この怪しげな品を見て、ピンとくるあなたは物知りそれなりの年配者(^.^)
かつては、ほとんどの雑誌の裏表紙に、中年のオジサンが微笑んでいる広告が出ていました。「中山式快癒器」です。
実は、ガラスの腰を持つ遅生は、この器具を長年愛用してきた一人なのです。
4球式、2球式のセットです。戦後すぐに開発され、60年代までは木製、その後、プラスチック製になりました。
4球式の現行品には裏にダイヤルが付いていて、回すと指圧球が上下して、指圧の強さを調節できるようになってます。
仰向けに寝て、これを腰の下にあてがえば、バネ仕掛けの丸玉が筋肉をもみほぐしてくれるという優れものです。
自重でモミモミ、電気要らずの一人按摩。SDGs先取りで、表彰ものですね(^.^)
一昨年、キンコンカン(金婚冠)を迎えましたが、スタート以前から愛用しています。連れ合い殿よりも古い付き合いで、半世紀以上、これでモミモミしていたわけです。海外へ行くときも一緒。
上写真の品は、2球式が3代目、4旧式が4代目です。
寿命があるのですね。少しわかりずらいですが、この写真でにぼんやりと2つの円が見えます。指圧の球が押し当てられて、プラスチック板に跡がついてきているのです。やがて、ここが割れます(^^;
そこで、買い替えとなります。
ところが、薬局へ行って、「中山式ください」と言っても、店員は怪訝な顔をするのみ・・・中山式快癒器を知らないのです。もちろん、店頭に品物は無し。
超レトロな按摩器、「中山式」も遠くなったものです。