になります。陶磁器よりも疵が生きます。不思議ですね。
昨年は折角のお誘いに、不調法な振る舞いをしてしまい、申し訳ありませんでした。
いつも時間に追われるような計画で動くことが多く、
反省しております。
今後ともよろしく御贔屓の程、お願い申し上げます。
横倉寺は美濃の正倉院とか言われていますが、いくらなんでもオーバーです。ただ、晩秋の紅葉はピカ一です。
私の所、美江寺宿の東端から谷汲道が始まっています。江戸時代、この道が幹線道路(中仙道)から華厳寺への最短コースだったと思います。