遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

竹花入れ ⑨プレ花器

2023年01月02日 | 花道具

先回、先々回の竹花器と同じ場所にあった品です。

口径(最大) 8.8㎝、底径(最大)12.0㎝ 、高 43.7㎝。明治。

これといった特徴のない竹です。

相当風化がすすんでいますが、

底の様子や、

象のような足元からして、

これまで紹介してきた花器と同じ種類の竹と思われます。

しかし、上部を除いては、花の挿れられそうな開口部がありません。

これはと思う竹を切ってきたそのままの状態の物なのですね。いわば、竹以上花器未満(^^;

ということは、これまでの花器は、祖父が自作した物なのでしょうか。

さて、今回の未完成品ですが、表面には窯変ならぬ竹変が見られるので、

加工次第で、立派な花器になるかもしれません。

今なら、どんな穴あけも自由自在です。

ブログ読者諸氏、それぞれイメージを膨らませ、このプレ花器を理想の花活けに仕立て上げて下さい。ひょとしたら、利休を超える品が出現するかも(^.^)

ちなみに、私なら、節を全部抜いてしまって、極太の尺八かディジュリデュー(^^;


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
遅生さんへ (Dr.K)
2023-01-02 16:11:01
故玩館には、このようなものもあるのですか。
どのような由来があって残っているのでしょうね。
故玩館ゆかりの竹林から切り出されて残ったのでしょうか、、、?
或いは、これはこれでもう立派な完成品として、余所から来て残ったのでしょうか、、、?
そうだとすれば、これはもう、利休を超えている花生けと言えそうですね(笑)。
切腹を免れた「腹切らずの花生け」ですから(爆)。
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Dr.Kさんへ (遅生)
2023-01-02 16:39:13
うーん、新年早々、完璧にまいりました。
「腹切らずの花生け」ですか。
これは絶対に利休を超えていますね。

本当の骨董大家になると、買ったつもりで十二分に満足する境地だそうです。
花器の場合、花を挿れる必要はなく、イメージで花活けをする!
gooに、gooブログ大賞を設けてもらわねばなりませんね。
もちろん、最初の受賞者はDr.K(^.^)
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遅生さんへ (酒田の人)
2023-01-02 21:09:53
これは豪快な竹花入れですね~
未完成というのがまた味わいでしょうか。
尺八とかに加工したらどんな音が出るのか・・・、などと想像してしまいました。
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酒田の人さんへ (遅生)
2023-01-03 13:06:23
私も楽器がいいと思います。
しかし、笛類の場合、すこしでもヒビがあると、もうダメなのですよ。

その点花器ならば、少しくらいの疵はむしろ味になります。陶磁器よりも疵が生きます。不思議ですね。
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Unknown (とよ)
2023-01-03 18:31:43
遅生さん こんばんは
昨年は折角のお誘いに、不調法な振る舞いをしてしまい、申し訳ありませんでした。

いつも時間に追われるような計画で動くことが多く、
反省しております。
今後ともよろしく御贔屓の程、お願い申し上げます。
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とよさんへ (遅生)
2023-01-03 21:02:28
いえいえ、こちらこそ突然のお誘いでしたから。
横倉寺は美濃の正倉院とか言われていますが、いくらなんでもオーバーです。ただ、晩秋の紅葉はピカ一です。

私の所、美江寺宿の東端から谷汲道が始まっています。江戸時代、この道が幹線道路(中仙道)から華厳寺への最短コースだったと思います。
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