遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

炎天下で葉を摘んでいるあなた、モロヘイヤはバッサリと刈りましょう

2023年08月04日 | ものぐさ有機農業

とんでもなく暑い日が続いています。

野菜も大変なら、人間も大変。酷暑下での農作業は命がけです。

こんな中で、我が意を得たりとばかりに生き生きと成長し続けているのが、オクラとモロヘイヤです。それもそのはず、オクラの原産地はアフリカ、モロヘイヤはインド、エジプト、アフリカ辺りが原産地とされています。現在の日本は彼らの故郷と同じ環境になりつつあるのでしょう。これほどの酷暑下で、生き生きと生育を続けるのもむべなるかな(^.^)

オクラを見ると・・・

人の背丈ほどに成長しています。つい先日まで、屈んで収穫していたのが嘘のよう。もうすぐ、隣のササギの大棚に追いつくでしょう。

オクラの収穫は、花が咲き、実がなってそれを収穫したら、葉を枝ごと伐採するのが基本です。こうすることによって、長く安定した収穫が得られます。もし伐採しなければどうなるか?実は、数十年前、オクラを育て始めた頃がそうでした。ものすごく生い茂り、まるでジャングルのようになりました。で、収穫はというと・・・極貧(^^;  ものすごい数の虫たちが葉に巣をつくり、手に負えませんでした。

原産地では、どんな栽培法をしているのでしょうか気になりますね。

どんどん伐採しても、次々と芙蓉のような花が咲き、数日で収穫となります。

とにかく、伐採が収穫の基本。

 

さて、今日の本題は、モロヘイヤです。こちらも、ものすごい勢いで大きくなっています。

モロヘイヤは葉を食べます(実は有毒)。私が最初に習ったのは、葉を手で摘んでいくという方法です。しかし、10年ほど前から、このやり方は止めました。夏にこの作業をするのは無理、というより危険、だからです。

で、どうするかというと、鎌で枝ごとバッサリと切り取るのです。しかも、できるだけ大胆に。この方法なら、炎天下の作業が、数分で済みます。

手前が刈り取ったモロヘイヤ、向こう側はこれから。

二株で、バケツ一杯分の量。

家の中で、

TVでも見ながら、鼻唄まじりで葉を取ります。

それでも、小一時間かかりました(これを炎天下でやると思うとそら恐ろしい)

数分茹でて、

ジップロックに入れて冷凍保存。

我が家では、解凍したものにポン酢をかけてそのまま食します。それから、みそ汁の具。葉物に乏しい夏野菜の中で貴重な一品です(^.^)

さて、モロヘイヤ伐採収穫の利点は、炎天下の作業が数分で終わることだけではありません。

実は、伐採することによって、新しい枝、芽の発育が促され、ぐんぐん伸びてきます。畑で葉を摘むやり方に対して、こうやって出てくる新芽は、すべて新しく柔らかいです。要するに、老けた物を選り分ける必要がありません。しかも、花が咲く前に全体を刈り取れば、有毒な実が混じることもありません。

この時期の成長はびっくりするほどはやく、伐採から10日ほどで、次の収穫ができます。今回の収穫は3回目です。

 

モロヘイヤと同じように、全体を伐採するのが良い野菜は他にもあります。

大葉です。梅雨が終わったら、もう、コワく(堅く)て食べれません(実は、茂みの中に薄くて柔らかい葉が少し潜んでいます)。これを、大伐採してやると、柔らかな新葉が次々と出てきます。

スィートバジルも全く同じ。成長して花が咲きそうになると伐採時期です(花が咲くと老化がすすむ)。思いきって、丸裸にしましょう.

 

成長も、ある時点を過ぎると老化になります。勢いの良い夏野菜なら、バサッと古枝を切ってやると、新たな若い芽がぐんぐんと育っていくのですね。

人間にとって羨ましい限りの夏野菜さんたちですね(^.^)

コメント (10)
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