遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

高麗青磁連弁紋刻筒碗

2021年08月03日 | 古陶磁ー高麗・李朝

高麗青磁の筒碗です。

口径6.8㎝、胴径7.2㎝、高台径5.4㎝。高麗時代(?)

この品も、相当昔、先回の白磁台皿と同じく、骨董屋の顔つなぎに入手した物です(^^;

今出来の品でないことは確かですが、正確な時代は不明です。

透明感のあるモスグリーンの青磁です。写真では見ずらいですが、全面にジカンがあります。

底には、ガッチリとした目跡が3個。以前紹介した高麗青磁油壷と非常によく似ています。石目跡といわれる目跡です。これ位の大きさの器には、3個が定番です。ただ、油壷より、今回の筒碗の胎土は鉄分が多く、青磁釉の薄いエッジ部には、胎土が透けて見えます。大げさに言えば、紫口鉄足(底は全面施釉で、畳付は見えません)(^.^)

今回はじめて気が付いたのですが(^^; 側面は細かい面取りになっています。20枚の面にまたがって、10枚の連弁紋が刻み出されています。

連弁紋の中央には、蔓草のような模様が陰刻されています。

口も少しだけ絞られていて、なかなか芸が細かい。

手に馴染む形と大きさなので、私専用の湯飲み茶碗にしました。

半年ほど使用しました。が、元の普段使いの湯飲みにカムバック。

少々、重かった(^^;

 

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